概要・「日本」とは見做せない治安の悪さ
最初に言っておこう。
この道は酷いぞ。
特に深夜帯の民度が終わってる。
トラックもプリウスも、変な改造ライトを付けた一般車も、かならず信号無視をしているのを見る。
右折専用レーンやコンビニから赤信号を回避しながら、100km/h以上でカッ飛ばして行く黒色のクルマがたくさん通る。
数多もの深夜帯の底辺民を見てきた私でも、「この道だけは国が違うレベルで民度が終わってる」と断定したくなるほどに酷い道。
しかし、お金を払って中央道に乗らずとも、ほどほどのペースで名古屋から中津川まで抜けられる。
そんな魔境である、国道19号線の紹介だ。
ちなみにGoogleMapの埋め込みでは表示が高速道路前提になっているが、隣の下道、国道19号線を通っていくぞ。
所要時間・距離・高速道路との比較
ちなみに所要時間についてはちょうど1時間半だ。
渋滞が一切ない深夜を違反にならない程度のペースで、トイレ休憩1回ので走り続けてのペースだ。
なお、同じ区間を中央道から行くと、約60kmだ。
法定速度の80km/hをキープできれば、1時間も掛からない。
深夜帯なら40分程度で行くことも不可能ではないかもしれない。
なお、高速道路の通行料金は、普通車の深夜料金込みで1310円だ。
道の紹介
恵那峡トンネルの向こう側からずーっと下道を走ってきて、中山道の落合宿の近くからスタートだ。
ここから東に行くと、諏訪湖近郊まで山道を楽しめるのだが、今回は名古屋(地獄)に帰るルートだ。
基本的には片側二車線の大通りで、ほどほどに信号待ちがある50~60km/h制限路である。
そして、いきなり追突事故確定スポットだ。
みんながアホみたいにスピードを出す長い長い下り坂の、いちばんスピードが乗るであろう底に信号機がある。
どうなるかと言うと、黄色信号でブレーキを踏む→その後ろがちょっと反応が遅れて強めにブレーキを踏む→その後ろがさらに遅れて急ブレーキで追突を免れる→その後ろがノーブレーキで追突する(時速70km/hで)。
こうなるのだ。前にクルマが10台は余裕で入るレベルの車間を開けて、ゆっくりゆっくり走らないと追突されて死ぬだろう。国道19号線は、「日本だ」という気持ちで平和ボケできるような日本ではない。
ルートイン中津川インターの近くで、橋を登っていく。高低差も結構激しいのだ。
山間部を切り開いて街が作られているので、事あるごとに森と都市を行ったり来たりする。
ここで中津川インターを通過。地獄へようこそ。
幸いにも平和に走れている。ペースも抑えて良い燃費が出せている。
合間合間で、遠くの方まで見通せることがある。
退屈になりがちな中央道より、飽きるリスクは小さいかもしれない。
事故リスクは10倍以上余裕であるだろうが。
昼間に来るとこんな穏やかな景色だ。
穏やかな気分で運転できるような道ではないが。
かつやとすき家。深夜帯でもちょくちょくすき家やコンビニがあるため、トイレ休憩をご飯と同時に済ませるつもりなら、事前リサーチは要らない。
暫く進むと1車線幅になる。ちょうど恵那峡のあたりだ。
このあたりは信号機が皆無で、数キロは50~75km/hで走り続けられるため、高速道路に乗らずともストレスを受けづらい。
途中で2車線になったかと思いきや、すぐ合流で消えて無くなる。
プリウスがすごい位置で止まっていると思うだろう?
これ実は、奥にもう1台居るのだ。
微妙に移るだろうか。黄色信号を律儀に守るのも大事なことだが、それは「安全に停止できる場合」であったのだろうか…
深夜帯の民度を考えれば、後続が来ているならブレーキを踏むのが正解だとは思えない。
どれだけクルマの数が少なくとも、法定速度を律儀に守るクルマが一台でも居れば流れは悪くなる。
二車線になり、空いてる方のレーンに移ったクルマは85km/hオーバーで走り抜けて消えていく。
さっきのダラダラ走っていたクルマは遅いトラックの後ろに付き、単独なら信号無視判定になるレベルで黄色信号が赤になった後に突破していった。
安全運転ってなんだろう。
瑞浪(みずなみ)の市街地を抜ける。道の駅・おばあちゃん市・山岡もこの近くだ。
少し走るとまた山間部。この繰り返しだ。
いちばんスピードが乗る長い下り坂の底で赤信号。
エネルギー効率的には最悪のタイミングだ。
比較的信号待ちのストレスを受けづらい道ではあるが、やはりダルいものだ。
ちなみにこのあたりに、「大沼公園」という公園がある。
迷惑をかけず、安全に路駐できるだけの道路幅があり、トイレもあるため一時的な休憩にはうってつけである。静かでコンパクトなプリウスPHV限定かもしれないが…
さて、多治見の市街地に入り、中央本線と交差する。
ここらへんは街灯も多く立ち並び、深夜でも明るい。ノーウイカーでの右折も捗るようだ。
道は左にカーブする。クルマ屋が多いが、ビッグモーターは見当たらない。
深夜帯爆速組。
右カーブのなかでひときわと輝く建物は、「HOTEL WATER GATE」というラブホテルだ。
昼間だとそこまで目立たないのだが…
さて、ラブホテルがあるということは、ラブホテルが存在できる程度には人里から離れているということだ。
ここから先は高速道路になる。いや、実際に走っていて、隣の中央道と区別がつかないような道になるのだ。
信号機は無し。道路脇の建物や施設もほぼ無し。
地元民は100km/h以上で普通に走る。
通過時間のそこそこ長いトンネル内で、115km/hあたりに到達するタイミングでオービス・・・は無いらしい。置けばいいのに。
その後はわずかにカーブするが、まあ大したカーブではない。
そしてこの先に、「R19内津峠簡易PA」が存在することだ。
大量のトラックがびっしりと停まっているのが見て取れるだろう。
中身はどうなっているかというと、トイレと自販機がちょっとある程度の駐車スペースだ。
この区間はトイレ休憩できる場所がほぼ無いため、私も寄っておけばよかった…
こういう場所は非常に助かる。トイレと自販機と駐車スペース、これだけで充分なのだ。
特にトラックの駐車場所が足りない今、存在することに感謝したい。
全国各地に増えてくれても良いのよ?
なんて思いながら通過。
すぐにトンネルもどきをくぐる。
この隣にカントリークラブがある。ゴルフボールからクルマを守るためのものであるようだ。
もうすぐ小牧東インターになる。ココまで来ると、もう名古屋に帰って来た感がある。
このあたりから一気に三車線幅になる。
遠くに並ぶ光。
奥に東名高速の春日井インターが見える。
これで終わりだ。
全体的に交通量も少なく、なんとか生き抜くことが出来た。