非常時に備えた食糧備蓄だが、口に合わないものを大量に買い足してしまっては悲惨だ。
そこで「1個だけ試し食いをして記録を残す」という取り組みを行っている。
- アイリスフーズのアルファ化米:五目御飯
- キョクヨー:やきとり たれ
- キョクヨー:さば水煮
- HOTEIのやきとり缶:たれ味
- HOTEIのやきとり缶:やきとりたまご
- HOTEIのやきとり缶:ガーリック
- HOTEIのやきとり缶:柚子こしょう
- いなば:とり照り焼き
- いなば:とりたまご大根(オススメ)
- いなば:かつお大根(オススメ)
- マルハニチロ:まぐろフレーク
- HOKO:豚ホルモン辛味噌煮込み(オススメ)
- いなばカレー:バターチキン
- いなばカレー:グリーン
- カレー職人
- 和日彩々の鮭フレーク(オススメ)
- アクトの鮭フレーク
- (以下フルーツ缶)はごろもフーズ・白桃
- はごろもフーズ・みかん
- TOP・FOOD:みかん
- 天長食品・パインアップル
- 天長食品・黄桃
- 天長食品・みかん
- 天長食品・フルーツミックス(要注意)
- DOLE パイン&黄桃
- 朝からフルーツ・ミックス
- おでんの缶
アイリスフーズのアルファ化米:五目御飯
お湯を注ぐだけでご飯になり、コンパクトで保存性にも優れる最強の非常食。
数日程度ならアルファ化米をセット購入して持っておくだけで充分だ。
アイリスフーズは試したことが無かったため、買い置きをしそうな味で当たりはずれのリスクがある五目御飯味を選んだ。
ちゃんとお湯をラインまで入れたはずなのだが、まだ硬くて溶け切っていないようだ。もう少し多めにお湯を入れるべきだった。
お米はふっくらとしていて、色は白色だが出汁の塩味が染み込んでいて美味しく食べられる。
見かけの割にしっかりとボリュームがあり、これなら1食ぶんとしてちゃんとカウントできそうだった。
キョクヨー:やきとり たれ
100円ちょいで買えたので試す。
焼き鳥というよりサラダチキンのタレ漬け。
臭みを通り越して安物加工肉特有の発がん性物質っぽい香りが漂ってくるが、気にしなければ普通に美味しく食べられる。
タレは甘さがあって美味しい。
キョクヨー:さば水煮
缶詰め備蓄では定番のサバ缶もしっかり試していく。
やさしい味わいの汁。塩味も少ないため単体でも食べやすいが、米やサラダに乗せる前提ならちょっと弱いかも。
身がぎっちり詰まっていて満足感が高い。
臭みがあるけど十分に許容範囲内。
これなら買い置きを増やしていい。
HOTEIのやきとり缶:たれ味
最もベーシックな味。
柔らかくて舌先でとろけるようだ。
少しだけ臭みがあるので好き嫌いが分かれそう。
缶が小さ過ぎるので米にかけても大した足しにならない。
HOTEIのやきとり缶:やきとりたまご
缶詰めの備蓄を行う上でみんなが意識するのがやきとり缶。タンパク質の備蓄としても、自分で食べる用のローリングストックとしても期待できる味。今回はタマゴの栄養もセットで取れる製品を選んだ。
やきとりは安定した美味しさ。タレが大量にあるので米に掛けてもよさそうだ。
卵はそこそこ大きい。黄身はパサパサのゆで卵だがタレに混ぜれば美味しく食べられる。
災害時に卵は貴重になるので、割高だが幾つかストックしておくのはアリ。
HOTEIのやきとり缶:ガーリック
パッケージを撮り忘れたが、特徴的な黒色だ。
強すぎない範囲で香辛料が効いていて最高に美味しい。ご飯に非常によく合う。
HOTEIのやきとり缶:柚子こしょう
クセのある匂いがあるが、食べると美味しい。
噛んでいくと辛さが染み出してくる。舌先には酸味が広がる。
さっぱりとしているため、慣れれば飽きが来づらい味わい。
変化を付けるために混ぜるのはアリ。
私は買い増すことに決めたが、いきなり箱買いはしない方がいいだろう。
いなば:とり照り焼き
安いぶん量が少ないという弱点がある。
2~3缶は開けないと一食分にはならないかも。
量は少ないけどタレの甘さが染み込んでいて美味しい。
他のやきとり缶と同様に臭みはあるが、こっちはパサパサ缶が少ない。
粘度の高いタレがご飯によく合う。
いなば:とりたまご大根(オススメ)
値段こそ手ごろだが量が非常に小さいのはデメリット。
小さく盛ったご飯にかけて、仕事の合間の小腹を満たす程度のサイズしかない。
しかし味わいは最高だ。
出汁が染み込んでとろけるような大根とうずらの卵は絶品。
鶏肉も僅かながらに入っているのが良い。
5缶くらい買い足したし、今後も備蓄を増やしながら日常食としてローリングストック憎み込みそうだ。
