モスバーガーのメニューには菜摘(なつみ)という、レタスハンバーガーなるものが存在する。
野菜の塊みたいな商品である。
すき家の牛丼ライトが大好きな、ジャンクフードの食べ過ぎが胃もたれとなってしまう私には、試す選択肢しか無かった。
実食レポート
というわけで起床後に買ってきて、仕事が一段落つくことと、お腹がある程度は空くところまで放置していたのだが、「液体でビショビショ」である。
なお、これは後述する生鮮野菜の鮮度・みずみずしさに起因するものであるため、一概に悪いところとは言えないかもしれない。
さて、手に取ってみた限りは普通だが、開けてみて絶望する。
こんなに分厚いの、食いきれねえよという絶望。
もう嫌な予感しかしない。全てを察したため、ティッシュを脇に置きながらかぶりついてみた。
分厚すぎて、ドレッシングも掛かってないレタスしか口の中に入ってこないし、口の周りがベトベトになってしまった。
近年稀に見るレベルの欠陥商品だ。
「マクドナルドでサイドサラダを頼むやつはバカ」とネットに書き込んでるような人が、賢者に見えてくるレベルでバカバカしい。
もうここらへんで、お皿に出して箸で食ったほうがぜったい食べやすいと気づいているのだが、モス「バーガー」たか「バーカー」の提示するスタイルにバカ正直に従うことにする。
ひとくち食べてはドレッシングが無いレタスを食べ、口の周りをティッシュで拭く。
旅順要塞攻略のため、トンネルを掘っている日本兵のような気分でレタスを食い進んでいく。
だが、レタス自体はシャキシャキとしており、みずみずしさ、鮮度感がある。
この手のチェーン点では難しそうな「鮮度の高い野菜」というのを接種している気分だ。ここは高く評価出来る。
ここまでみずみずしいレタスを食べたのは、いつぞやの有機農園系のカフェ以来だろうか。
「水に漬けて保管していた」みたいな表面上のものではなく、物流システムの段階から違いが出ているように感じる。
やっとビーフに辿り着こうというところで、紙が邪魔だ。
花束から花を抜いて、包装紙に顔を突っ込んで底の水を吸おうとしているような気分になる。
最初はレタスしか口の中に入ってこないし、食べ進めて行っても紙が邪魔をする。
ソースは底の方に溜まってしまい、充分な量が盛り付けの段階で掛けられているのに、一部にしか行き渡っていない。どこぞの国の税金の再分配を見ているようだ。
だが、ビーフはうまい。ジャンキーというよりヘルシー系の感触で、レタスとの相性もいい。
香ばしさと、どこかスパムっぽいような味わいに、お肉のゴロゴロ感が微かにある。
トマトの酸味との相性もいい。構成用要素ベースで言えばハズレなし。
ちなみに最後のほうは、大量の液体が底の方に残ってしまい、結局箸で摘んで菜っぱを食べた。
菜摘ってこういうことかよw 大したジョークだなwww
結論
「普通においしいサラダを食べづらくしただけ」である。
これならレタスサラダにオーロラドレッシングを選び、ビーフとトマトだけ単品でテイクアウトして、お皿の中で混ぜて食う方が良い。
食べるならテイクアウトして、お茶碗でも用意して、そこに広げて食べよう。
ハンバーガーとして食いつける形状のものではない。