個人的なねらいがあり、今回から、YouTubeに投稿している自動車インプレッションシリーズを、ブログでも投稿していくことにした。
なお、今回のカローラクロスは、「トヨタシェア」というカーシェアサービスで借りた
「Dカーシェア」を利用すると、トヨタシェアを含む、合計5つのカーシェアサービスを利用可能となるためオススメだ。
試乗メモ
私はカーシェアに乗り終わってから動画を作り始めるまでの間、言うべきことを忘れてしまわないよう、所感をスマホのメモアプリに書き残すことにしている。
簡易的に私が書き残した内容は以下のとおりだ。
乗り心地がむっちゃいい。
ゴツゴツしておらず、上側があまり揺れない。
不安定でもないのにやわらかくもない。どうやってるのか説明つかないレベル。
ただ、タイヤの部分を精一杯上下にバタつかせて、SUVとしてのリフトアップぶんと、タイヤの分厚さをストロークに変えて、そこで振動をたっぷり受け止めてから、フレームに衝撃が入っていかないようにしているようだ。
高速行きでもしっかり安定している。
魔法のようだ。
旋回中にまったくロールしない。
初期もとてもクイックで、すぐロールが収まって、切ったら切っただけ曲がる。
加速自体は遅いが、車格つまり車重とエンジン的にはまぁこんなもの。
モーター出力は十分で、エコ走行も完璧にこなす。
内装にコストが掛かっていない、クラウンクロスオーバー化。
装備も弱く、シートヒーターも無しか。
車体はイメージ通りデカく、普通に運転できるが、狭い道では苦労しそう。だが駐車は楽。外側に盛り上がっているので、タイヤの位置がミラーから見えない。
これを見ながら動画を作ったり、ブログ記事をまとめたりしている。
見た目について
このグレードは、新車価格250万円くらいの、たぶんハイブリッドの最廉価モデルだろう。
正直、ホイールのせいで安っぽい。
内装についても、本当に機能は最低限という感じで、「なるほど確かに、これはカローラだわ」と思わされてしまう残念な出来だ。
ブレーキホールドや本皮ステアリング、クルーズコントロールやBlueToothオーディオなどの、最低限の装備がひととおり揃っていることについては、素直に評価したい。
ただ、シートも布。
個人的に強く言いたいことだが、安いグレードを買うというのは本当にやめたほうがいい。
運転フィール
このクルマの乗り心地は魔法だ。
その理由というか構成要素は、以下の2つに集約される
- ぜんぜん体が揺らされない、摩訶不思議な乗り心地の良さ
- 大柄SUVであることを忘れさせる、俊敏なハンドリング
私は基本的に、目に見えるところのあれこれについて、重視していない。
体で感じることしか出来ない走行フィールに主眼を置いて、筆を進めようと思う。
乗り心地について
「なぜだか分からないが、とてつもなく乗り心地がいい」というのが、カローラクロスの特徴だ。
しかも、この種の乗り心地の良さは、他車に似つかない。
それだけに、どうしてこの乗り心地の良さが実現できるのか、足回りはどう動いているのか。
これを理解することに、試乗時間の全てを費やす結果となった。
ひとつの留意点として、今回乗ったグレードは、17インチのホイールになっていることだ。
相対的に上位グレードに比べてインチダウンしていることにより、タイヤの厚み=空気のクッション層が増し、乗り心地としてはプラスになる。
さて、投稿主のリアルの時間は限られているので、手早く本質の話に移るとしよう。
乗り心地を一言でまとめると、以下のようになる。
「タイヤの部分をせいいっぱい上下にバタつかせて、SUVとしてリフトアップされているぶんと、タイヤの厚みを合わせ、大きなクッションとして揺れを吸収しきる」
乗り心地が良いのは当然だ。サスペンションの部分だけで、段差を超えた際の衝撃が、8割以上無くなってしまうからなのだ。
だからこそフレームに入ってくる衝撃は少なく、乗り心地も最大化されると言える。
これが私が導き出した答えだ。
ただし、その振動がフレームに入る際、低価格帯のトヨタ車らしく、足回りがバタつく感触が出てしまっている。
鋭く神経を尖らせないと感じ取れないような話であるし、新車価格を考えれば、気にする要素ではないが。
ステアフィールについて
カローラクロスの第二の魔法は、大型SUVであることが受け入れられないレベルで良い、ステア操作への応答性の良さだ。
一般的にSUVというのは、運動性能が低い駄馬だ。
追い込んでいくと、途端に曲がるのを拒否するというか、ヘタしたら旋回初期に、乗り物が曲がるのを拒否するような腰高感が出る。
だが、トヨタ車のSUVは全般的に、ボディー剛性とスタビライザーによるロール抑制が効いているのか、高負荷領域でもしっかりと踏ん張るのだ。
ハンドルを切っていくと、ほんの一瞬の間をおいたあとにロールがスパッと収束し、切ったら切ったぶんだけ、スポーツカーのようにグイグイとインに切れ込んでいく。
こんな挙動が、あのサイズのSUVに許されていいのか…!!
重心も見かけの割には高くなく、車重も約1.3~1.4トンと、サイズの割に軽いのだ。
このあたりが効いて、異常なほどクイックな、なんならハチロク以上のステアフィールとなっているのかもしれない。
パワートレインについて
このハイブリッド、とても優秀でエコだ。
走り出しからスムーズで、モーターのトルクにも余裕があり、やけに燃費が良い。
どうやらこのカローラクロスのハイブリッド、プリウスと同じ型式の1.8リッターエンジンを積んでいるようなのだ。
「無理にEV推進する必要…ある??」
そう思わされるレベルのエコなパワートレインは、面白さや刺激的な速さは無いが、経済的でとても優秀だ。
トヨタの実力が伺い知れるし、ハイブリッドシステムの動作を考えながら、燃費を最大化するというドライブの楽しみもある。
その他
ブログに掛けている時間があまりないので、以下、適当にその他のあれこれを書き連ねる。
・フェンダーの部分が外側に、もっこりと盛り上がった形状をしているため、駐車場で枠線に揃える際や、端に幅寄せする際に苦労する。
・デカいイメージがあるが、横幅は1820ミリと、割とそうでもない。
・車格ゆえの限界か、高速域ではロードノイズが大きめかもしれない。ただ、高速安定性は抜群に良い。
・グレード感の細部の意匠の差は、積み重ねると無視できない惨めさになる。本体価格の数十万円は基本的にケチらないほうがいい。
まとめ
まとめると、
何にも似つかない乗り心地の良さと、大柄なSUVであることを忘れさせるシャシーを持つが、内装が安っぽくて台無し
といったところか。
素晴らしいクルマだと思った。
子連れのお父さんには、ぜひカローラクロスのハイブリッドを買って乗っていてほしいと思う。
内装はアレだが、その中身は、確実にアナタの予想と期待の上を行くだろう。
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