兵庫のなんてことない市街地に突如として現われるバカデカいお城。
それが太陽公園だ。このお城は白鳥城というらしい。
ドイツのノイシュバンシュタイン城をモチーフとしている。
なんと内部に入ることが出来る
正面に見える、崖というか丘の上に高くそびえたったお城。写真だと伝わりづらいが、実物はかなりの迫力と圧迫感に圧倒されるばかりである。
白鳥城について(白のエリア)
太陽公園の本命はこのお城だろう。グーグルマップを流し見しているときに見かけた程度のものだが、実物には本当に驚かされる。
ディズニーランドやUSJほど環境は整備されていないようで、駐車場からしばらくは歩道もないような公道を歩いたり、隣で少年たちが野球に励んでいる姿を眺められたりする。
吸い寄せられるようにお城へと向かっていく。
入園料や受付の建物について
建物に入るとチケット販売機があった。大人1人で1500円。
あれだけのお城の建設費・維持費を考えれば、充分に受け入れられる金額だ。
いま私が入ったのはオレンジとレンガ色の建物。
ショップやレストランなどが入っている。どことなく田舎のイオンみたいな錆びれたレトロな雰囲気があって寂しいが、私はこれはこれで好きだ。
モノレールか徒歩で城まで登るのだが、どうやら平日は1時間に2~3回しか往復していないらしい。
土日はひっきりなしに行ったり来たりすると書かれている。
徒歩でも行けるというが、せっかくだしモノレールに乗りたいので適当に施設を眺めて過ごす。
限定グッズやレトロなゲーム機がいくつか並んでおり楽しい時間を過ごせる。
モノレールについて
モノレールが到着。自分以外の乗客はカップルが1組しか居なかった。
視界はかなり良い。
古さは隠しきれないが、乗り物としては問題なく動いているようだ。安全性の観点から見てヤバそうな雰囲気は特にないぞ。メンテナンスも最低限なされている印象。
サビというか老朽化というか汚れが激しいが、よく見ると穴が開いたり材質が朽ち果てているようなタイプの劣化は無いようだ。
地中に何かのハーネスだかケーブルが埋め込まれている。黄色いものはブレーキが壊れた際に止めるものなのだろうか?
その割には容量が心配なので、エレベーターを傾けたような構造で支えているのだろうか。
非常停止ボタンなんて無かったんや…
非常停止ボタンはちゃんと移設されていたようだ。でも車内で急病人や暴力事件が発生したならとっとと終着駅まで行った方が逆に確実なので、このボタンを押す状況が地震速報の発令時以外にイマイチ浮かばない。
建設会社の刻印を見つけた。KMR-40というモデルらしい。こういうモノレールを設置する会社もあるみたいだ。
空調が備え付けられているため夏でも涼めそうである。
目につくところにレストランのメニューが宣伝されていた。
このお城で『牙狼 GARO -月虹ノ旅人-』という映画が撮影されたらしい。
予告編を見てみたが、思っていた以上にガッツリこのお城で撮影されていて非常に面白かった。
行く前後に1分のこの予告編だけでも見て行くことを強くオススメする。
私はこの映画を見てみたい。
さてモノレールが登り出した。私は後ろのほうの車両に乗ってしまったのでお城に向かっていく風景がイマイチ見られなかった。最初の一回くらいは先頭車両に乗ったほうがいいと思うぞ。
モノレールの移動速度は遅くてちょっと揺れるが、飽きることなく移動できた。
間近で見てもトンデモナイ大きさである。この中に入れて貰えるなんて…
ちゃんと消火設備も設置されている。
お城の中にも全フロアにトイレがあったので、こんな丘の上まで上下水道も引かれているのは確定。幾らかかったんだろう・・・
よく見ているとLOVEホテルと基本的な形状や作り方は同じなのかもしれない。
そういえばお城のような見かけをした建物としては、LOVEホテルはそこまで珍しくないような…
