- 企画の概要
- 今回のクルマの紹介
- 当日の光景(行き・下道主体で東京→浜名湖)
- 10:00 横浜周辺(受け取り後の荷物積み込みや車内環境整備でグダる)
- 10:45 横浜エリア出発(100%スタート)
- 12:07~12:14 西湘PA (28%,充電無し&渋滞のため20分遅延)
- 12:31 ~13:32 キコーナ小田原扇町 (25%→40%) (無駄な普通充電のせいで60分ロス)165円
- 13:40 ~ 14:10小田原市内の日産ディーラー(40%→85%)2970円
- 14:51~15:00 道の駅箱根峠 (27%) 充電なし
- 15:24~15:46三島のガソリンスタンド(40%→80%)462円・22分
- 16:21 ~16:42富士川sa(40%→82%)2002円・22分
- 18:30〜19:05 藤枝市内のガソスタ(20%→80%)630円・35分(渋滞のため60分遅延
- 20:06→20:18 浜松のガソリンスタンド(19%→63%)294円・12分
- 20:44 イオンモール浜松市野店(59%)充電無し・前半戦終了
- 21:00~22:15頃 三方原PAにて食事&仮眠
- 帰り道(新東名をEVモードで行ける限り走る)
- まとめ
企画の概要
横浜駅周辺にてアウトランダーPHEVをレンタル。
午前10時ごろに出発し、下道主体で浜名湖へと向かう。

(本当は名古屋駅まで行きたかったが、時間や体力の都合で断念)
その後は本宮山スカイラインでワインディングにおける性能をテスト。

適当なところで引き返して、今度は高速道路を可能な限りEVモードで走って帰る。
帰りはいちいち大量に充電していては時間が足りなくなるし、適当なところで切り上げると電気が足りなくなる。最低限のガソリン消費で帰っていく。
時間調整と混雑回避のため、朝の4~5時あたりを目安に港北PAに入って車内で仮眠しながら返却時間である朝10時まで待つ。

そしてまた新横浜駅へと返却に向かう。
〇前半戦の動画はこちら。
〇後半戦の動画
今回のクルマの紹介
MC前のアウトランダーPHEVだ。

7人乗り仕様であること、BOSEのサウンドシステムを搭載していることなどから最上位グレードのPであると予想する。
新車価格は約600万円。

実はバッテリー容量は20kwhであり、これはサクラと同じサイズだ。
MC後の新型では22.7kWhまで増量されている。
またヒートポンプ式のエアコンを搭載している点も魅力。
特に冬場の車中泊や走行時の電力消費を大きく抑えられる。
↓詳細なインプレッション記事
当日の光景(行き・下道主体で東京→浜名湖)
10:00 横浜周辺(受け取り後の荷物積み込みや車内環境整備でグダる)
実はこの旅の前々日の夕方に自宅を出て東京入りした後に、テスラのモデル3で朝の2時から仙台へと行っていた。
そのまま深夜の2時頃に帰って来てから、プリウスphvgrで港北PAまで移動して車中泊した後にアウトランダーを24時間借りている。
頭のおかしい長旅だ。充電中にみっちり休むため、色々な装備を車に積み込みたい。
そのためにプリウスと同じ駐車場にアウトランダーを持ち込んだり、充電器やカメラ,ナビ環境などを整備していた。
そして三列目の倒し方が分からないというトラブルに遭遇。
グダりにグダりまくった末、オーナーズマニュアルまで取り出すハメになる。

10:45 横浜エリア出発(100%スタート)
かなりの時間を食ってしまったが、ついに出発である。

12:07~12:14 西湘PA (28%,充電無し&渋滞のため20分遅延)
普通に走ったら1時間の区間であるが、渋滞のせいでダラダラになり20分ほど遅延。


これが今回乗って行くアウトランダーの姿だ。
西湘バイパスは南側に海を見ながらゆったりドライブできる最高の道だ。


この西湘PAは展望台から周囲を見渡すことが出来るため、昼間に来ても夜明けの時間に来ても美しい景色が味わえる。

12:31 ~13:32 キコーナ小田原扇町 (25%→40%) (無駄な普通充電のせいで60分ロス)165円
昨日は仙台の松島に居たのだが、海鮮料理をケチって我慢したせいでどうしてもスシローに行きたくなってしまった。
というわけで、小田原市内で見つけた良い具合にスシローと普通充電器が近いスポットで充電がてら休憩する。
急速充電の30分で戻って来る自信が無かったため、ほぼ時間無制限の普通充電を選ぶことにした。

