このたび、ルノーのライト10という折りたたみ自転車を購入した。
厳密には数十日前には届いていたのだが、なんやかんや乗る機会が無く、家でしばらく眠っていたのだ。
同時にカバーも購入してある。
なお、どこで買うか迷ったが、発送が早いという理由でAmazonにした。
梱包&組み立てについて
大型テレビ級にバカデカいダンボールでやってきた。
開封も、捨てるのも一苦労である。
あちこちに留まっているバンドや角を保護するゴム、フィルムなどを剥がし、説明書を元にペダルを取り付ける。
特別な組付けは調整は必要なかったように記憶している。
持ち運びのサイズについて
さて、私にとってはドライブは仕事だ。
マフラーやエンジンオイル添加剤のテスト走行に、この自転車の紹介記事&動画作成のために、わざわざ諏訪湖まで足を伸ばすことにした。
さあ開封だ。
「折りたたみ自転車だから、コンパクトで持ち運びしやすい!」なんていうことはなかった。
かなりかさばるし、重い。
50系のプリウスに積んできたが、荷室のほぼ全ての面積を占拠された。
意外と高さがあるため、奥の方まで入れておかないと段差を越えるたびにガラスにゴンゴンと自転車がぶつかる。
不快だし、だいいち危ない。ガラスが割れる。
展開について
- 中央をパタンと開く
- ハンドルを引っ張り上げる
- サドルを引っ張り上げる。
手順はこれだけだ。
最初は固定用レバーが重いが、慣れれば一瞬で展開出来る。
ホイールの青色のラインがダサいのではないか、折りたたみ式の造形は安っぽいのではないかと不安だったが、普通にカッコ良かった。
「スタイリングの美しさ」と呼べるものを持っているように感じる。
ここで問題が発生した。チェーンが脱輪していたのである。
数十秒で復帰させることが出来たが、折りたたみ式のリスクというか、面倒ポイントのひとつになることだろう。
走行フィールについて:怖い?
走り出していく。
慣れるまでは違和感を感じるようなライディングポジションだが、走り出すと普通に乗れる。
シマノ7段変速が効いて、そこそこのスピードを出すことも可能だし、元の軽さゆえペダルを漕いでも重くない。
ブレーキも前後Vブレーキなので、ペースさえ抑えていれば、制動距離1メートル程度で止まることが出来る。
元の重量も軽く、これに乗るような人ならスピードも出さないだろうから、他者を傷つけるリスクはほとんど無いだろう。
だが、走り出してしばらくすると、致命的な欠点が顔を出す。
- 軽い
- キャスター角がとても立っている
- ショートホイールベースである
- 高重心である
- 分割構造ゆえボディー剛性が弱い
ここらへんの要素が悪さしているのだろう。段差を越えたり、ハンドルを揺さぶったりすると、転倒しそうで無茶苦茶怖いのだ。
少しでも平坦路から外れ、石畳のような段差のある路面に入るだけでハンドルがガタガタ揺さぶられて怖いし、縁石を減速せずに越えようものなら「転ぶ!!!!」という恐怖体験をするハメになる。
軽トラとジムニーの挙動の悪いところを足し合わせて、10倍くらい悪化させたような酷さだ。
常に路面状況に配慮して、問題がありそうならすぐに最徐行するという工夫が必要だろう。
サイクリングロードのような、先の方までハッキリと整地されている地形か、段差の位置を知り尽くした見知った道でもないと、7速を使って高速巡航するのは無理。
ゆったり走るのが良いだろう。
というか、これでスピード出すの無理。
降水確率90%のなか、小雨程度で済んだのが幸いであった。
束の間の諏訪湖の深夜サイクリングを楽しんだ。
バルブについて
個人的には、バルブを以下の製品と交換しておくことをオススメする。
私の個体では、純正状態ではうまく空気が入らず、最終的にはプシューと飛んでいって消えた。
英式バルブ対応の空気入れと共に、同時購入しておくのが良いだろう。
乗車頻度にもよるが、二つ折りにして玄関に入れておくことも出来るので、長持ちすることだろう。
せっかくのコンパクト自転車、しっかり楽しみたいものだ。
まとめ
私は以下の要素を全て持った、この折りたたみ式自転車のために生まれ育ったようなユーザーだ。
- 自動車の受け取りのために、1.5km先の最寄り駅まで自転車で行き、クルマで回収して帰ってくる
- 町内会の都合で、クルマじゃ狭すぎて無理&徒歩では微妙に遠い、数百メートル先の家によく行く
- 玄関先にコンパクトに保管して長持ちさせる
- 月に数回も乗らない
- 安く買えて品質が安定した、コスパが良い折りたたみ式自転車が欲しい
- たま~にクルマに積んでいって、旅先で乗りたい
- 出先のちょっと遠いEV充電可能なコインパーキングから、目的地までちょっと乗っていきたい
- 自転車なんかあったって、ほぼ乗らないまま屋外放置で錆びて朽ち果てていくだけ
- クルマ移動メインだから要らないけど、自転車があると助かる場面がたまに無いわけではない
私のようなユーザーには合うだろう。
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