【モデル3ロングレンジ】東京~仙台間をSC縛りで日帰り長距離ドライブ【テスラ】

クルマ・バイク

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今回の旅の概要

一言で言えば「東京~仙台間(約350km)の日帰り往復」である。

借りた車両にチャデモアダプタも普通充電用のアダプタも車載されていないため、スーパーチャージャーオンリーでの旅路となる。

充電はスーパーチャージャーのみ。走行ペースは100~130km/hだ。

東京都足立区の千住スーパーチャージャーを朝の2時ごろ出発し、夜通し走って仙台スーパーチャージャーで充電。

充電後は松島を観光する。

その後はスーパーチャージャーのある郡山市まで移動し、充電した後に近隣の漫画喫茶で深夜帯まで休憩。

道路が空いた深夜に残りの距離を走破する。

充電2回で約800kmを走るぞ。

今回借りたクルマのスペックやインプレッション

詳細は別記事にて行うが、2021年式のロングレンジだ。

79.5kwhのバッテリー容量を誇る四輪駆動の上位モデルである。

(2019年式は75kwh)

WLTPモードの航続距離は580km。EPAでは506.8km.

この世代からヒートポンプ式の空調を備えるようになり、寒冷地での冷暖房効率が大幅に向上している。

内装のカップホルダー部がマットな質感になっている点が最も分かりやすい違いである。

↓車両そのもののインプレッション記事

実際の旅程

1:52~2:20 千住スーパーチャージャー(74%→94%)

クルマを借りた段階で74%まで電気は入っていたが、微妙に足りるか分からなかったのでスーパーチャージャーでさらに充電してから出発することにする。

駐車場所かチャデモアダプタで充電できるならこの充電は不要である。

ちなみに常磐道ルートを北上する場合、道中にスーパーチャージャーがほぼ無いという問題点がある。

茨城にはスーパーチャージャーがあるが、高速インターから結構遠い。

まぁ350km程度なら行けるだろうということで、無充電走破を行うことにした。

動画を撮影したりカメラ関連のセッティングをしたりしていたらあっという間に時間が過ぎ去る。

この28分で17kwhの電気が入った。出力が落ちる70%以降の充電だが、85~100kmの距離を蓄えられたことになる。

ちまちま残りの5%を充電するくらいなら、走行スピードや空調をケチったほうがマシだ。

さぁ出発しよう。

2:49~2:54 森谷SA(充電なし)

トイレ休憩やカメラ,車両の設定確認のために一瞬だけ寄る。すぐに出た。

4:09~4:51 中郷SA(充電なし)

名古屋近郊から東京まで4~5時間ほど運転して来た上でこの企画を開始したため、寄り道を含めると既に家を出てから12時間近くが経過している。

単調な道のりに疲れも出てきたため僻地のSAでちょっとだけ睡眠に落ちた。

常磐道のSAは深夜帯には閉まっている店舗ばかりで、無性にカツカレーが食べたい気分だったのに叶わなかった…

空腹を満たすために自販機の高カロリー系スナックをかじる。

ちなみにこの約42分の仮眠の間、チャデモアダプタを用いて充電できていた場合、出力を40kwと仮定すると28kwhの電力を充電できたことになる。

電費を5~7km/kwhで考えると寝ている間に140~196kmの航続距離を回復させられた計算になる。

どうせ30分近く寝ていて意識が無いなら、充電しておくべきだろう。

ココで電気がたくさん入れば走行ペースを大幅に上げることによる電費の大幅低下も相殺できる。

勿体ないことをした。

5:17~6:06 四倉PA (充電無し)

またガッツリ仮眠した。

この49分の仮眠の間も充電できていたなら、平均25kwhのスピードしか出なかったとしても20.25kwhの電力を回復させられていただろう。

前回の充電から間が空いていないことや、ある程度電池が貯まった状態からの充電開始による速度低下を踏まえても、ここでもまた追加の100km近い航続距離を獲得できていたはずだ。

