配送でお馴染みの軽バンはスペース効率が最強【ダイハツ・ハイゼットカーゴ】【インプレッション】

試乗インプレッション

前回のハイゼットトラックと同じステーションにて、ハイゼットカーゴも借りることが可能だ。

二台連続で借りて乗ってみたので、主に挙動や乗り味において比較してみようと思う。

なお今回の試乗車は、dカーシェアにて用意した。

また、執筆時にパソコンが致命的に重くなってしまい、満足に仕上げることが出来なかった。

要点はしっかり抑えて書いているので、その点は安心して読んで頂きたい。

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試乗車のスペックについて

軽トラのとき同様、グレードについては私自身よく分かっていない。「型番がS710Vであること」「4WDであること」「ノンターボであること」「車検証の車両重量が950kgであること」「3BD-S710Vであること」、また後述するバンパーやキーレス装備の違いもある。

上記の条件から、新車価格約115万円の、4WDのデラックスであると推測される。

https://www.daihatsu.co.jp/lineup/cargo/pdf/spec.pdf
  • サイズは3395x1475x1890mm
  • 車両重量は950kg(5MTは930kg)
  • 最小旋回半径は4.2m
  • エンジンは658ccの直3NA
  • 最大出力は5700回転で46馬力(ターボは64馬力)
  • 最大トルクは4000回転で60Nm(ターボは2800回転で91Nm)
  • CVTのパートタイム4WD
  • タイヤサイズは「145/80R12」

ハイゼットカーゴのグレード間の違いについて

私自身が理解を深めるために、以下のサイトから引用して記述する。

また、画像についてはダイハツ公式サイトから引用させていただく。

荷室は? 装備は? グレードは? 新型ハイゼットの気になるところをクローズアップ!【ダイハツ・ハイゼット深掘り解説その2】
働くプロフェッショナルの良き相棒である新型ダイハツ・ハイゼット カーゴ。荷室はさらに広くなり、使い勝手を向上させる装備も充実した。前回に引き続き、新型の特徴をピックアップしてご紹介しよう。 TEXT●山崎友貴(YAMAZAKI Tomota...

まず、ターボを唯一搭載した「クルーズターボ」というグレードがある。

あとは、「デラックス」と「スペシャルクリーン」と「スペシャル」の他に、デッキバンがある。

「スペシャルクリーン」と「スペシャル」の二者は、バンパーが無塗装樹脂になっている。

大まかに調べたところ、「デラックス」というグレードには、キーレスエントリーと、撥水加工のされたシートが装備されるようだ。

外観について

実はこの個体、2022年に生産されたばかりの新車だ。

顔つきが角ばっているというか、フロントまわりの造形がなんか違うのは、新型車だからというわけ。

バンパー最下部のみ未塗装樹脂なのは、「デラックス」グレードのみの特徴だ。

リアエンドも、よく見ると微妙に形が違う。

言われなければ気づかないが、これは新車なのだ。

見るからにスペース効率が良さそうである。

内装について

運転席前方の、特にインパネまわりは、軽トラのほうと似通っている。

メーターやハザードスイッチ、カーナビに右側のカップホルダーなど、単体では見分けが付かないほどだ。

右フロントにプッシュスタートスイッチがあり、リア側への送風を切り替えるようなスイッチがあるのが特徴だろう。

リアシートのシートベルト警告灯は、ハザードの真下に置かれる。

安心と信頼のマニュアルエアコン。

曇り取りの際に、右下までぐわっと回さないといけないのがいつもいつもダルい。

サイドブレーキまわりも、非常に簡素な造りだ。

そして、最大の特徴と魅力になりそうなのが、圧巻の広さの荷物室だ。

床面はフルフラットで、最低地上高自体もかなり低い。

この値段でこれだけ便利なら、道具として一台持っておきたいレベルだ。

パワートレインについて

走り出していく。

箱型の小さい車体と視点の高さ、クルマの前方との距離の近さが効いて、運転はとてもやりやすい。

軽トラのときと同じく、可能な通りトルクが出る回転数を選ぶようにCVTが制御してくれているのだろう。

踏み込んだ瞬間からガンガンと押し出されるように加速していく。

一瞬「ターボが付いてるのか」と間違えてしまったほどだ。

低速域からの出だしはかなりパワフルであるのだが、踏み込んでいくとダメダメになる。

エンジン回転数と音だけが猛烈な勢いで増えていくクセに、これっぽっちも速度がついてこない。

乗り心地について

しなやかさがあったハイゼットトラックと比べて、かなり残念なことになってしまっている。

段差を超えるたびに、上下左右にナナメ。すべての方向にボディーの箱が暴れまわる。

ふつうサスペンションというのは、衝撃を緩和するものだろう?

でもこのハイゼットカーゴのサスペンションは、むしろ揺れを増幅させているかのようだ。

よく「縁の下の力持ち」というが、「縁の下が受けている力を乗り手も味わう」ようなアシだ。

ステアフィールについて

動き出しが無反応に近かった軽トラとは異なり、乗用車らしいセッティングになっている。

ステア操作に一瞬だけ遅れてから、ロールはすぐに収まる。

ショートホイールベースだが、不安定な動きが出る様子はなく、安心して走っていくことが可能だ。

まとめ

基本的にはハイゼットトラックと似通っていたが、室内スペースの最大化がなされた乗用車として作ってある印象だった。

ただ、商用貨物車として「新車価格を可能な限り抑える」という命題の中で、主に足回りが盛大にコストカットを食らってしまったように思う。

「安い・便利・乗りやすい」という三拍子がしっかり揃った、用途に対して最適に作られている一台である。

しかし、これを車中泊系キャンピング旅マシンやファミリーカーとして使うには辛いように思う。

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