愛知の名古屋エリアに在住なら、153号線と香嵐渓を知っている人は多いだろう。
今回メインで取り上げていくのはその先の区間である。
道の駅・どんぐりの里 いなぶの、さらに向こうだ。
中央道の恵那峡トンネルを抜けた先まで、流れの良い山間部の一本道が続く。
ぜひ一度は味わって頂きたい道だ。
猿投グリーンロードから香嵐渓へ
さて、今回の旅路は猿投グリーンロードからのスタートとする。
深夜帯にはスイスポの暴走族軍団や、250km/hで走る型落ちベンツが数多く居るため、軽いクルマで軽い気持ちで入ると、抜かれる際の爆音と風圧で生きて帰れないだろう。

終点の力石ICを左折すると、すぐにファミリーマートがある。
ここに寄ってコーヒーを買ってから、しばらくは香嵐渓→どんぐりの里・いなぶまで登っていこう。

しばらくは見通しの良い一本道だ。
深夜帯ならアホみたいなスピードで駆け抜けるクルマが居るが、昼間は基本的におじいちゃんに詰まり、40~55km/hくらいでゆったり走ることになるだろう。

「名鉄三河線旧西中金駅駅舎」に寄ってみる
ちなみに、ファミリーマートを出てから数分と走っていないが、いきなり途中下車する。
「名鉄三河線旧西中金駅駅舎」というスポットに寄ってみたかったからだ。

車道と車道の間に、かな~り横幅の広い歩道のスペースがあるため、人が少ない時間帯なら停めることができるだろう。このスペースは駐車場とは書かれていないし、法律上の妥当性は知らない。

さて深夜なので当たり前だが、実に真っ暗である。
iPhone13Proのカメラ性能のおかげで、だいぶ見やすい。

当たり前ながら廃線跡であるため、線路内に合法的に立ち入ることが可能だ。

右には公衆トイレもある。ただし自販機は見当たらない。
すぐ隣に民家もあるので、静かに散策しよう。

ホームに登ることも可能だ。
クルマが一般化し、バスで代替されるようになったいま、憩いの場所として残ったのかもしれない。

「合法的に線路に立ち入ってTikTok撮影をできるスポット」として、名を馳せないことを祈る。
いや、そんな子達が来られるような立地ではないが。
さて、153号線を登っていこう。
途中で名物的なウネウネコーナーがある。クルーズコントロールでサボれる区間だが、要所要所で的確に操作しよう。

国道のすぐ隣が学校になっている。

撮影ミスで撮れていなかったが、途中の左側には、大きな日本酒の瓶が置いてあるのが見える。

その後、道路幅の狭い古風な町並みを通る。

今回は通らなかったが、このあたりで橋を一本わたると、こんな景色が広がる。

深夜・オフシーズンの香嵐渓に寄る
さて、香嵐渓に寄るために、トンネルに向けて登っていくところの交差点を右折する。

橋を渡ろう。

「足助西町 第2駐車場」という、巴橋を渡ってすぐ右の駐車場スペースに停める。
繁忙期の昼間は、停めるだけで1回500円を取られるので、目的地にするわけでも無いなら無理に来る必要はないだろう。

ここに入る。トイレも自販機もある。

ロードスターで来たかったが、長旅に身体が耐えられないのでプリウスの出番だ。

なお、紅葉の季節に来ると、以下のような景色が見られる。
大量の人でごった返すので私は好きではないが、特に名古屋近郊に住んでる方は、ぜひ一度来てみて欲しい。

また、夜間はライトアップされる。それはそれは美しい景色である。
うまいこと混雑を回避しつつ、自然の芸術を味わって欲しい。

もちろんフッツーの昼に来ても、自然と川の調和が綺麗だぞ。
また、すぐ隣には足助町の古風な町並みも見られる。

地元の方が住んでいるので、ズカズカと歩き回ることはオススメできないが、なかなかにいい場所だ。
香嵐渓からどんぐりの里・いなぶへ
さて、景色で腹を満たしたところで、場所代として自販機でなにか買ってから153号線へ戻ろう。
来た道は戻らず、今回は東に進んでいくが、しばらくは古風な町並みを楽しむことができる。
カーナビを拡大しつつ、道を間違えないようにしよう。
しばらくするとヒルクライムとなる。

