【岐阜・長野】恵那峡トンネルの下道版は険しく長い。国道256号線の飯田~中津川間を走る

ドライブルート・施設紹介

今回紹介するドライブ・ツーリングルートは、端的に言えば「恵那峡トンネルの下道バージョン」である。

豊田市内からずっと山中を走ってきた153号線から、中津川方向へと折れていく。

最終的には中央道の中津川インターにたどり着くため、名古屋から日帰りのドライブルートとしてもバランスが良く、体力に余裕が無ければ園原インターから恵那峡トンネルを通って帰れる。

というわけで、153号線から山下りを終えた後の交差点で、左にカーブするところからスタートだ。

前回の記事ではここを直進し、阿智パーキングエリアのふらっとパークへ立ち寄った。

この一時停止で、256号線と合流する。

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いきなりではあるが、ここは温泉街である。

グーグルマップでざっと眺めただけでも、これだけの温泉旅館やホテルがある。

阿智川の景色もなかなか良いもので、付近には足湯もあるようだ。

名古屋市内から、ここで宿泊することを目的に来ても良いくらいである。

PHVの静粛性を活かして川沿いの桜並木を通ったが、高級そうな宿であった。

来ようと思えばいつでも来られるような場所に限って、いつまで経っても来る機会がないものだ。

かなり険しい坂道を登って、本線と合流する。

こんな景色の道だ。左に川を見ながら、崖の上のワインディングをクネクネと走る。

ちなみに、ここを左折していくと、実は中央道の、恵那峡トンネルの直前のインターチェンジに入れる。覚えておくといいだろう。

さて、ここからはひたすらにクネクネワインディングが続く。

「いつまで続くの・・・」と思うくらいに続く。

あるときは集落の中を突っ切りながら、

またあるときは、急カーブが続く崖沿いを走りながら。

途中で「清内路トンネル」の中を通るが、ここを過ぎると榛名山の連続ヘアピンに勝るレベルの険しい区間となる。

グーグルマップで拡大してみてもコレである。

走り屋の集会用に作られていそうなほどスペースが道路脇に広がる。

その後、ちょっと右にカーブすると思いきや、唐突にえぐれるような180度ターンがやってくる。

危ないだろう?

何個もあるぞ。道路幅自体は広いが、路面状況の変化やスピード、遠心力など危ない要素が本当に多い。

しっかりタイヤを使って走っているが、正直とても怖い。

数回しか走っていない程度では、安全マージンを削ろうという気持ちも起きない。

写真からも疾走感が伝わってくるだろうか。

難所を過ぎると、いやこの記事で紹介している区間すべてが難所なのだが、とにかく一段落すると、左側に珍しい看板が出てくる。

昼間のグーグルアースで見るとこれ。「ようこそ木曽へ」と書いてあるのだ。

だが、安堵するにはまだまだ速いと言うか、安堵できるようなペースで走れるのは70を過ぎたおじいちゃんおばあちゃんくらいだ。

ワイルドな岩肌も出てくる。ますます森林は深まっていく勢いだ。

このあたりに、「大江戸温泉物語ホテル木曽路」が右側に出てくる。

昼間に見るとこんな感じ。いつか来てみたいです定期。

相変わらず道路は初心者さんに優しくない。

このあたりは全体的に、旋回時間が長いコーナーが連続している印象だ。

なお、このまま直進すると、国道19号線と合流する。

しかし私は、中山道の馬籠峠へと飛び込んでいくルートを選択する。

これまでの険しさから、さらに次元が違う峠へと飛び込んでいく。

右カーブ開けで、いきなり左側に橋が出てくる。

こんな感じ。道路の流れの速さに対して、入り口が窮屈過ぎる。

しっかり減速しないとオーバーランするレベル。

私は、そして今回のルートでは、ここを左折する。

このルートは中山道になっている。

少しではあるが、古風の町並みや茶屋が立ち並ぶ。

旧中山道との分岐もあり、GoogleMapには「下り谷の一里塚」という名前で残されている。

旧中山道も7号線も、どちらもラクな道ではない。

地図で見ていても分かる通り、何回も何回も何回もUの字カーブを繰り返しながら、高度を上げていく。

そして、上がったぶんだけ下がる。

道路幅自体は充分にあるが、かなりのウネウネである。

途中で橋にさしかかる。センターラインはなく、土砂崩れが起きたようで工事中だ。

自動車では10数分程度で通過できる峠だが、昔は空調もなく徒歩。

さぞ険しかったことだろう…

白点線で二車線はあるのだが、フッツーに険しい。

先が見えない急勾配のUの字カーブが何十個も続く苦しみが分かるかい?

精神的にも、エンジンの発熱的にもしんどいものだ。

頂上付近では霧も出ていた。

旧中山道と合流するあたりに峠の茶屋がある。

ここから先は、Uの字の急カーブこそ無くなるが、相変わらず下り続ける。

全体的に平均スピードが高い区間だ。

また霧が出てきた。

ここでは、中山道の馬籠宿に寄っていくルートを取ろう。

しばらく下ったら出てくる信号機を左折。

こんな景色の場所が出てくるが、右の駐車場が観光客用になっている。公衆トイレもある。

深夜に来ると静かだが、これはこれで良い景色だ。

ここから中津川の国道19号線の大通りまでは、ものの数分で辿り着くことができる。

なお、すぐ近くには中央道の神坂パーキングもあるが、スマートインターは無いので注意。

ふらっとパークは存在するようだが、せっかくだし中山道の歴史的な町並みで休憩していこう。

ちなみに、中央道に乗らずとも、国道19号線なら意外にもスイスイと名古屋市内へと帰ることが可能だ。

ラク・平和な道のりではないが、体力に余力があれば高速代を節約しながら下道を行くのも悪くない。

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