幸いにも6kwの出力が出せるエネチェンジの普通充電器であるが、アウトランダーは3.2kwでしか充電できない仕様となっていたようだ。

さて充電器からスシローまで、実は1kmもある。徒歩13分で済ませても往復で30分。

運動不足解消になるため、そこそこ移動するのはイヤではない。
でも時間を浪費している感…

馬刺しやレモン風味のケーキなどを呑気に楽しんでいたせいで、戻ってくる頃には1時間近く経っていた。


駐車場がガラ空きだったため、内装の動画を重点的に撮影したりクルマの乗り味に対するコメントを残していたことも遅延を悪化させた。

結局この1時間で入れられた電気は3kwのみ。アウトランダーは5km/kwh程度の電費しかでないため、回復距離はせいぜい15kmほど。
私のプリウスphvgrでも20~30km程度だ。電費とガソリン代次第だが、ガソリン車とコストに大差は無さそうである。
これから箱根の険しい坂道を越えていくことになるが、明らかに足りない。
目と鼻の先の日産ディーラーの急速充電器へ移動して追加の充電を行うことにした。
13:40 ~ 14:10小田原市内の日産ディーラー(40%→85%)2970円

目と鼻の先の日産ディーラーに移動して急速充電を掛ける。
充電カードの貸し出しは無く、私の持っていたempカードは普通充電プランであったことを忘れていた。

というわけで30分で2970円という破格のボッタクリ価格でビジター充電。

何をどう考えてもガソリン炊いて走ったほうが安くて早いという地獄のようなスタートだが、近郊で手ごろな充電器はコレしかなかった。

車内で読書したり仮眠したり、外に停めてあった展示車のオーラnismoを眺めたりしながら過ごす。

山越えに足りそうなぶんを充電したらすぐに出るつもりだったが、結局30分みっちり滞在してしまった。
まだ箱根の山にさえ入っていないのに、もう東京を出発してから4時間も経ってしまった。

さて85%付近まで充電してから出発。
14:51~15:00 道の駅箱根峠 (27%) 充電なし


箱根ターンパイクを走ることも考えたが、どうせ電池節約のために飛ばせないので国道1号線の箱根新道で山登り。
この時点で横浜を出てから5時間。どうしてこうなった…
まだ急速充電を1回しか行っていないのに、バッテリー温度が上がり気味なのが非常に不安である。

この道の駅にも急速充電器と普通充電器があるが、山下りで電池が大きく回復するため25%も残っていれば問題ない。
ちなみにバッテリー残量の%表示は無いようだ。
メモリも25%ごとにデカいメモリがあり、その25%の中を4つに区切るという分かりづらい方式となっている。いま何kwh電池に入っているか教えてくれれば、電費を掛けて航続距離を簡単に求められるのに…
15:24~15:46三島のガソリンスタンド(40%→80%)462円・22分
箱根の山を下った直後のガソリンスタンド内の充電器に入る。標高差は約800m。電池も回復する。


今回の旅ではeneosのガソリンスタンド内の急速充電器に何度もお世話になった。

エネオスチャージの充電器。シンプルで見やすいが、せっかく余白があるんだから充電スピードや総電力量くらいは表示してくれてもいいのに…

22分の充電で462円。こっちは良心的な価格だ。
16:21 ~16:42富士川sa(40%→82%)2002円・22分
東名高速に1区間だけ乗る。


沼津,三島市から静岡市までの下道区間は非常にストレスが多く、混雑や信号待ちのせいで全く進まないためショートカットさせて頂くことにした。
1台ぶんしか無かったが空いていたので利用。

富士川SAからは天気が良ければこのように富士山が拝める。



18:30〜19:05 藤枝市内のガソスタ(20%→80%)630円・35分(渋滞のため60分遅延
渋滞にハマったせいで、本来なら50分で移動できるはずの区間に1時間48分も掛かってしまった。

国道1号線の海沿い区間を走るころには周囲はすっかり暗くなっていた。


渋滞にハマっていたおかげか、駆動用バッテリーはきちんと冷えている。

結局30分みっちり充電した。車内で寝ていたせいで充電完了後にトイレ休憩に行ったため出発が数分遅れている。

20:06→20:18 浜松のガソリンスタンド(19%→63%)294円・12分
一気に浜松市内に突入。




20:44 イオンモール浜松市野店(59%)充電無し・前半戦終了

自動車工場並みにデカい敷地のイオンモールに向かう。

充電設備は故障していたが、とりあえず無事に到着。

21:00~22:15頃 三方原PAにて食事&仮眠

ここで前半戦は終了。三方原PAの隣にあるスマートパーキングにクルマを停め、浜松餃子と浜松ラーメンを食べたり、ガッツリ仮眠したりしながら疲れを回復させて後半戦に備える。

