【パクりOKの例文あり】『アザラシのアニュー』の読書感想文を書いてみた【解説付き】

答えがない考察シリーズ

「読書感想文撲滅運動」というわけではないが、世の子供たちの無意味な負担をラクにするため、私が読書感想文を代わりに書くという企画を行っている。もちろんコピペOKな例文付きの記事だ。

今回は『アザラシのアニュー』という本だ。コピペするつもりはなくても、手早く文章を仕上げる参考になるため目を通してみて欲しい。

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本の内容(要約の要約)

読書感想文を書くためには本の内容が不可欠だが、イマドキは要約サイトを巡れば読まなくても内容を知ることが出来る。自分用に箇条書きで書き留める。

  1. 主人公の「アニュー」は、産まれたばかりのタテゴトアザラシの赤ちゃんである
  2. アザラシの子育ては2週間
  3. お留守番を命じられたと思えば数ページ後には海の中へと招待。育ちが早い
  4. 2週間後に母親が「先に北極に行くから一人でおいで」と言ってどっか行く
  5. 寂しく嘆き悲しんでいたアニューだが、やがて北極へ向かう
  6. 満足にエサを取ることもできない中で空腹に悶えるが、蓄えた脂肪で命を繋ぐ
  7. 旅に出た直後は綺麗な海の生物を見つける。
  8. イルカやトリなどの仲間と出逢い、交流したり一緒に魚を獲る
  9. その道中で天敵であるシャチに襲われるも、命からがら生き延びる
  10. 最終的には北極へとたどり着き、アザラシの仲間たちに迎え入れられる
  11. (結局お母さんには出会えずじまい。)

本の中身はこんな感じらしい。

というかどういうわけか、YouTubeにフル版の動画が上がっていた。飛ばしながらでも全体が見れてしまうではないか…

アザラシのアニュー~ファンタジー

タテゴトアザラシのアニューが生まれたところからお話スタート。お母さんに守られてコロンコロンしていられるのもたった2週間だけ。アニューが泳げるようになると、お母さんは「先にいくわねー」と北極海へ。残された幼いアニューはひとりで餌をとり、泳ぎ、北極海を目指す。最後はかわいい女の子アザラシと出合ってウフフでおしまい。▽え?お母さんに会えずじまい?モヤモヤ。科学を親しみやすくっていうねらいなのかな。うーん、どっちつかずに感じちゃうけど。▽あとがきで大人向けに地球温暖化によるアザラシの生息地への影響が書かれている。by も

彩色したオリジナルの紙を切り貼りして画面構成する手法は、レオ=レオ二やエリック・カールを彷彿とさせる。14ページの海の場面は、まさに『スイミー』へのオマージュ。 by にたいも

子供達が知らない北極の海の世界と、巻末にタテゴトアザラシの生態がすごく詳しく書かれてる。タテゴトアザラシのお母さんは2週間で子育て終わり。お母さんは先に北極の海に帰るから、あなたは毛の色が変わった頃海を泳いで北極までくるのよ。 by ぴいちゃん

アザラシのアニューの冒険譚かと思ったら、アザラシの赤ちゃんが生まれてから大きくなるまでの成長嘆でした。タテゴトアザラシの子育ては2週間と言うのにビックリ。2週間たつとお母さんアザラシは子供をおいて北極の海へ旅立って行きます。それから2週間かけて餌の採り方を1人で覚え北極の海へ向かいます。いろんなことを覚えながら、時にはシャチに襲われたり。自然界の掟は人間が考えるより過酷な物だと言うのが解ります。あとがきには地球温暖化についての影響についても書かれていて勉強になりました。 by かな

アザラシが生まれてから大人になり北極の海へ行くまでの話。シャチに襲われたけど助かった場面はシャチだって食べないと生きていけないしなあ…などと思った by かずみ

アザラシのアニューが生まれて、ママと匂いを嗅ぎあうところから始まる物語です。ママとは2週間でお別れ。そこからは一人で生きていくなんて、アザラシの子育ては短いんですね。きれいな海の生き物を見たり、魚の食べ方を覚えたり、シャチに襲われそうになったりと冒険をするアニュー。かわいかったアニューが姿を変え、強くなっていく過程が描かれています。あとがきには、温暖化の影響で、アザラシが生き延びるために必要な海氷が減っていると書かれていました。生態系を維持するために、できることを探したいですね。by ありんこ

