前期より悪化?硬すぎて身体がボロボロになる後期型ハチロク【インプレッション】

試乗インプレッション

今回紹介するのは、トヨタのハチロクの後期型だ。

日本刀のようなデザインがスタイリッシュで、中古市場でも、純正の見かけがいちばん人気がある。そんな一台だ。

なお、「dカーシェア」というサービスに登録すれば、スマホ1台で解錠して乗り回せるため、登録することをオススメする。

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なお、このクルマに乗ったのは半年前であり、私が自動車の試乗インプレッションを初める前の、お試し企画として運転してみたものだ。

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試乗車のスペックについて

残念ながら、最廉価の「G」グレードだ。しかもオートマである。

以下のページの諸元を参考にした。

86(TOYOTA)G(2019年4月)|カタログから中古車を探すなら【グーネット】
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  • 新車価格は約260万円
  • 車体サイズは4240mm×1775mm×1320mm
  • 車両重量は1230kg
  • 最小旋回半径5.4メートル
  • 2リッターの水平対向4気筒NAエンジン
  • エンジンの最大パワーは7000回転で200馬力
  • エンジンの最大トルクは6400~6600回転で205Nm
  • タイヤサイズは前後とも205/55R16
  • FRの6速AT

乗り心地について

硬すぎる。

段差では、ただひたすらにダンダンと跳ねているだけだ。

本当に硬い。

減衰もガッチガチで、数時間も乗っていると、身体がおかしくなる。

後述するスタビライザーの効きの強さと相まって、サーキット専用セットアップという感じだ。

サーキットを走るクルマとしては、これで良いのかもしれない。

だが、大半のユーザーは街乗りレベルでしか乗らないし、サーキットで走り込むようなユーザーは、車高調を入れてしまう。

そんな中で、純正の足回りを、ここまで硬くする意味はあるのか。

完全に商品設計をミスっているように思う。

ステアフィールについて

ゼロロールで、切った瞬間に曲がりだす。

それだけ聞くと、スポーツカーなんだから、旋回中も安定していて良いと思うかもしれないが、そんなことはない。

荷重移動を作れないのだ。

旋回に入るまでの一瞬の間も無いのだ。

だから、ただゼロロールで入ってしまっても、作りたいようなドライビングを組み立てられない。

ある程度の強い負荷を掛ければちょうどいい塩梅になるが、そんなスピードでコーナリングしていては、カーブの先に何かあっても、対応することができない。

「サーキット志向すぎて公道で乗るにはガチガチすぎるし、実際にサーキットを走るような人は、自分でそうパーツに組み替える。」

そんなミスマッチが存在する。

パワートレインについて

世間の人は遅い遅いというようだが、高回転域で踏み込めば、非常に鋭い加速をする。

また、そのトルク特性も、中回転型ではなくて、回転数が上がれば上がるほど加速力が強くなるような高回転ドッカン型なのだ。

この加速感はたいへん危険だ。

踏んだら踏んだだけ速くなってしまうので、事故の危険が高まってしまう。

軽さが効いて、旋回も加速も鋭い。侮れない一台だ。

その他

走り出しのフィーリングに、日産のGT-Rと同じような迫力を持つ。

エンジンが低音でドロドロと言いながら、クラッチを接続していくときの迫力は、なかなかに良いものだ。

また、最廉価グレードであるため、エアコン操作盤は丸3つのタイプだ。

カギもプッシュスタートではなく、自分でキーを挿し込んで、回さなければならない。

クルーズコントロールも無く、内装の安っぽさも酷いため、基本的には「G」グレードは、避けたほうが良いだろう。

まとめ

乗り心地が硬すぎるし、サーキット志向を極めすぎているため、乗っていて非常に疲れる。

ユーザー層と、メーカーの造り込みがマッチしていない。

これを買うくらいなら、もう少し足してGR86を選ぶか、状態の良い前期型を買ったほうが良いだろう。

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