帰り道(新東名をEVモードで行ける限り走る)
(22:15~23:38 本宮山スカイライン周辺を走行)
本宮山スカイラインでの全開走行に備え、東京を出発して初めてエンジンを始動。


本宮山スカイラインの近くでUターン。ここからは高速道路で東京へと帰っていく。

金曜日の深夜だからか、新東名だからか、道路は混んでいた。
EVモードで可能な限り電池を消耗させつつ進んでいく。

23:38~0:02 浜松sa(14%→71%)2002円・26分
仮眠しながらしばし充電。
現在のバッテリー残量が正確に把握できないため、充電計画が正確に立てられない。
電費は簡単に求められるので、いま何kwhの電気が入っているのか、現在の充電スピードは何kwhか。これだけでも分かるようにして欲しいところ。


0:45~1:12 静岡sa (11%→67%)2002円・27分


2:00~2:30 駿河湾沼津(10%→64%)2310円・30分熱ダレ発生
到着した時点で既に電池温度はレッドゾーン手前。

駿河湾沼津SAの90kw器にて充電を開始したものの、10%地点でも13kwしか出ていない。
完全に充電スピードが落ち込んでしまっている。

最終的には20kw近くのスピードが出るようになったが、いよいよ限界に達しつつある。


駿河湾沼津→鮎沢pa 走行中にEVモードが強制解除
気が付いたらEVモードが勝手に外れており、モード変更で戻そうとしてもグレーアウトされてEVモードが使えなくなっていた。


バッテリー温度も上限ギリギリ。

しかし5~10分後に再確認すると再復帰が可能となっていた。

2:58 → 3:23 鮎沢pa(30%→80%)?(たぶん2000)円・25分
走行中に勝手にEVモードを外されるレベルの発熱なので急速充電が行えるか分からなかったが、繋いでみたところ意外とすんなりと電気が入って行った。
鮎沢PA到着時には少しだけ電池も冷えていたようだ。外気温が3℃しかない点もプラスに働いているのだろう。

熱ダレの直後であったにも関わらず、残量約30%地点において27.4kwhもの充電スピードが出ている。


なお充電料金がいくら調べても分からなかったため、これまでの充電額から予想した2000円を入力しておく。
体力もすり減って来て休みたくなってきたため、ここから仮眠予定地の港北PAまではノンストップ&ハイペースで突っ走っていく。高速安定性テストもついでに行うぞ。
4:05~8:50 港北pa(60%→28%)充電無し
ここで仮眠することにしたのだが、どうしても駐車マスが空いておらず一般車とトラックの共用のマスを選んだ。

ちなみに10℃を下回る外気温の中で高速走行を続けたからか、電池温度は正常値に戻ったようだ。

弱暖房を使い続けていたが、電池はそこそこ残っていたようだ。

2日連続で港北PA夜明けを迎えるとは思っていなかった…
寒気や唐突に鳴るクラクションのせいでたびたび起こされたが、基本的には問題なく睡眠できた。

まとめ
電気代と充電料金を除けばEVとしても意外とイケる
持ち前のバッテリー容量の大きさや急速充電の適正ゆえ、EVとしても普通に運用できてしまうことが確認された。
コスト的にガソリンのほうが安い場合がありそうだが、どうせ休憩するなら急速充電器に繋いでおくのも悪くない。
日産譲りの自動運転システムで運転がラク&乗り心地も快適
一旦アシストシステムをオンにすると、ほとんど操作不要で自動で走っていく。
監視は必須だが、肉体的にはかなりラクが出来た。

寝袋1枚でも結構快適に寝られる
シートを倒して寝袋を一枚持ち込んだだけだったが、道中でも港北PAでも快適にぐっすりと眠ることが出来た。

高速道路では普通にガソリンを使うべき
新東名を120km/hでEV走行するのはあまりにも勿体ない。
時間効率としてもエネルギー効率としても、普通にガソリンで走ればいい。
電池の冷却性能は申し分なし
10時間近く走り続けた後に新東名に持ち込んだせいで熱ダレを起こしてしまったが、PHEVとしては充分すぎる冷却性能を持っていた。
プリウスphvと比較すると電費は悪い
ヒートポンプ式のエアコンと大きなバッテリー容量によりEVとしての基礎能力は高いが、電費は私のプリウスPHVGRの5~7割程度である。
エコよりも安定性やパフォーマンスを優先した弊害はあるが、そもそもの航続距離が長いのでアウトランダーの方が使い勝手は良い。