夜間にライトアップする用と思われるライト。
そこそこな高さまで登って来たので遠くを眺められる。のどかな田園地帯の景色だ。
入り口まで回ってくるとまた表情が変わる。
白色の外壁に囲まれた広場に出る。よくこんなもの建てたよなぁ…
お城の内部について
実はあんな見かけに反して内部はフッツーの建物だ。見かけほど内部は広くない。
内装にはお城っぽさが皆無。やっぱりラ〇ホと同じ感じで作られているのだろう。
さてこのお城の内部、トリックアート系の簡易的な美術館になっているだけである。
しばらくは展示内容の写真をアップロードしているが、軽く読み飛ばしても構わない。
消防隊進入口が律儀に用意されている。
ステンドグラスに見せかけたステッカー。
こういうモノが随所に置かれているため見ていて飽きることはない。
ことあるごとに外の景色が見られる。どんどん高度を上げていくぞ。
謎の人形の展示も沢山あるので、長い距離をウォーキングすることになる。
本当はダメっぽいけど、非常階段の中に入ってみるとこんな感じ。
ライトアップされた建物の模型が美しい。
「写真撮って楽しんでね」と言わんばかりの展示が盛りだくさんだ。
床が光る魔法陣エリアも存在する。
このスペースはタイミング次第でカフェにもなるらしい。私が行ったときは営業していなかった。
くるみ割り人形の製造スタジオの再現。
ここでタバコ吸ったら大変なことになりそう。
こんな具合で謎のコンセプトの展示がひたすら続く。
見終わったら外へ出よう。
白の内部の展示はピンと来ない気がしたが、
「相変わらず凄い建物だなあ・・」なんて思いながら出て行く。
モノレールを待つのが面倒くさかったので、帰りは歩いて坂道を下って行った。
野球をしている少年たちの声が聞こえてくる。
次は石のエリアだ。フッツーの歩道もセンターラインもない行道を歩いていく。
石のエリアについて
到着。
石のエリアが一体なんなのかも分からないままに入っていく。
自販機の物価はそこそこ。
通路脇に世界各地の名所のような石の置物がボンと置かれているだけの道を歩いていく。
パリの凱旋門がこんなところに設置されていることからわかる通り、日本各地に点在するワールドパーク的な施設だ。
最も興味深いのは兵馬俑の保存施設。
作り物であると分かっていても、兵馬俑の話を知っている中でこの景色を見せられると心に来るものがある。
一面の兵馬俑。かつての中国王朝の文化を少しだけ感じることが出来た。
ちょくちょく崩れているは、そういう世界観の再現だろう。
少し歩いていくと池がある。
中国の天安門広場を彷彿とさせる場所。戦車は出てこない。
簡素なハリボテかと思いきや、カラーリングにもこだわって仕上げられている。
大自然の中の散歩コースとしては見るものが非常に多いという評価となりそうである。
ちなみに奥に見える2本のタワーも根元まで行けるぞ。
万里の長城をイメージした石畳の山中の散歩コース。
このコース、無限と思えるほど長く続く割に道がしんどくて見るものも大して無いため、寄る価値はあまりないかもしれない。
あまりにもしんどかったので挫折して引き返した。
また歩いてピラミッドのエリアまで来た。
よく見たら大量の1円玉が捨てられていた。数日前の紙のチケットも地面に捨てられており、治安が良いんだか放置されているんだか分からないような状態だ。
昔の貨幣にNFTのような仕組みが導入されていたことが示されている。
高床式の住居。
このあたりは急勾配で、正直言って歩くのがしんどくなってきた。
結局飲み物を買ってしまった。
結局2時間くらいの滞在となった。
この日は近くのビジホに宿泊。深夜に大阪方面まで出てC+Podに乗りに行った。
この宿はカレーが食べ放題というか無料テイクアウトだったので、思い切って大量に食べた。
ホテル姫路ヒルズという場所らしい。