富士山5合目までクルマで行くことが出来るのが富士スバルライン。
夏休みシーズンはマイカー規制が敷かれているが、EVなら入れて貰える。
河口湖周辺でbz4xをレンタルできた。
富士スバルラインを攻め込んでモータートルクを炸裂させ、標高差1412mを駆け上がりながら電費を極限まで悪化させていく実験をしよう。
試乗車の紹介
toyota shareで河口湖の東横インのステーションで借りたbz4xだ。
Xモードが無いが、助手席はパワーシート。
つまりFWDのZグレードである。
車両重量1920kgに対してモーターの出力は203.9馬力の266Nmだ。
詳細なスペックや4WDモデルとの比較は以下の記事にて。
ちなみに4WDモデルは2010kgに対して218Psの338Nm.
登りの電費は約2.2km/kWh
料金所を出た直後の地点でトリップメーターをリセット。登り切った後に再度撮影したものがこちら。
7割ほど登ったあたりで観光バスの集団に引っかかったため減速を強いられて電費が良くなってしまった。
非常に加速が速いBz4xだが、観光バス3台を追い抜けるほどの度胸や直線は無かったぞ…
私が電費計を見ていた中で最も悪かった数値は2.2だったので、今回は2.2を基準として使わせて頂く。
バッテリー容量は71.4kWhなので単純計算で157kmしか走らない
1kWhの電力で2.2kmしか走れない。
合計で71.4kWhの電力がバッテリーに入っているので、これをマックスで消費するなら157kmしか走れない計算になる。
表記上の0%から下にもさらに電気が残っていること、電池保護のため80%からスタートすること、冬場に空調を全開にすることなどを考えると、もっと悪い状況下でこの走りを続けた場合の航続距離は100km程度にまで落ち込む想定だ。
これに対して「悪すぎるだろ」と思ったあなたはネットリテラシーも推察力も足りない。
この計算結果には欠陥しかないのだ。
下りも合わせた標高差プラマイゼロでの電費は6.8km/kWh
以下の画像は、頂上から料金所まで下って来た標高差がプラマイゼロになる地点で撮影した通算電費記録だ
6.8km/kWhという、むしろ高速道路を走るより優秀な電費を叩き出している。
下りにおいても最初のうちは攻め込んでいたが、途中で観光バスの集団に引っかかった。
詰まった後はワンペダルドライブ機能を駆使しつつ、減速の全てを回生ブレーキで賄えるように走っていた。
仮に6.8km/kWhで走行できた場合、満タンから電気を使い切ると485kmの航続距離になる。
富士五湖を周遊ドライブした電費は約6km/kWh
この記事では富士山を登った際の電費に重点を置いているので詳細は省くが、飛ばしたり詰まったりしながら富士山周辺を走った際の通算電費は6.0km/kWhであった。
下道主体ドライブでの見込み航続距離は約400km
71.4 x 6は428.4。諸々の誤差を含めた見込み航続距離は約400km程度になるだろう。
次は新東名でも走って電気を使い切りに行くか…