2回の仮眠で45kwhほどの電力を回復させられた。これは本車のバッテリー容量の約半分にあたる。

本来、長旅では仮眠してる間に充電しているだけでドンドン航続距離が回復するという作戦を取れるのだが…

7:21~7:31 鳥の海pa(充電無し)

トイレ休憩がてらパーキングエリアに寄る。

仙台スーパーチャージャーまで目と鼻の先なのだが、充電器の近くにトイレがある保証が無いので先に済ませておく。

充電器とトイレの位置関係はEV運用の地味な問題点である。

7:51~8:25 仙台スーパーチャージャー (13%→79%)

仮眠しまくったせいでやけに時間が掛かったが、ついに仙台に到着。

人生初の東北地方である。

さっそくスーパーチャージャーで充電開始。

13%地点で150kwも出ている。

前半の走行において、339kmを57kwh消費しながら走破した。

この区間の平均電費は5.95km/kwh(168Wh/km)であった。

ちなみにテスラのナビは、出発時に23%残しで到着できるという試算をしていた。

しかし実際に残っていたのは13%。

エアコンはほとんど使わなかったのだが、法定速度の+10~20%での高速巡行を続けたことと、合計90分ほどの仮眠中の空調によって電気が浪費されたのだろう。

帰りは郡山スーパーチャージャーで充電するので40~60%程度でも足りるのだが、寄り道もするため多めに充電しておくことにした。

34分の滞在。

8:45~8:55 春日pa

一瞬だけトイレ休憩。

8:55~10:30 松島観光(充電なし)

念願の松島だ。感動するほど美しい景色が広がる。

馬の背

馬の背と呼ばれるマイナーなスポットに行ってみたが、個人的には人が少ないためこっちの方がオススメである。

この美しい空間を独り占めできる。私が地元民だったらちょくちょく来ると思う。

松島公園

駐車場にクルマを停めて観光していく。

人混みを気にしたのか、なぜかほとんど動画を撮っていなかった..

11:00~11:30 菅生 PA

明日はアウトランダーを用いて下道主体で東京~名古屋間の往復を行う。

旅路はまだまだ長いので早々と進むことにした。

仙台まで来たのに何も食べないのは勿体ないということで、このPAで牛タンを食べることにした。

1400円程度のローコスト品だが、雰囲気は楽しめた。

私にはやけに塩辛かったけど…

12:41~12:56 道の駅 つちゆ(猪苗代湖は断念)

本当は猪苗代湖に寄って帰る予定だったのだが、これから超える山に思い切り雪が積もっていたため安全を取って断念。

「また来ればいいさ」精神で山中を通って帰ることにした。

途中で寄った道の駅は凍るほど寒く、なんなら思い切り雪が降っていた。

路面は完全にウエットだが、あと数日で凍り付きそうなレベル。

夏タイヤで来られるギリギリのタイミングだっただろう。

13:37~14:06 郡山スーパーチャージャー(33%→80%)

ダウンヒルを楽しみながら郡山スーパーチャージャーへ向かって行く。

33%で郡山スーパーチャージャーに到着。

東京都内に帰れるだけの電気を充電していく。

車内で寝ながら充電し、39kwhぶんの電気を蓄えた。

80%もあれば問題なく東京まで帰れるだろう。

14:30~21:00 快活クラブ郡山桑野店

ガッツリ休むために快活クラブに寄る。

ここでカツカレーとポテトを食べてカロリー補給。栄養バランスは他のところで調整する。

19時ごろ起きて散歩

90分ほどみっちり仕事しつつ21時にチェックアウト。深夜料金狙いで東京まで帰っていくぞ。

21:45~21:55 那須高原SA

トイレ休憩とこの地域のサービスエリアの観察のために寄る。

23:13~23:48 蓮田SA

深夜料金狙いの時間調整のために寄った。

24:15~24:36 千住スーパーチャージャー(25%→65%)