いなば:かつお大根(オススメ)
最高クラスに美味しかった。次にスーパーに行ったら5缶くらい買う。
だいこんはタレが染み込んで最高。
噛まなくても溶ける。
マルハニチロ:まぐろフレーク
ご飯に合う。塩味がいい具合に広がる。
むしろ米がないと塩辛くて単体では食べられない。
まぐろというよりツナ缶のような味。
変な臭みは無いため食べやすい。
サラダにも白飯にも、これを振りかけるだけでOK。
HOKO:豚ホルモン辛味噌煮込み(オススメ)
「ホルモン」というのを私は人生でまともに食べたことが無かったが、これは感動した。
ピリッと辛い味噌が最高に美味しい。
ホルモンとついているだけあって、ただの豚肉ではない。
それだけ聞くと味わいにはクセがあるように思えるが、ホルモンを食べた記憶が人生にない私でも美味しく食べられた。
だがえぐみや臭みは非常に少なく、お米と共に一瞬で器から消えた。
たんぱく質の備蓄と言えばやきとり缶一強になりがちなので、変化を持たせられるのは良い。
常に3~5缶は常備しておきたい。人生を良くしてくれるアイテム。
いなばカレー:バターチキン
「バター」とあるぶん少し独特な香りがしたがすぐに慣れて気にならなくなる。
あまり辛く無く、舌先で甘さが広がる普通のカレーとして食べられる。
いなばカレー:グリーン
値段の割に非常に小さいが、やはり気になってしまういなばカレー。今回はグリーンカレーを開けてみる。
プルタブが破損して飛んで行ってしまった。そんなに雑に扱ったつもりはないんだけどね。
口に入れた瞬間はまろやかで甘いのに、飲み込んでしばらくするととてつもなく辛いのが襲って来る。
それがまた無茶苦茶美味しいのだ。
辛いけど美味しい。香辛料がガツンと効く。クセになりそうな味わい。
ただ水の大量消費を招いてしまうレベルの辛さなので、「災害の備える備蓄」としてはちょっと向かないかな。
カレー職人
今回はカレー職人という、温めずに食べられて5年保存が可能であることを売りにしている製品を試す。
とはいっても既に10個入りの製品を買ってしまったが、だって食べてみたいじゃん。
商品としては普通のレトルトカレー。
最近のレトルトカレーでよくある、いちいちお皿に出さなくても電子レンジに放り込める機能はない。
せっかくなので平常時だけど温めずに食べてみることにした。
香辛料がしっかりと効いているが、辛すぎないため万人が楽しめる。
具材もちゃんと入っているのでローコスト非常食にありがちな惨めさもない。
普通に美味しく食べられるのでローリングストックしたいと思える。
和日彩々の鮭フレーク(オススメ)
備蓄用食料を味見していくシリーズ、今回はトップバリュっぽい鮭フレークの缶詰だ。
事実、パッケージの裏の販売者表記は「イオン株式会社」となっている。
いやこの製品はトップバリュではないのだ。
でもレジ横にこのパッケージで安く置いてあったら怪しいじゃん?
ただ鮭をフレークにしただけのものが不味いわけがないと予想したことと、保管期限の長さと本体の安さから買ってみた。
備蓄用のボックスに入れていたのだが、味見してみたくなったので開封。
「ほんの少しだけ臭みがあるような気がしないでもない」と書きながら「いや、やっぱりいうほどのものはないな」と思うレベル。
塩味がしっかり付いているのでご飯に掛けるだけでおいしく味わえる。
「トップバリュの会社の安物製品だ」と思って食べたらなんか不味いような臭いような気がしないでもないが、普通に食べてたらあんまり気にならないレベル。
私が毎日炊いてるお米が美味しいので、普通に美味しく食べられている。
これ単体で米を食べようと思ったらお茶碗3~4杯程度で無くなってしまいそうだが、一度開封したら悪くなりやすくなるのでバランスが良い内容量だと捉えよう。
備蓄品としての個人的な基準には合格。
何個か買い足しておこう。
アクトの鮭フレーク
こちらのほうが安かったので買ってみたが、ほとんど味わいが無かった…
ひたすらにボソボソとした味が続くだけで、鮭フレークの美味しさは無い。
お茶漬けに混ぜて大量消費することになった。
(以下フルーツ缶)はごろもフーズ・白桃
蒼色の「国産」が非常に上品な、はごろもフーズの缶詰だ。
桃なんて食べた記憶が無い。
シロップは桃の原液のように濃厚でえぐみや腐ったような臭いもほとんどない。
桃も筋や熟れすぎた食感もなく、素直に甘くておいしい。
非常に肉厚で、果物なのにぷりぷりの鶏肉のようなボリューム感が味わえる。
やっぱり国産は良いと思わされる。
はごろもフーズ・みかん
色からして新鮮。国産ゆえの格の違う輝きを味わえる
