【30時間オーバー】普通充電のみで東京~名古屋間を走ったら地獄だった

クルマ・バイク

私が持っているプリウスPHVは、約2時間の充電で約40km走行することが可能だ。

この普通充電のみで、378kmの東京~名古屋間を走行すると何時間掛かるのだろうか…

【30時間越え】PHVの普通充電のみで東京~名古屋間を走ってみた結果…

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旅の概要や注意点

この項目は一旦飛ばし、最後に読むことをオススメする。

私のプリウスPHVGRの簡易的なスペック

プリウスPHVは約8.8kWhの駆動用バッテリーを持っている。

100%まで充電してもこの中の80%までしか入らない。

またバッテリー残量12%あたりで表記上は0%となりエンジンが掛かってしまう。

つまりPHVとして走れるのは8.8kwhの68%ぶん。つまり5.984kwhだ。

私が実際に走行したところ10km/kwh近い電費を叩き出すことに成功した。

この電費なら約60kmの航続距離も実現可能。

カタログ値はギリギリ詐欺・ウソではないことになる。

なお普通充電については200Vと16Aで、最大3.2kWhの出力で充電可能。

5.984kwhぶんを最大3.2kwhで充電できるが、バッテリー残量が増えるにつれて充電スピードも低下していく。

安全は全てにおいて優先される。そこまでガチりません

この検証のスタート地点は東京駅から30km西だし、途中でガソリンを使ってしまった区間があるし、最後のほうは挫折してしまった。

既に家を出てから12時間経った後の検証開始であり、充電中も車内で仕事をしたり散策したり、常に休んでいるわけではなかった。

最大2時間という充電時間もぐっすり寝るには微妙に足りていない。

最終的に家を出てから帰宅するまで約36時間のドライブとなった。前代未聞の長距離で事故のリスクもあるため、自分の判断で省略したポイントは多くある。

ガソリンを使ってショートカットしたポイントについてはその都度解説していく。

ガソリンを使わないと走れない場合

そもそもたどり着けない、充電ステーションが開いていなかった、精神力が尽き果てたなどの理由で、充電をスキップしてガソリンで走った場面が幾つか存在する。

ガソリンを使って走行を行った場合、その距離分の電気を充電するための時間も足すことにする。

メーター表記上のバッテリー残量とOBD2での残量の違い

センターメーター上の100% → 駆動用バッテリーの残量は80%

センターメーター上の0% → 駆動用バッテリーの残量は10~15%

といった具合に、実際にバッテリーに入っている電気量とメーター上のバッテリー残量の表示がイコールではないのだ。

どこまで充電したのか分かりやすくするため、今回の記事ではセンターメーター内の残量を書かせて頂く。

センターメーター上の残量OBD2モニター上の残量
0%12%
1%14%
6&14%
38%43%
57%55%
82%72%
90%77%
100%80~82%

充電効率について(70~80%以降の充電はコスパ悪いよという話)

現在の充電速度が見られないため厳密には検証していないが、センターメーターの表記上の80%あたりから上の充電はコスパが悪いのかもしれない。

費用について(充電代+駐車場代+ガソリン代+高速道路代)

今回の企画を行うにあたって、主に4つの経費と食費が掛かった。

充電料金が掛かるところもあれば無料で充電できるところもある。

また駐車場代を払うところや、駐車場代も充電代も払うところがある。

また一部区間では高速道路に乗ったし、ガソリンだって最大5Lほど消費した。

この辺りについても集計を行おうと思っている。

検証の前にガソリンを満タンにしておくべきだった…

プリウスPHVの燃費が良さすぎて基本的にガソリンのほうが安い。

実は40~50km程度しか走れない航続距離のために出先で何百円も払うくらいならガソリンを買ったほうが安いのだ。

抑えて走ればリッター30kmを余裕で超えるプリウスPHVならではの問題である。

しかも一旦充電を始めてしまうと、2時間程度で戻ってこなければならないため充電中の行動も制限される。

車内で空調を付けながら滞在するのに駆動用バッテリーが役に立つが、出先で充電器に繋ぐよりガソリンを使ってチャージモードで充電したほうが良い場合も。

当日の旅

1:20 東京駅 出発(概算値)

