ドライビング好きにとって大事になるのは、目的地よりは「道そのもの」だ。
今回から、個人の記録として、走っていて楽しかった道を紹介していこう。
ドライブの参考にして欲しい。
国道303号線について
wikipediaによると、国道303号線というのは岐阜県岐阜市から、福井県の三方上中郡若狭町までを繋ぐ道であるようだ。
その中でも私が取り扱うのは、琵琶湖から伊吹山を北回りで抜けて、濃尾平野の北西部に出て来るまでの山間部区間だ。長いトンネルと集落に山間部の景色。長いが大変爽快な道のりである。
実走行開始!
ガソリンスタンドのある交差点から始めよう。
最初のうちは、大木の中を道路幅の広い白点線道路がウネウネと続いていく。
全区間において、シカや人の飛び出しに注意が必要であることを覚えておこう。
しばらくは路面も綺麗だが、雨との組み合わせで、場所によっては制動力の立ち上がりに影響が出る点にも留意。
白点線区間がしばらく続くが、安全に抜けるタイミングは数えるほどしか無い。
どうせ後ろでダラダラ煽るくらいなら、早めに抜いておくことをお勧めする。
この区間で全般的に言えることだが、家もなく、人が活動するような施設もないエリアで視界が開ければ、一気に踏んでいくことも可能だ。
私は昼間でも、そこそこのスピードで走る際は前照灯を光らせることにしている。
しばらくトイレ休憩も無いが、時間帯や状況に恵まれれば、ストレスも皆無だろう。
少し進むとコンクリート造りのトンネルが現れる。
右側では橋を架ける工事がずーっと行われているが、いつ完成するのだろうか。
トンネルの右側は柱の合間から外の景色が見渡せる。
抜けた後、突然道路幅が狭くなるので要注意。対向車に大型トラックが来ることも考えられる。
また、この左カーブの先は集落になる。無茶は禁物だ。
最近土木工事が入り、歩道橋の架橋と護岸工事的なものに加え、道路幅も広くなった。
相変わらず狭く、視界も優れないので注意は必要だが、通りやすくなった。
速度が乗る下り坂からの、そこそこスピードが乗る左旋回。針路前方に注意だ。
特徴的な施設と、少しの間の見通しの良い直線。
追い越しのチャンス到来である。
なお、例によって直線明けの連続コーナリングは険しいが、そこそこ広い車線幅の中で、コーナリングを楽しむことが出来る。
右側にはすぐとなりを川が流れ、左側には集落だ。明るい時間帯に来ると、清流に癒やされる。
ちょうど朝焼けの時間で、明るさや交通量、すべてのバランスが良い。
路面には縦溝が掘られており、意外にカーブが急なため、対向車への警戒は怠らないこと。
集落の中に入っていく。旋回時間の長い右カーブ。雨天時は緊張を強いられる区間だ。
赤い橋を渡ったら左カーブ。
その後、かなり長い直線があるが、まだ集落内であるため抑えて走ろう。エンジン音も、スピードもだ。
抜けると少しだけ森林の中を走る。
すぐに押しボタン式と思われる信号機がある、小学校脇の右カーブだ。
このカーブだけは安全第一で抜けよう。
橋の上は一気に狭くなるため、対向車のことまで考えてラインを選ぼう。
どこまでも続いていくように感じられる直線。高度が上がっていく、天国すらも感じられるようなこの区間の最高のポイントに近づいている。
この高度と森林密集度で橋が出て来る。人間の文明から解き放たれたような自由な気持ちが味わえる。
私はこの区間で、記念撮影を行った。流れが速くカーブが多いため、停める場所にも気を遣う。
この新緑しかない山奥の景色、まさに絶景である。
ここを過ぎると、体感4kmくらいある直線だ。ほぼ対向車も来ないし、実質的には高速道路。最高速テスト区間とも言えてしまいそうだ。
トンネル出口では何があるか分からない。充分に減速しきってから出るように。
ハイスピードを維持したまま下っていき、道は左へとうねっていく。ジェットコースターに乗っているかのような爽快感だ。
トンネルが連続する。
かなりスピードが乗りやすい区間だが、オーバースピードで突っ込むにはキツいコーナーだ。
とはいえ、かなりのハイペースで自由に走れるため、荷重移動やドライビングの練習にはうってつけだろう。
また集落の中に降りてくる。しっかり音とスピードに気を遣うこと。
絶え間なく変化する景色。また、西→東方向へと進む際は、全体的に下り坂になっているようだ。方っておいてもスピードが乗っていく。
信号機は皆無だ。交通量も少なく、1時間走って1台ともすれ違わない時間帯だってある。
見通しが良い直線区間で、ウォッシャー液で大掃除。この時期はムシの襲来が激しいのだ。
ややペンキが色褪せた橋を渡る。
また集落だが、絶妙なうねりだ。飽きる気がしない。
ここで第一の休憩スポット、道の駅の「夜叉ヶ池の里・さかうち」に到着だ。
深夜帯はこじんまりとしているが、山がいい具合に見渡せる。郵便局もあるのが驚きだ。
なにかの建物と、地下道があるところを抜ける。ペースは抑える。
倒壊してしまっている家屋と、コンクリート工場らしき建物が見える。
今度は左側に、坂内川を見晴らせる。このあたりで片側交互通行の信号機がある。
自然災害の影響を受けやすいエリアだ。生活インフラとして、道路はしっかり保守されている。
ここからさき、直線が現れても安心はできない。
狭い道路幅と、とてつもなく急なカーブが連続する区間に入っていく。
トンネルのお出ましだ!!