トンネルの合間の信号機で153号線へ復帰。
これがもし信号機のない交差点であったら、死にそうな思いをするところであった。

さて、ここからは山間部の中を走っていく。

途中では180度ターンもある。深夜帯はトラックでも結構なペースで走ることがあるため、暗さと相まって、初心者さんが夜間に来ることはオススメできない。

ドライブイン伊勢神の脇を通り抜ける。ここを右折すると、「旧伊勢神トンネル」という心霊スポットに行くことが可能だ。

こんなところである。深夜に通ると寒気がする。

さて、伊勢神トンネルだ。
微妙にサイズというか穴の直径が不足気味で、大型トラックが対向車に来ると一気に余裕が無くなるため注意。

またしばらく、高低差と油断してたら事故りそうなカーブを交えて進んでいく。

初見に優しくない180度ターンがいきなり来るような区間なので、慣れるまでは無理をせず、速い人が後ろに来たら秒で先に行かせよう。

もうしばらく進むと、こんな景色の区間を走れる。
のどかな気持ちになる。

さて、ようやく到着だ。どんぐりの里・いなぶの道の駅である。

温泉もある人気のドライブスポットで、土日は駐車場が満車になる。
しかし私はあえて通過し、「風のつり橋」というスポットへ向かってみる。
太井平公園の「風のつり橋」に寄ってみる
153号線の脇へと逸れるが、大した寄り道ではない。
どんぐりの里いなぶから目と鼻の先だ。

まずトンネルを抜ける。

その先の信号機で右折。

右に現れるこういう場所に入っていく。

深夜に立ち寄ってもこんな写真しか撮れないが、穴場的なスポットだ。

以上、穴場的なスポットであった。
どんぐりの里・いなぶから道の駅 信州平谷へ
ここから先は、まずます山奥になっていく。

市街地を抜ける。この旅してる感が素晴らしい。

しばらくすると登坂車線も出てきて、いよいよ森林も奥深くなってきた。

豊田市から気軽に来られるような距離ではなくなっていく。
白点線の長い登り坂。

深夜帯であるため真っ暗であるが、昼間に来れば素晴らしい景色が広がる。

まわりが暗すぎてあまり映すものもなく、道の駅に到着だ。

日本庭園のような景色が味わえるため、すこし散策するのもいいだろう。

実はこの道の駅、プールと温泉が併設されている。
ウォータースライダーが建物からはみ出しているのが面白い。

道の駅 信州平谷から中央道との立体交差まで
もうすっかり高原の景色である。

いなぶのあたりは豊田市感があったが、このあたりから「長野県感」が味わえるようになる。
特徴的な青色の橋。

ちなみに私は、ここで寄り道をした。
「治部坂高原スキー場」という施設の中に、「日本一の星空 浪合パーク」という場所があったのだ。

それはそれは綺麗な星空であった。
なんと、スマホのカメラで捉えることも出来た。冷たい地面に横たわり、宇宙の広さを直接感じられるような場所だった。また来たい。

さて、ゆっくりと走るトラックに詰まり気味であるが、この区間は直線も長く白点線も多いため、安全に抜くことは可能であろう。

道路幅そのものもかなり広く、登坂車線と相まって相当な道路幅だ。
このあたりから飯田まで、ずーーーっと下り坂が続く特徴的な道となる。

あんまり見ることのない、ブレーキ故障車用の待避所も出てくるぞ。

大自然を見ながら駆け下りていくという体験が可能だ。

この大自然の雄大さを感じる坂下りは、生きている間にぜひ一度は味わって頂きたい。

さて、下り終わったところで道は右側にカーブしていくが、私はここを左折することをオススメする。

さらに深いワインディングに入れるからだ。
しかしこの区間、ほとんどトイレ休憩をできる場所がないため、ここからはお試して、高速道路脇のふらっとパークに向かう。
中央道の下をくぐることになるが、コンクリートの柱の太さに感動できる。

こんな道を通ることになるが、阿智PAのふらっとパーク(上り側)は数台だけ停められる。

そんな遠回りをせずとも、左折後すぐのファミリーマートの信州昼神店に寄れば良いのだが…

さて、ここから先の中津川に至るまでのルートは、別の記事にてお届けする。