大変申し訳ないのだが、本検証のスタート地点は東京駅ではない。

記録開始地点の時間・バッテリー残量から逆算し、東京駅を100%でスタートしてから充電しても私の日程に問題なく復帰できる出発時間が朝の1時20分なのだ。

実はこの日、日産オーラの試乗をしていたのだが、前日の13時から深夜の3時近くまでずっと運転しながら移動していた。もちろんその過程で何時間も休憩は行ったが、疲れが出ていたのだ。

本格的に混雑する前に東京を出たいという思いや、この検証を始める前から9時間近く運転しているため別にラクをしているわけではないこと、事故リスクを負ってまでガチるような企画では無いことからスタート位置をズラした。

辻褄を合わせるための計算→120分前には出発する必要アリ。

東京駅を100%でスタートしてから30km走行し、その後に充電して75%まで回復させるために必要な時間を求める。

まず30km走行するのに70%の電力が必要だ。走行するだけでも36分掛かる。

120分で100%充電されるため、70%ぶん入れるには84分は充電しておく必要がある。

36 + 84 = 120分.

3:20 江田駅(75%スタート)

東名川崎インターの近くでオーラ e-powerを借りていた都合で、私にとっての検証スタートはこの地点となる。

この246号線、非常に流れが速い。この日は雨だからか2か所の事故に遭遇

さすが深夜の関東。人の心が無い暴走運転の賜物だ。

ある程度は周りに合わせつつも、急加速や高速巡行で電気を浪費しない走りを心がけた。

3:36~5:28 愛甲石田駅(23%→100%)

海老名SA付近の道路を抜けて首都圏外縁部へ。

200Vのコンセントがあるコインパーキングを見つけたのでそこまで走った。

Terra Chargeというアプリで充電開始。

車内でぐっすりと眠り、気が付いたら残量が満タンとなっていた。

5時28分に100%でココを出発。たっぷり寝られた。

6:18~7:14 渋沢駅駐車場(50%→100%) 200円

246号線をしばらく走り、渋沢駅の駐車場にある普通充電に繋いだ。

道中にあった吉野屋に寄って牛丼をテイクアウト。車内で食べた。

大盛で800円以上したが、肉も米も味というかランクが落ちたのを感じた。目に見えないところでコストダウンを行っているようだが、米は硬くて形が変だし、肉も以前はあった柔らかさが無くなってしまった。

バッテリー残量が100%になるまで充電。

充電自体は無料だったので、払ったのは駐車場代の200円。

8:32~10:16 御殿場アウトレット(0%→90%)

この区間や箱根の山登りだ。残念なことにあと数キロというところでバッテリーが尽きてしまった。

しょうがないのでガソリンを消費して走行しながら向かう。

8時32分に到着。

到着時のOBD2のデータを見ると、どうやら0.1Lのガソリンを消費して1kmだけ走ったようだ。

この後にとある観光地に車を15分ほど放置したのだが、その時間も充電していれば賄えたレベルのガソリン走行。合計時間に何か足したりはしない。

とりあえず充電していく。

車内でしっかりと休みつつ、寝そべりながらスマホで出来ることも行う。

読書したり、メインのYouTubeチャンネル用にネタ集めをしたり。

10時16分までじっくり滞在し、90%まで充電していった。

ちなみにいつもは東京で試乗を終えた後、深夜料金に間に合うように東名高速に乗る。

ほどほどに休憩しながら帰っても、11時ごろには家に着いている。まだ御殿場周辺をうろついているなんて…

10:50 ~11:05 五竜の滝にて充電無し放置

個人的な興味で五竜の滝というスポットに寄ってみた。

ここに滞在した10~20分の間、クルマは充電せずに放置。

御殿場アウトレットへ向かうまでの間のガソリン使用分は置いておけたと思う。

11:15~11:40ルートイン長泉沼津インター (80%→%) 82円

ここから先の区間が非常に厳しいため、ギリギリまで電気を入れておくために80%から満タンまで充電していく。

場所は駿河沼津付近のルートイン。

時計が見切れているが、11:40ごろまで滞在して100%まで入れて行った。

12:53~14:17 エスパルドリームプラザat静岡 (1%→70%) (充電は247円)

