雪道を走る際の一番の恐怖が「事故リスク」である。
そうなると欲しくなるのが「事故っても良い雪道専用車」である。
日本には雪が降ってる期間にしか味わえない絶景が各地に存在する。
これを自分の車で巡って味わっていくという旅の夢がある。
腰まで埋まる雪やスケートリンクのような凍結路、砂丘のようなガタガタ道。
こんな路面を乗り越えつつ、1日あたり6時間級の旅路を連続でこなせる能力を持つ。
それでいて本体価格が高すぎなくて、走行性能や使い勝手に極端な弱点が無くて、見た目が良いと思えるレベルにある。
そんなクルマが無いか探してみよう。
なお予算はだいたい200万円とする。
今乗っているアシ車のプリウスが中古で230万程度の個体であるため、250万円以上出すくらいなら自分の車に良いスタッドレスを履かせて事故リスクを負って行った方が手っ取り早いからだ。
タフト
4WDで、程よくリフトアップされていて、ターボも最新級の電子アシストデバイスも付いてくるタフト。
おまけにワイルドさに溢れる外観とガラスルーフも持っている。
「軽自動車は恥ずかしい」みたいなことをこれっぽっちも思わない私には現状で最も良さそうな選択肢に見える。
車体が小さいので除雪の影響で狭くなった道路や駐車場での取り回しも良い。
将来的に登山や本格的なアウトドアの趣味に持ち出すことになっても腐ることが無い。
軽自動車なので維持費も安い。(燃費はプリウスに負けるけど。)
これに加えてハンドリングも素晴らしく、ロール終息のタイミングやボディ剛性の高さにスポーティさも感じられる。
強いて言うなら高速道路を100km/h以上で走れないことと、車内で仮眠を取る際に空調が欲しいならアイドリングをする必要があることが大きな弱点だろう。
まあ車中泊をするつもりはないし、所詮は660ccなので気にすることではないかな。
ヤリスクロス
以前カーシェアで乗った際にあまりにも印象が良かったためこの企画でも登場。
最低地上高・タイヤ外径も4WDも装備し、買いやすい価格にして必要充分な走行フィーリングや質感を誇る。
あのヤリスをベースとしているのでボディ剛性も驚異的に高く、高速域での安定性にも目を見張るものを期待できる。
ハイブリッドモデルを選べばトヨタお得意の超低燃費も実現可能だ。長旅でこれはキク。
しかし、タフトと比較すると大きな車体サイズや、なんか微妙に安くない価格がネックとなるかも。
GRスポーツも選べるが、あんまり見た目が変わらないのに値段ばっかり上がるし、なにより4WDモデルのラインナップがない。
デミオ
MAZDA2ではない。その前のデミオのほうだ。
乗り心地が良いからデミオのほうを名指しする。
エンジンも元気が良く車体サイズもコンパクトで、コストパフォーマンスも最高峰に高い。
グレードによってはレザーシートまで付いてくる。
強いて言うならマツダコネクト・カーナビの使い勝手や最低地上高に不安があるか?
あと冬季にディーゼルは燃料凍結の不安を抱えるかも。私はガソリンを買おうと思う。
レガシイB4
カーセンサーで適当に4WDセダンを探していたら「むっちゃカッケえやん!!」と思ったので登場。
4WDである点を除けば普通に普通のスポーツセダン。最低地上高がボトルネックになりかねない。
雪道専用と割り切ってスバルを買うのに、見た目だけでスポーツセダンにするというのは結局何がしたいんだと…
ネットで適当に検索していたら「足が硬すぎる」というオーナーからのコメントがあったのでさらに不安が加速する。
レクサス GS IS NX
レクサスで4WDを検索していたら100万円台で見つかったクルマたち。
ちょっと大柄な上の価格帯のセダンのほうが中古では安くなるようだ。
BMWも5シリーズのセダンのほうが3シリーズより安かったりするし…
最低地上高のあるNXがこの中ではベストチョイスだろう。
内装の質感も目に見えるところの創り込みもレクサスクオリティで最高だぞ。
しかしスポーツカーのような面白みは無い。
IS・GSについては乗ったことが無いのでコメントできないが、やはり本末転倒感が否めない。
どうせ買うならコンパクトなISのほうが良いだろう。
軽トラ
個人的にずーっと、ハイゼットトラックのジャンボのエクストラの4WDが欲しいと思っている。
ジャンボの場合はリクライニング用のスペースが確保され、エクストラを選べば頭上も微妙に広くなる。
軽トラの悪路走破性は最高峰…
と言いたいのだが、雪道ではスピンしやすいという致命的な弱点を抱えている。
なにより乗り心地もエンジントルクも長旅向きではない。
近場ならプリウスで良い。雪道専用車を買うなら雪国まで長距離のドライブ旅行に行きたいと思っている私にはあまり相性が良くない。これからもなんか微妙に買う機会が無さそうだ。
ジムニー
オフロードの王様。
…なのだが、私が試乗した限りは乗り心地や基本設計が「長旅のお供としての乗用車に向いていなさすぎる」という理由で却下となりそうだ。
良いクルマなのだが流石にあの乗り心地では選びたいと思えない…
残念でならない。
オデッセイ・アブソルート
ステーションワゴンのオデッセイ。2.4リッターエンジンを搭載したパワフルなアブソルートだ。
免許を取って間もないころに乗ったのが好印象だったので登場。
非常に使い勝手の良いステーションワゴン。
手ごろな価格で生贄にも捧げやすい。見た目も悪くない。
アテンザ
安心と信頼のアテンザ。使い勝手の良いステーションワゴンだ。
このクルマもハンドリングがスッカスカなのが弱点だが、全体的に上質に乗れる。
MAZDA3
どうせならオシャレでイケメンなクルマに乗りたいよね。
値段の割に装備や質感が最高峰。幸いにも4WDもラインナップがあった。
ハンドルが軽くてスカスカすぎることと、4WDを指定すれば最安値でも200万円することがボトルネックか…
GRヤリス(4WDが選べるのはMTのみ)
雪国でクルマ遊びをするなら欲しくなるのがGRヤリス。
しかしもともと「事故っても良いクルマ」を探すための企画。
本体も付加価値も高すぎるので買い手を選びそうだ。
C-HR(チェーン装着不可!!)
イメージからなんとなく選びたくなるが、チェーンが装着できない車種として有名なC-HR。
北海道民はチェーンなんか巻かない?
スノーソックスなら大丈夫?
そう思うならそれでいいじゃない…