<初めに>
深夜帯の走行となってしまい暗すぎたため、後日の昼間に、同じ道を走り直してきた。
道の駅越前からさらに足を伸ばして、東尋坊、果ては能登半島の手前まで視野に入れたルートを以下の記事にて紹介している。
深夜の日本海沿いには、カーライフの楽しみが詰まっている。
適当なところで停めて降りれば、静まり返った港町や、大自然に侵食された日本海の崖の景色がある。
昼間の絶景と比べたら見るものは少ないが、風を感じながら好きなペースで海沿いのワインディングを楽しめる、たいへん希少な道である。
名古屋から高速道路で簡単に来られる点もポイントが高い。
さて、北陸自動車道の敦賀インターで降りてくれば、すぐに海沿いの国道だ。
ついさっきまで名古屋の市街地か、琵琶湖沿いの平原か、山中を走っていただろうが、あっという間に海沿いの崖だ。
道幅自体は充分に広いが、崖沿いに道を敷いたためかなり急カーブが多い。
大型トラックの往来も頻繁で、左側に絶景が広がる一方で油断はできない。
ちなみに、昼間に来るとこんな具合の景色である。最初の一回は、ぜったい昼間に来たほうが良い。
深夜にふらっと来てしまったため、見渡す限りの真っ暗闇で書くことがほとんど無い。
特徴的なトンネルを何回かくぐる。
本当に真っ暗闇で、ダラダラ走るトラックの後ろをゆったりついて行くのみだ。
だが、トラックたちが通る国道ともお別れ。
「しおかぜライン」の案内が出てきたところで左折していく。
この信号機で左折だ。
カーナビで見ても、ここからずーっと海沿いの道となる。
左側に背の高い建物。GoogleMapでは「越前きらくや」と書いてあるが、どうやら廃業してしまったらしい。
ここから先が素晴らしいのだ。民家が消え、左は海。右は崖。
見渡す限りの白点線直線が続く。最高のワインディングの始まりだ!!!
名古屋からサクッと行ける範囲では、おそらくトップで楽しい道なのではないだろうか。
それにしても、昼間に来るべきだった。海が一切見えない。
ちなみに、昼間ならばこのような景色が広がるのだ。
左にテトラポッドのようなものが出てくる。
波の激しさを感じさせる。
岩場をくり抜くトンネル。このワイルドさも、大自然らしさがあって良いものだ。
新設でキレイな路面のなか、とても長い直線が続く。
こんなところにオービスが置いてあったら誰も避けられないだろう。
旋回時間の長い左旋回の中で、奥の景色と夜風を楽しむ。
夜に来ても闇しか得られないが、闇の中だからこそ味わえる孤独感がまた良いのだ。
少し進むと、集落のようなものが見える。
その横を軽快に、静かに走っていく。
右側には松の木が生えているのだ。
トンネルの奥に信号機が見える。
ここは左折だ。大量の看板が印象的である。
24時間営業ではないようだが、少し行けばファミリーマートがある。
海だか崖の上に橋が渡され、その上を走る。
場所によっては左側に駐車場がある。サビで酷いことになりそうだが、たいへん面白い地形だ。
歩道も整備された区間。
気がつけば住宅の真横を通ることになる。メリハリを付けて慎重に進もう。
眩しいんだけど??
右側で光っている小屋は、実は公衆トイレだ。
この区間は地獄で、高速道路の敦賀インターを降りてきてから道の駅の越前まで、ほとんどトイレが無いという特徴がある。
狭い土地に強引に道を敷くという都合上、こちらも結構な急カーブである。
しばらく進むとセンターラインが無くなる区間となる。
道路幅は充分広いのですれ違いは余裕があるが、雑草が道路幅を狭めて来る。
広くなったと思ったら、またすぐ狭くなる。
よりにもよって、こんなタイミングで対向車。お互いプリウスだったので楽勝だ。
「この道、いつまで続くんだろう…」と思って来たあたりで、唐突に右折専用レーンが現れる。
ここで必ず右折しよう。そうしないと、道の駅越前に寄ることは出来ない。
右折後は直角の左カーブ。ちなみに北から南へと進む場合、向かって右側に行くのもアリだ。
国道305号線と交差する。このまま東尋坊方面へと直進する場合、後で合流することになる。
また左に海が見える。降りていける階段があるのだが、来るタイミングによっては波の音に本能的恐怖を感じるだろう。
やっと着いた。道の駅 越前である。
私はここで引き返したが、このまま北上していけば、さらに海沿いワインディングを楽しむこともできる。
その際は福井の都市部のビジネスホテルで一泊し、大野→白鳥経由で東に渡り、東海北陸自動車道で帰ると良いだろう。