富士山や日本海が一望できる太平洋(駿河湾)沿いの景勝地である日本平。
新東名で行く場合は絶妙にアクセスが悪いが、最高の景色と油断できないドライブウェイを併せ持った乗り物好き必見のスポットだ。
アクセス・場所について
静岡県の清水市の海沿いに位置している。
三保の松原や東名高速インターから非常に近い。
「日本平久野山スマートインター」か、清水インターから降りてくることになるだろう。
静岡県の市街地の苦悩。流れの悪さとリスクと疲れやすさ
ちなみに静岡県の信号が連続する市街地はやけに進みが悪いことを頭に入れておいた方が良い。
すぐ信号待ちに引っかかる上にクルマばかりで速度は伸び悩み、地図で見ている以上に時間が掛かるぞ。
また道路幅にもあまり余裕がないため、事故リスクが高く恐怖感も強い。
精神的にも体力的にも一気に消耗が進むエリアとなっている。
ちなみに富士市から国道1号線で走ってくると、この景色の中で流してくることができる。
しかし市街地をずーっと走って日本平まで走ってきた後に、また市街地を走り続けて抜け出す必要があるのでしんどい。
特に新東名のインターが絶妙に遠いので、新東名に乗って帰ろうと思ったら合計1時間ほど窮屈な市街地で疲れを貯めることになってしまうのだ。
ココ単体に高速道路で来て、ちょっと御前崎に寄って帰る程度の日帰りなら大した問題にならないだろう。
私のように他の場所とくっつけると辛い思いをすることになる。
頂上の風景
最初に言っておくと入場料や駐車場代は特に取られない。
時期によっては課金される可能性もあるが、気軽に来られるのは良いことだ。
汚れているが日本平公園の案内図。
ロープウェイがあったり、ホテルがあったり神社があったり。
20分程度で眺めだけ楽しんで立ち去ることも出来るし、何時間も滞在しながら泊っていくことも可能。
登ってきた甲斐があって富士山も良く見える。
言うほど富士山、よく見えてるか・・・?
少なくとも遠方(ちょくちょく来られないような距離)から訪問する場合は、晴れた日を狙うようにしよう。
個人的には富士山とは反対方向の西側の眺めが好きだ。
視界を遮るものは皆無。
夕焼けを楽しむことが出来る。
電波の中継拠点も設置されており、下から見上げると実物大の現代アートだ。
日本平パークウェイ(道中のワインディング)について
狭い道路幅の中で急勾配&急カーブの組み合わせを断続的に抜けていく、全体的にタイヤグリップへの依存度が高いダウンヒルとなっている。
(鈴鹿スカイラインを東から西へと走っていくような道路だと言えば、走ったことがある人には分かるだろう。)
重量級のクルマや路面のμが下がるような状況下では、特にダウンヒルでの無理なペースアップは厳禁だ。
今回は東→西へと走り抜けていく。
入り口となる交差点には「清水日本平パークウェイ」の看板。
最初から結構な急勾配で高度を上げていく。
道路幅が狭めなダウンヒルのコーナーたちを、タイヤグリップとガソリンをしっかり使いながらグイグイと元気よく登る。
ヒルクライムではクルマが勝手に減速していってくれるので、安全にハイペースドライビングを楽しむことが出来る。
運転の練習で往復するつもりなら、最初はヒルクライムからペースアップしていくのがオススメだ。
基本的には森林の合間に敷かれた道を走っていくが、ところどころ絶景が広がる。
脇見はしないようにしよう。
頂上から西へ下る
帰りは西へと下って行こう。こちらはウネウネが激しく難易度が高いダウンヒルとなっている。
GR86とNDロードスターが揃った。
この区間のダウンヒルは本当に難易度が高く、旋回時にアウト側のタイヤグリップをガッツリ削られる。
遠心力に負けないコーナリングが出来なければコースアウトの危険を伴う。
私は慣れているのでNDロードスターを追い回しているが、自分よりも軽くて小さいクルマをダウンヒルで追いかけるのは自殺行為なので絶対に真似するな。
おまけ:「日本平さくら通り」について
裏ルートというほどのものではないが、「日本平さくら通り」というものもある。
こちらの方が道路幅が狭くウネウネも険しい。
横幅が1780mm以下のコンパクトカーやバイクでは、こっちのほうが楽しめるかもしれない。
S660やアルトワークスあたりで挑みたい道だ。