シロップを飲んでみても、普通に美味しいみかんジュースになっている。これだけ抽出してそのままジュースとして売れるレベル。
みかんも新鮮でスーパーで果物のまま買ってくるよりもみずみずしくて美味しい。
最高ランク。
いわゆる”ハズレ品”を知っているだけに、当たりを引けてうれしい。
過度に自分の国を素晴らしいと褒めたたえるのは好きではないが、この国産の缶詰は素直に良い。
シロップ漬けにされていてみずみずしさ満点になっているため、おそらく普通に果物を買ってきて食べるより美味しいと思う。
TOP・FOOD:みかん
一粒一粒がプリプリと弾けるようだ。
しっかりと肉厚で食感も厚みも素晴らしい。
天長食品・パインアップル
値段が安い割に大容量製品が多い天長食品だか「TCF」ブランドの果物缶を開けて行こうと思う。
一番の当たり。これなら普通に買っても良い。
わずかに芯があって硬い様に感じるが、「他の製品の悪いイメージを持ち込んでいるから悪く見えるだけかなあ」と思えるレベルに収まる。
パインアップルの新鮮な甘みがたっぷり味わえるので満足感も高い。
天長食品・黄桃
総じていうと「食べられなくはないし、たまに当たりが入っているけど進んで買おうとはあまり思わない」感じだった。
フルーツミックスの缶と比べると非常にマシだが、やはり筋が入っている感触が残念。
シロップには腐った果実のようなえぐみがあるため、みかんのシロップ漬けのようには味わえなかった。
天長食品・みかん
写真は撮っていなかったが普通に食べられる。
少しだけ他社製品に風味が劣る気がしないでもないし、筋があるように感じるが普通に許容範囲。
これなら買っても良い。
天長食品・フルーツミックス(要注意)
地獄。1缶150円安く、パッケージも美味しそうだったが実食してみて後悔した。
初めてフルーツ缶を食べていて「辛い」と思った。
内容物としては93%梨。4%が黄桃。残りの3%をさくらんぼ、ぶどう、パイナップルで分けている感じ。全然ミックスではない。
しかも梨の味がひどすぎる。
筋ばっかりでジャリジャリしていて、シロップ漬けでも素材の悪さが誤魔化し切れていない。
そのクセ缶ばっかり大きいので食べても食べても食べても食べても食べてもなくならない。
「ミックス」と言っているくせにいつまで経っても梨が出続ける。
パッケージに騙されて2個買ってしまったが、残りの1個の期限が切れるのは2026年。
その時が来たとして開封して食べるかは不明。
「生きるか死ぬか」の食糧危機が数十年後に来たら、その時に飢えて命を失う直前に開けようと思う。
人肉とこの缶詰のどちらを食べるか。このレベルの比較になって初めて「この缶を食べよう」という気になる。
スーパーで見かけるたびに「こんなもの陳列しやがって」と思う。
DOLE パイン&黄桃
Doleの果物。
プラスチックキャップとフォークのようなものが付属するのが特徴。持ち運びにも適している。
パインナップルは甘さと酸味のバランスが絶妙で、硬い筋なども無く非常に食べやすい。
黄桃は口の中でとろけていくよう。
「持ち運べるご馳走」とでも言うべき。
これ一個あるだけでデザートが出先でも完成する。
朝からフルーツ・ミックス
コンパクトサイズな朝からフルーツ。外れている気がしなかったので複数種類入りの製品を1個だけ試した。
黄桃は少しだけ筋があって硬いような印象を受けたが、香りが素晴らしい。
肉厚感に溢れていて口に含んだだけで「良いものを食べている感」が味わえる
パイナップルにもシロップが染み込んでいて、口の中に甘さが広がる。
みかんは少々味が薄いかな。
総じていうと普通に買い置いても良い完成度。
おでんの缶
備蓄用」に買った缶詰めを食欲に負けてつまみ食いしていくシリーズ、今回はおでんの缶詰めを買ってきた。
上記の楽天市場のページはPRリンクだが、12缶入りで4880円だ。
1缶あたり406円と決して安いわけではないが、適切に備えることで災害時や任意のタイミングで暖かいおでんが食べられる。
これから紹介するが普通に美味しいので、長生きの楽しみが1つ増えることにもなる。
口の中にあっさりまろやかに広がるお魚系の出汁。甘みがあってスープだけでも飲んでいられる。
お肉には分厚さがあり、量こそ少ないが満足感が高い。
はんぺんには少しだけ臭みがあるかもしれない。
大根にも出汁が染み込んでいて、噛まなくても口で挟むだけでとろけていく。
うずらの卵は2個入りで、黄身が珍しくパラパラしていない。
総じて言うと美味いスープが高い完成度を実現している。
1缶400円というのは安くないが、買ってよかったと思える一品だった。