トヨタのニュルこと「本宮山スカイライン」と、愛知のヤビツ峠こと「くらがり渓谷」。
今回紹介するのは、音羽蒲郡インターからその両者を繋ぐ山間部のルートだ。
前回に引き続き、くらがり渓谷の峠を降りた所からスタートだ。
カフェや滝、コインパーキングがある。
ハイキングや釣りを楽しめる場所となっているようだ。
さっきまで道路脇が崩落していたような崖だったのに、ものの数十秒で文明的な集落となる。
かなり見通しの良い下り坂が続く。
途中で両脇に田んぼが現れ、僅かな平和地帯で穏やかな風を味わえる。
景色が良いので飛ばそうという気にはならないが、エキサイティングなコーナーもある。
こんなところに自販機。人様の私有地&集落の中ではあるので、短時間利用でもエンジンは切りたいものだ。
左カーブの途中で橋が出てくるせいで、一気に道路幅が狭くなる。
対向車にダンプカーや大型トラックが来たら地獄であるが、こういうことはよくある。
相変わらず見通しがよろしくない。
ガソリンスタンドのある左カーブ。見事なまでのブラインドコーナーだ。
本当はここを直進して、岡崎方面へ抜ける予定だったが、まさかの通行止めである。
仕方がないので左折していく。
すぐ隣は川。たいへん良い景色だ。
奥の方には滝まで見える。
交通量は皆無であるため、降りて眺めたいくらいだ。
道路幅が広くなり、見通しも大きく改善する。
途中、針路に迷う地点があるが、右折する。
対向車と衝突する恐れもあるため、見知らぬ道で飛ばす際はかなり重要な危険信号となる「幅員減少」の標識。
センターラインは無くなるが、見通しも道路幅も、景色も問題ない。
土砂崩れから簡易的な復旧がなされたようだ。
インフラを整備するために、目に見えないところで働いてくれる方々には感謝しかない。
税金を払って良かったと思える数少ない瞬間だ。
文明から離れた山中は、道路の状態が基本的によろしくない。
市街地とは別の意味合いでの「なにが起きても対応できる運転」が必要だ。
かなり激しい地形だ。
いくつか急カーブを抜けると、唐突に大柄な橋脚が現れる。新東名の下を潜っているのだ。
忌々しい2車線区間だ。
深夜の2時でも、2レーンとも72km/hで詰まって動かなくなり発狂しそうになる二車線区間だ。
隙間を塗ってマジキチレベルをフルに発散するノートが、数分経っても数台先にしか居ない。
この区間がイヤすぎて、深夜帯は中央道ルートを飛ばしたくなるレベル。
降りて写真を撮ってみた。プリウスとも撮ったが、サムネ素材不足となっているため、どこか別のタイミングで使うことにしよう。
さて、進んでいく。見えづらいが、治水工事の痕が見られる。
見通しの良い直線区間を少し下る。
ジャングルの中へ飛び込む。
森と森の間の、わずかな平原地帯に展開される田んぼ。これがまた良いのだ。
集落の中に入ってくると、一瞬で対向車が何台も来た。なぜだ。
かなり見通しの良い直線田んぼ区間。夏の早朝は4時台から明るい。穏やかだ。
…と見せかけておいて、道が唐突に左直角カーブとなる。
視覚的に右奥の方にゆるやかに曲がっていくように見えるので恐怖だ。
しばし二車線の快走路。
守る気があまり起きない、地元民が守らない系の一時停止かと思いきや、こっちが優先だった。
榛名山の麓で見たことあるような建物が平地の信号機沿いに並ぶ。
音羽蒲郡インターが近くなってきた。最後の直線だ。
音羽蒲郡沿いの国道1号線は、たいへん荒い運転が特徴となる地獄だが、そんなもの存在しないかのような穏やかさ。
見落としそうな踏切が最後に現れる。
あの信号機が最後。右折すれば、音羽蒲郡インターはすぐだ。
新東名の岡崎東インターで降りるほうが僅かに近いが、それでも遠回りしたくなるような最高の景色がある。