高速道路を含んだ52.5kmの区間、完走するのは到底無理だと思ったがなんかたどり着けた

これにより私はプリウスPHVGRの航続距離記録を更新したことになる。

充電中に道路の向かいの施設を散策。

ちびまる子ちゃんランドという施設があり見ていて面白かった。

こんな充電旅の途中に寄る場所としては最高だ。休日を費やして家族でクルマで来たいようなスポット。

さて14時17分まで滞在して70%まで充電した。駐車場料金を事前精算している間に70%まで上がった。

15:20 ~ 15:27ルートイン焼津インター (25%)充電失敗

海沿いの穏やかな道を走って焼津まで快適に走る。

ここのルートインには1基だけ普通充電器があるが、15時にはチェックインが可能となる。

残念なことに先客が居た。車で充電しながら待機しても良かったのだが、迷惑になると申し訳ないのでガソリンを使うことにする。

ちなみにもう15時過ぎで出発から12時間以上が経過したが、全体の進捗はこんな感じ。恐ろしいほど進んでいない。

15:50~16:40 東名高速 牧之原SA(53%)ガソリンで大幅ショートカット

東名高速の牧之原サービスエリアまで、ガソリンを使って高速道路を走行。

移動中にチャージモードも使い、バッテリー残量を53%まで回復させた。

走行とは別に行った約25%ぶんのバッテリー回復については、2時間で100%充電できることから30分の時間追加を行うものとする。

ここで車内ワークや休憩・食事をしつつ、これまでガソリンで走ってきた分のペナルティストップを行おうと考えたが、マウスを紛失したことが判明。

なぜ無くなったんだ….

今でも理解に苦しむが、仕事にならないのでとりあえず適当なマウスを購入することにした。

適当な家電量販店を見つけて向かう。

いつまで滞在したか記録していなかったが、長くても30分程度でエディオンには着く。

所要時間の正確な計算をしやすくするために、ここには50分滞在したことにしておく。

17:05 エディオン新菊川店

マウスを買うためだけにエディオンに立ち寄った。滞在時間は10分未満ですぐ出発。

17:33~18:26 アプリイ塩町(38%→82%)

パチスロ店の立体駐車場の中で充電。

実はこれが人生初のパチスロ施設入場だ。

充電中にはトイレ休憩ついでに店内も見学してきた。

私の人生の博打度と比べたら、パチスロなんて小銭の遊戯である。

さて買ってきたマウスを使って車内でガッツリ仕事を進められことで、82%まで入った。

出発時のバッテリー上の残量は72%。

19:32~20:46 イオンモール浜松志都呂(6%→56%)

また50km近い距離を持たせた。57%=5.016kwhで50.8km走る。

つまり私のプリウスPHVは約10km/kwhの電費を達成したことになる。

これはEVと比べても恐ろしい数値である。

適切に抑えて走ることさえできれば、プリウスPHVは恐ろしい電費性能を発揮することを証明してしまった。

ついに静岡県横断も終盤。浜名湖の隣までやってきた。

(ここまでガソリンを使ってショートカットしてきたぶんの補正計算はしたくない…)

イオンモールは巨大である。事前にしっかりリサーチしておかないと充電器を探すだけでも一苦労だ。

イオンの充電器はコントローラーが少し離れたところにある場合が多い。

慣れていないと少し探すことになる。

さて早朝に牛丼を食って以来何も食べていない。

イオンを散策していたところ、ずっと気になっていたペッパーランチが入っていたため頼んでみた。

牛肉、ライス、胡椒を組み合わせて鉄板の上で焼くだけのシンプルなものだが、それだけに外さない味だった。

料金も1000円程度とお手ごろ。

21時閉店なのだが、結局スレスレの20時46分ごろまで滞在した。イオンモールは歩いているだけで色々な研究になるので興味深い。

休憩・補給の場所としてもちょうど良いため今後もお世話になるだろう。

21:20ごろ 道の駅 潮見坂 (?? %)充電失敗

写真や動画などの記録を残し忘れたが、ここも充電器が使えなかったためガソリンを使って次の地点まで進むことにした。

21:45~22:38豊橋市総合体育館 (0%→41%)

愛知県に入り23号線を進む。三河湾の近郊に豊橋市民体育館があり、その公園に1台分だけ200Vの充電設備があるのだ。

充電開始まで何分も待たされることになった。何か月も放置されていて調子が悪かったのだろうか。

最終的には持ち直して充電を開始してくれたが、この時点で私の精神力が完全に切れた

21:51 ここで精神力がマジ切れたため検証中止

実は体力的にはまた3~4時間走れそうな余裕があったのだが、精神力が尽きた

ちょっと寝る。肉体では無くて精神の限界。もうガソリン使ってぶっ飛ばして帰りたい。どうにもならないかもしれない。

22時40分に起き出し、もう検証は中断してガソリン使ってとっとと帰ることにした。

41%まで残量は回復したが、自宅までEVモードは使わなかったためこのステーションに到着した21時45分・0%地点をもって検証終了とさせて頂きたい。

ここから名古屋駅までは約75km.