なにかの施設があるようだが、駐車場にはドーナツターンをした跡。岐阜の走り屋はレベルが低い。
トンネルの中では、左側の切れ目から崖の景色が見られる。
とつぜん畝るように急カーブになる区間があるため、油断が出来ない。
道路幅の狭さが、写真からも感じ取れるだろうか。
ヨコ方向にタイヤグリップを使っている最中に、前後方向へのブレーキングを強制されるようなカーブだ。馬力なんかより、横幅の狭さのほうが大事になる。
カーブの切れ目から、横山ダムが見えてきた。
ここがまた良い形をしているのだ。タイヤグリップの余力配分について考えさせられる形状だ。
「奥いび湖大橋」という特徴的な橋を渡ったら、突き当りで右折だ。左右から来るクルマの動向に注意。
見るからに営業していないお見せたちの看板が並んでいる。時代を感じる。
下り坂の中の急カーブ、抑えて曲がろう。
また最高の直線と下り坂のコンボ。スピードが乗りやすいが集落内だ。くれぐれも気を付けて欲しい。
見通しは悪くないが、制動距離を踏まえた運転が求められる。
下り坂のいちばん下の部分に、狙いすましたように横断歩道がある。
絶対に気を抜かないでほしい。命の危険がある。
少し走れば、「道の駅 星のふる里ふじはし」に到着だ。
私は通過したが、温泉などもあるようだ。
ココを過ぎるとまたコンクリート造の片側だけ開けたトンネルだ。かなり高いところを走る。
複数個のトンネルを抜けながら、見通しの良い高所から駆け下りていく。
いちばん低いところに住居と信号機があるため、相変わらず油断はできない。
このJASSの交差点を右折すると、地図には載っていないようだが、実は公衆トイレがある。
なおこの直線区間、交番脇に可搬式オービスがあるらしいのだが、なんど通ってもそれらしきものは見つからない。集落内くらいゆっくり走ろう。
また何キロと続くようなトンネルだ。なお大抵の場合において、40km/hくらいで走る高齢車にブロックされるので諦めよう。
また信号機を抜けると、そこそこ急な右カーブがあるので注意。
トンネルを抜けても快走路が続く。速度が乗る下り坂の果てで、切り込んでいくような急カーブ。しっかりと減速していく必要がある。
大垣カントリークラブの入り口がこんなところにある。大垣市内からはクルマで30分以上掛かるような距離で、名称としては「奥揖斐」のほうが適切だと思うのだが…
なんて言ってたら集落に入り、濃尾平野へ到着だ。
これにて快走ワインディングは終了となる。
しばらくは窓でも開けて、穏やかな風でも味わいながらゆったり流そう。
トリたちの出迎えの中で、ドライブご苦労であった。
わたしはすき家に寄って帰った。
高速インターは遠く、どの方向に行くにも便利が良いとは言い難いが、ここで記事は終わりだ。
なお、このルートをドライブする場合、琵琶湖近郊から敦賀の日本海エリアまで、県道140号線を通って行くのがオススメだ。
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