2026年モデルのメルセデスAMG C63が、大きな転換点を迎えるかもしれません。
海外メディア「Carscoops」によると、現行のC63に搭載されている直列4気筒プラグインハイブリッド(671hp)を廃止し、より伝統的な6気筒エンジンへの回帰が検討されているとのことです。
ここでは、その背景と予想されるスペック、そして直6+ハイブリッド構成の可能性について徹底的に考察します。
❌ 現行C63は“スペックは凄いが、魂がない”?
2022年に登場した現行C63 S E Performanceは、2.0L 直列4気筒ターボ(M139型改)+電気モーターのPHEV構成を採用。
合計出力は驚異の671hp(≒680PS) / 1020Nm、0-100km/h加速は3.4秒を記録しています。
なお、エンジン単体の出力は:
🔧 2.0L 直4ターボ単体出力:476hp(約483PS)
このエンジンは、市販4気筒として世界最高クラスの出力です。
それでもファンからは次のような批判が:
- 「サウンドがAMGらしくない」
- 「実際の走りは重く、もっさり」
- 「エモさゼロ、数値だけの車」
これらを受け、AMGは**“数字ではなく、感情を揺さぶるクルマ”**に回帰しようとしているわけです。

🔁 C63に“直6”が帰ってくる?その可能性と根拠
候補とされているのは、メルセデスのM256型 3.0L直列6気筒ターボエンジン。
このエンジンはCLS 53やE 53などで既に実績があります。
モデル | 出力 | トルク | 加速(0-100km/h) |
---|---|---|---|
AMG E 53 / CLS 53 | 約435 PS | 520 Nm | 約4.4秒 |
ただしC63のハイパフォーマンスグレードに搭載するなら、当然これよりも高出力化されると予想されます:
🔮 予想エンジン単体出力:480〜510hp(≒487〜517PS)
🔧 トルク:600〜700Nm
🔋 ハイブリッドは継続か?「直6+PHEV」の可能性を考察
完全なガソリン車には戻らず、**直6エンジン+高出力モーターのPHEV構成(P3レイアウト)**となる可能性が高いです。
AMGは既にSクラスやGT 63 S E Performanceで同構成を採用しており、C63にも応用可能です。
項目 | 予想スペック(C63直6PHEV) |
---|---|
エンジン出力 | 450〜480hp |
モーター出力 | 150〜200hp |
総システム出力 | 600〜670hp |
最大トルク | 950〜1100Nm |
0-100km/h | 3.2〜3.5秒 |

💰 新車価格比較(日本円)
モデル | 構成 | 新車価格(概算) |
---|---|---|
C63 S E Performance(現行・直4PHEV) | 2.0L直4+モーター(671hp) | 約 1780万円(税込・日本価格) |
C63(予想・直6エンジン) | 3.0L直6ターボ | 約 1500〜1600万円(予想) |
C63(予想・直6+PHEV) | 3.0L直6+モーター(600〜670hp) | 約 1800〜1900万円(予想) |
⚠ PHEV構成を採用した場合、直6でも価格は現行と同等〜微増程度になると見られます。
⚖ 比較:C63の変遷とM3との関係
モデル | エンジン | 出力 | 0-100km/h |
---|---|---|---|
旧C63(V8 NA) | 6.2L V8 | 457hp | 4.4秒 |
C63(直4PHEV) | 2.0L+モーター | 671hp | 3.4秒 |
C63(直6PHEV予想) | 3.0L+モーター | 約650hp | 約3.3秒 |
BMW M3 Competition | 3.0L直6ツインターボ | 510hp | 3.9秒 |
BMW M3 CS | 同上 | 543hp | 3.4秒 |
🧠 まとめ:「AMGらしさ」の復権はあるのか?
スペックだけを見れば、現行のC63 S E Performanceはまさに“怪物”。
しかしそれはあくまで数字上の話であって、ファンが求める「魂のある走り」は失われていたのかもしれません。
2026年モデルで直6エンジンが復活し、しかもハイブリッドとの美しい融合が実現されるなら——
再びC63が、AMGの名に恥じない本物の「エモい」ハイパフォーマンスカーとして帰ってくる可能性は十分にあります。
✅今後の正式発表に要注目!