ゼロから充電するなら4時間ほど繋ぎたい距離だ。

0:20 名古屋の都心環状に到着

自宅までは遠回りになるが、意地でも東京駅~名古屋駅間を走破するために都心環状に向かった。

途中で数十分の仮眠を挟んだが、記憶が正しければ深夜の0時過ぎには到着していたと思う..

カメラの録画時間的に2時間程度で名古屋駅に着いたと考えられる。アバウトではあるが、所要時間計算をラクにするために0時20分に名古屋駅に到着したことにする。

ここにガソリンで走行した距離を足せばいいのだ。

ガソリンで走行した区間の補正計算

元々無謀な検証であった。ガソリンを使ってしまった。

電気のみで走ると充電込みで何時間走るのか検証するための企画だ。

プリウスPHVのハイブリッドシステムは、バッテリー残量が常にハイブリッドモード開始時からプラスマイナス数パーセントを維持するように動作する。

つまりガソリンを使って何十km走ろうが、10%程度しか駆動用バッテリーの残量は低下しないのである。

区間①246号御殿場ヒルクライム:+-0分でOK

この区間は少しだけ電気が足りなかったが、その後に滞在した五竜の滝に駐車していた時間で補える程度の消費だったため何も足さない。

区間②東名高速牧之原SA:プラス90分

ルートイン焼津インターから新菊川のエディオンまでの約32kmをガソリンを使って走った。

90分ほど追加する。

区間③道の駅 潮見坂→豊橋体育館:プラス45分

56%でイオンモールを出てから、0%で豊橋体育館に到着。

約25kmはバッテリーに貯めた電気で走った。

13.7kmほど走行できる分の電気が必要だ。

45分で15km程度にはなるため、この区間はプラス45分とする。

区間④豊橋体育館→名古屋駅:プラス240分

約75kmある本区間。

2時間の充電で約40kmとして計算しているので、約4時間の追加とする。

チャージモード使用①牧之原SA:プラス30分

ルートイン焼津インターから牧之原SAに向かうまでの間、チャージモードを用いて25%→53%までのバッテリー充電を走行中に行った。

これにより30分を追加する。

ペナルティストップ①牧之原SA マイナス50分

牧之原サービスエリアで50分ほど充電せずに滞在した。つまり合計時間から50分を引く。

合計で355分を足す

私が東京→名古屋駅まで走った時間に、6時間45分を足した数値が今回の検証結果である。

実は家を出てから東京に行き、オーラe-powerを借りて返却するまでの間に6時間くらいは普通に運転している。私は全くズルをしていないことになる。

1時20分に東京駅を出発し、翌日の0時20分に名古屋駅に到着したため23時間。これに6時間45分を足すと29時間45分。約30時間だ。

まとめ:東京から名古屋まで普通充電のみで帰ると約○○時間掛かる

私が実際に走行した検証結果と、ガソリンを使ってしまったぶんの補正を合わせて求めた。

普通充電のみで東京駅~名古屋駅間を走破するには約30時間掛かるというのが結論である。

地獄のような旅路だったが、これは下道の超長距離走行のテストに過ぎない。

下道だけで1000kmタイムアタックが控えている。覚悟の準備をしておかないと…

熱ダレは起きた? ←起きませんでした。

これだけ長いこと充電と放電を繰り返していたら熱ダレの1つも起きそうだが、最大3.2kwh程度の出力では何も問題無いのだろう。熱ダレは起きなかった。

だが全く関係ない外気温40℃オーバーの真夏日に買い物に行った後に充電器に繋ぐと、冷却に関する警告が表示されたのを見た。

急速充電を使わないのなら、走行による負荷より外からの熱を貰ってしまう方がしんどいのだろう。

疲れた? ←あんまり。精神的にしんどかった

クルマ自体の走行安定性や前車追従式クルコン、優秀なクッションや流していたメイドインアビスのおかげで、30時間を超えるドライブでもあまり疲れが貯まらなかった。

どうやって時間を潰した? ←充電中は仕事・睡眠・散策・読書。走行中はアニメ

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