これから紹介する道は、特に雨が降った際は、本当に慎重に走って欲しい。
路面が荒れてグリップが立ち上がりづらい上に、トリッキーな道が続くだけでなく、確定で事故るポイントが存在するからだ。
そんな恐怖と隣り合わせの、かつて鉄道が通っていた柳ヶ瀬トンネルを通る山間のドライビングルード、県道140号線が今回のメインディッシュだ。
確定クラッシュな柳ヶ瀬トンネル魔のカーブについて
なお、目玉となるのは柳ヶ瀬トンネルであるが、西側の出口の左カーブが鬼門だ。
段差の連続&路面の湿りで、ほぼ確定でABSが作動する。
40km/h以下に抑えて入っても、タイヤと路面が滑って、一切の制御が効かなくなるのだ。
段差を一回ガタンと越えただけで、ドライ路面の40%程度の制動力しか立ち上がらずにロック。そのまま遠心力に勝てずに、カーリングの石のように壁にツッコミそうになる。
この景色が見えたときにはもう手遅れだ。
ちょうどこのあたりでガタンと段差を越えて、タイヤと路面のグリップが失われるのだ。
東から西へ向かうとき、終盤に僅かに左にカーブする。
この時点で20km/h台前半まで減速を完了させていないと、確定で滑ることになる。
入り口の信号待ちは長いが、対向車が居なければ下に来た瞬間に青にしてもらえることもある。
しかし、そこそこ長い直線で調子に乗ってスピードを出すと、もれなく事故るので注意。
おそらくこのトンネル出口のカーブは、半径400km圏内で最も危険なレベルのデススポットだ。
本当に覚えておいて欲しい。
ドライブ開始!
敦賀市内から、琵琶湖へ向かって降りていく国道161号線を、左側へと曲がっていく。
最初の一瞬だけは、国道8号線を進んでいくわけだ。
道幅の広い白点線区間の脇に、深い緑が広がる。
ストレート長が不充分で対向車もバンバン来るし、一般車の流れも基本的に速いので、追い越そうなんて気は起こさないように。
しばらく走ると、信号機の無い交差点から左に曲がっていくことが出来る。
ここを左に折れると、ついに険道140号線の始まりだ。真っ直ぐ進むと、登坂車線がキッチリ整備された走りやすい道になるので、ソッチ系の道に慣れていない人は普通に直進するべきである。
さあ飛び込んでしまった。路面の段差や道路幅など、一気に快適さと安心感がダウン。
私にとっては歓迎だ。
地図で見ればわかるが、この区間は高速道路と並走している。立派な橋やトンネルから、日本の土木工事の偉大さを感じ取れることだろう。
停車して写真を撮りたいところだが、イマイチ安全に停められる場所が無いのが玉に瑕。
相変わらずいつシカが飛び出すかわからないので、一瞬も気が抜けない。
私は遭遇したことが無いが、この路肩の狭さで、突然の歩行者や自転車が現れる可能性も否定が出来ない。
そういう意味でも危ないのだ。
なんどか高架下のトンネルを潜って立体交差となる。
その出入り口のコーナーが唐突な急カーブとなりがちなので、慣れるまでは慎重に入ろう。
上下線で別れている、その間を141号線が通る。快適に舗装された高速道路を大型トラックがバンバン走っている中で、自分だけ険道を味わう。高速道路なら長浜~敦賀間は一瞬だが、下道は命がけの旅路となる。
GoProの画像モードで撮っているのだが、かなりの疾走感である。
途中、集落のようなエリアに入る。右側への見晴らしが良いはずだが、明るい時間帯にこの区間を通らないもので…
右手の明かりは、高速道路の刀根パーキングエリアだ。高所に快適に整備されている高度インフラを、たかだか数百円で利用できる有り難みが染みる。
途中、小刀根トンネルの部分で停めてみた。完全に心霊スポットである。
例のトンネルに到達したが、前述した通り、西→東側は大したことは無い。
信号機で片側交互通行になっているためか、非常駐車帯の中にも信号機がある。
もし使う羽目になった際は、ハイビームとヘッドライトをチカチカさせたり、警笛を適切に用いたりして可能な限りの安全確保に努めよう。
出口ではクルマが待っていた。
この先の交差点を左折すれば、長浜エリアまで下っていくだけだ。
エキサイティングな区間は終わりだが、道の紹介は続ける。
しばらくは1km単位で続く見通しの良い直線を、高速道路と並走しながら走っていく。
また集落に出る。
途中、ふらっとパークにて、賤ケ岳サービスエリアに入ることが可能だ。
また、住宅地を経由して国道303号線に向かう場合、幻想的な景色を味わうことが可能だ。
だが道が狭くて危ないため、基本的に入るのはオススメしない。
ここを抜けて、国道303号線を通って、濃尾平野の北東まで向かうのがオススメなドライブルートだ。
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