アフィーラ1が爆死しそうな理由をスペックや競合の諸元・EVの現状と共に考える

クルマ・バイク

ソニー・ホンダモビリティからついに発売がスタートしたアフィーラ1だが、数年遅れのEV性能に対して割高な本体価格に強みにならない強みなどの微妙なポイントが多くある。

いろいろな車種の具体的なスペックや公式サイトの情報をもとに、なぜダメそうなのか考察していく。

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基礎的なスペック・諸元

  • 193.5インチx74.8インチx57.75インチ
  • ↑前後4914.9mmx横幅1899.92mm
  • モーター出力は360kw(489.464馬力)のAWD
  • 急速充電出力は150kw
  • バッテリー容量は91kwh
  • EPA航続距離は483km(19インチの廉価グレード)
  • ホイールベースは118.1 in(2999.74mm)
  • 充電端子はNACS(テスラのあの形)

NACSというテスラの充電端子を採用してきたのがポイント。

右フロントという配置は気になるが、あのテスラのスーパーチャージャーネットワークを使えるのは大きい。

テスラのモデルSは250kw級の充電出力を持つが、アフィーラは150kwに留まる。

ホンダとソニーの協業によって作られたEVがNACS規格を採用したということで、ホンダと提携することが発表された日産,その日産と組んでいる三菱においてもNACSが採用される可能性について言及する意見もある。

もしアフィーラがNACS端子のまま日本に上陸したならば、不満だらけのチャデモではなくテスラのスーパーチャージャーネットワークを使えることになる。高速道路で長旅をする際は充電のために一旦降りる必要がありそうだが。

競合他車との比較

既にEVネイティブ氏がいつも通りの見やすい比較表を作ってくれているが、自分でも情報をまとめてみる。

より多彩な車種での比較を行う。

AFEELA 1
Origin
(廉価グレード)
AFEELA 1 Signature
(上位グレード)
’23 ModelS
Base
’23 ModelS
Plaid
Lucid Air
Touring
EQE
350+
(rwd)
2022~
BMW i5
M60
2023~
価格$89,900
(1421万円)

$102,900
(1627万円)
1296万円1596万円$78,900
(1247万円)
1248万円1560万円
車重不明(コンセプトでは2350kg)不明(コンセプトでは2350kg)2100kg2190kg2272kg2360kg2360kg
バッテリー容量91kwh91kwh100kwh100kwh92kwh90.6kwh83.9kwh
航続距離(EPA)約300マイル
(482.8km)
不明(19インチ→21インチ)539km510km653km499km364km
最大充電出力150kw150kw250kw250kw250kw150kw200kw
モーター出力360kw
(489.464馬力)

360kw
(489.464馬力)
503kw
(683.89馬力)
765kw
(1040.11馬力)
620馬力215kw
(292馬力)
601馬力

こうして比較してみると、実はメルセデスのEQEやBMWのi5と比べると特段とスペックで劣るわけでもないのが見て取れる。

しかし両者の発売時期を考えてほしい。3~4年遅れで出てきたくせに大した優位性がないというのが世間での評価となるだろう。

裏には中国勢もいる。日進月歩なEVの世界でコレは辛い。

引用元

2026~2027年に世に出すEVとして、充電スピードが150kwしか出ないという点が弱点となりそうだ。

システム電圧の低さゆえ、OTAアップデートによる充電スピードの引き上げにハードウェア的な制約がかかるという意見があった。

充電出力や航続距離が重視される高級セダンセグメントにおいては弱みとなるだろう。

またほぼ同じバッテリー容量を持つLucid Airのepa航続距離が653kmもあることに対し、アフィーラはたったの483km.

同じバッテリー容量で航続距離は27%も劣るのである。

加速も遅いクセに。

買う側にとっては割高なくせに充電・電費性能が低いのだから、その他の要素でどこまで競合に対しての優勢をアピールできるのかは不明。

アフィーラのセールスポイントが通用しない問題

エアサスや自動運転システム、スマホ接続や音響・エンタメ空間などのEVらしい付加価値こそ乗るものの、これらは競合他社でも当たり前のものである。

音響システムと静粛性に至っては500万円程度で買えるBYDシールに世界トップクラスのものが乗っかっている。自分で試乗して確認済みだ。

また自動運転システムにおいてもテスラが既に実装済みであり、あちらのほうが約10年にわたって実世界でのテストを繰り返しながらブラッシュアップを重ねることで積み重ねた信頼性を持っている。

車内エンタメをどこまでアピールできるかという負け戦になりそうである。

参考にしたコンテンツ

https://www.mercedes-benz.jp/catalog/eqe/pdf/eqe_di_mp202301_220929.pdf

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メモ

安いグレードのほうはボディカラーの選択肢が黒のみだ。

二列目足元のコンセントも上位グレードにしか装備されない。

1000万円近く払わせておいてコレはケチであると言わざるを得ない。

販売されるのはカリフォルニア州オンリーだ。

時間をかけて世界へと広めていくようだが、ただですら数年遅れのEV性能がまた数年遅れるのか…

グレードは2つある。

安いグレードのほうは納車が2027年からになる。

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