あと5分のところで深夜料金を逃して約1800円失うという失態を犯すも無事に帰還。

スーパーチャージャーで少しだけ充電してからクルマを返した。

25:00~翌日9時ごろまで 港北PAに移動してプリウスphvgrで車中泊

この翌日はアウトランダーPHEVを借りて東京~名古屋間を下道メインで往復する。

微妙な時間なので宿は借りなかった。せっかく寝袋などの装備を持っているため車中泊を実行することにした。

たっぷり休んで清々しい気持ちで朝を迎えることができたぞ。

アウトランダーphev編に続く。

率直な感想

スーパーチャージャー充電は早くも遅くもない

120kw級のスピードで充電してくれるスーパーチャージャーだが、電欠スレスレ到着を繰り返すスリリングな運用をしない限り、なんやかんや30分くらいは充電し続けることになる。

この充電時間は早くも遅くもないといったところだ。

時短のために電欠のリスクを取るか、安心のために長めに充電して電気を多く残すか。というトレードオフを迫られる。

チャデモアダプタを用いた充電とスピードが大差なくなる40kw~45kwの出力に落ちたあたりで出発するとバランスが良さそうである。

足りなくなりそうなら10分程度チャデモで充電する。

オートパイロットは要注意だが非常に助かる

オートパイロットシステムはかなり頼りになる。

自分の力でグイグイと走って行ってくれるため本当に本当にラクだ。

ところどころ危ないところはあるが、長旅の疲労を大幅に減らしてくれる。

クセの強い操作系には慣れる

初見の人にはまず使いこなせないレベルのクセの強い操作系だが、これには慣れる。

アップデートを挟む度に変わるが、アラウンドビューモニターもどきが実装されたり、ワイパーの速度を左のダイヤルで変えられるようになったり、オートワイパーの感度が大幅に改善されたり。

前に借りたときより良くなっていることも多い。

スーパーチャージャーオンリーでも使えるがチャデモアダプタは持つべき

まぁこのチャデモアダプタ、よく壊れるとかメーカーの対応が失礼だとか、信頼性にもカスタマーサービスにも問題ばかりなんだけど。

普通充電用アダプタ(1万円)は自宅のを使うときに持っていけばいい

テスラの充電口で普通充電を行うために変換アダプタが必要なのだが、実はこのアダプタは1万円もするのだ。

もちろん安価に互換品を入手することも可能だが、「ショートを起こしかねない壊れ方をした」というトラブル事例を見たことがある。安全性を考えるとココをケチるのは勧められない。

休憩ついでに30分も充電していれば航続距離は足りるため、目的地充電に固執する必要はないように思う。

わざわざ持ち運び用に追加で1万円を払うくらいなら、使うことが確定している場合にだけ家のものを持っていけばいいだろう。

車内で快適に寝れる環境を整備しておくと一気にラクになる

私は寝袋を1つだけ持ち込んだが、これ一個でもかなり快適に休むことが出来た。

セダンタイプの車体だがテールゲート付近は隙間風が寒い。

デッドニングをするか、布団を一枚押し込んでおくと寒さが大幅改善しそうだ。

車中泊適正が高いクルマだけに、その特性を活かし切れる装備を持ち込みたい。

飛ばす人には言うほどロングレンジじゃなくね?

バッテリー残量90%オーバーからスタートして、330kmほど深夜帯の高速道路を走り続けて、目的地に着いた頃にはたったの%.

「モデル3ロングレンジは700km近く走れる」というイメージがあったのだが、深夜帯の高速道路を飛ばしていると電費がダダ下がりになるせいで航続距離がかなり減ってしまうという事実を確認した。

加速が速く、直進安定性が高く、ドライバビリティも高いため幾らでもスピードを出せてしまう。それこそが走る楽しみなのだが、この代償は航続距離に跳ね返ってくる。

やっぱり自宅充電はあったほうが良い

出発時や帰ってきた際の余裕を考えても、やはり自宅で充電できる環境はあったほうが良い。

自宅充電ナシでも運用は出来る。

後付けできるなら最初はナシで買ってみても良いけど、バッテリー容量がロングレンジの10%程度しかないプリウスPHVでも自宅充電には助けられている。

絶対にあったほうが良い。

しかしテスラウォールは不要だと思う。

たかだか数kw程度の出力のために、テスラ社のEVにしか使えない充電器を設置するのは不便だろう。

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