https://bookmeter.com/books/21670879

見返して書きやすくするためにもう一度貼っておく。800文字で書くのだ。

  1. 主人公の「アニュー」は、産まれたばかりのタテゴトアザラシの赤ちゃんである
  2. アザラシの子育ては2週間
  3. お留守番を命じられたと思えば数ページ後には海の中へと招待。育ちが早い
  4. 2週間後に母親が「先に北極に行くから一人でおいで」と言ってどっか行く
  5. 寂しく嘆き悲しんでいたアニューだが、やがて北極へ向かう
  6. 満足にエサを取ることもできない中で空腹に悶えるが、蓄えた脂肪で命を繋ぐ
  7. 旅に出た直後は綺麗な海の生物を見つける。
  8. イルカやトリなどの仲間と出逢い、交流したり一緒に魚を獲る
  9. その道中で天敵であるシャチに襲われるも、命からがら生き延びる
  10. 最終的には北極へとたどり着き、アザラシの仲間たちに迎え入れられる
  11. (結局お母さんには出会えずじまい。)

感想文を書くための作戦会議

また箇条書きだ。

「感想文を仕上げる」という目的に向かって、要点をまとめてみる。

文字数制限こそ800文字と控えめだが、小学校低学年のレベルに合わせて仕上げる必要があるのであまり高度な話題に持っていけないという要素に気を遣う。

  • 優しくてカラフルな絵柄が綺麗
  • 見た目が可愛いアザラシだが、実は過酷な人生を歩んでいる
  •  →「普段は目にすることのない生き物の生態に感動しました」
  • 地球温暖化の影響で様々な生物たちの生活が脅かされる
  •  →「ゴミの分別に気を付けなきゃなと思いました。」でシメる。
  • 冒頭は「私は海洋生物が好きなのでこの本を選んだ」で行くと良いだろう。

感想文の本文

上記のメモを元に、自分でちょっと考えてみた。

もちろん著作権フリーの例文であるぞ。パクってバレたことに関する責任は負わない。

私はおさかなやサメなどの、海の生物が大好きです。

なので読書感想文も『アザラシのアニュー』という本を読むことにしました。

この本では、アニューというアザラシが主人公です。

産まれたばかりのアニューは優しいお母さんに色々なことを教えてもらいますが、ある日突然お母さんはアニューを置いて北極へ行ってしまいます。

最初は寂しがっていたアニューですが、やがてひとりで北極を目指す旅に出ることにしました。

その過程で素敵な仲間たちと出逢ったり、天敵のシャチに襲われたり、食べ物を取られなくてお腹が空いてしまったりしますが、なんとか乗り越えて北極へたどり着きます。

この絵本は絵がとてもきれいで、実際に海に潜っているかのようです。
大人になった後も、何回も見返したくなるほど綺麗です。

またクラゲやイソギンチャクという、はじめて知るような生き物たちも紹介されていてとても勉強になりました。
わたしの知らない生き物たちが世界にはいっぱいいるな、もっと知りたいなと思いました。

アニューを食べようとしたシャチはとーーっても怖かったのですが、お母さんはこう言いました。
「彼らも私たち人間もアニューも、誰かを食べないと生きていけないのよ。だからこそ命への感謝を忘れないでね」と。

そんなアニューやおさかなさんたちですが、わたしたち人間が捨ててしまうプラスチックのせいで、環境が破壊されてすみかが無くなってしまっているようです。

私たちが生きているだけでおさかなさんたちの命を傷つけてしまっていると知って、とても悲しくなりました。

しかし、ゴミの分別や地球の環境を守るための取り組みを駆使することで、おさかなさんたちのすみかを守ることが出来るということもわかりました。

ふだんのゴミ捨てはお母さんやお父さんがやってくれていましたが、これからは私自身も関心を持ってゴミ捨てに貢献していきたいです。

(772字)

制限文字が800字のところ、772字で仕上げてみた。

「海洋生物が好き」という汎用性の高いモチベーションを元に、多彩な生物への気づきや天敵への恐怖、地球環境保全への意識や命を頂くという文化に関する記述を織り込んでいる。

子供っぽさが感じられるような表現になるよう工夫はしてみたが、まだまだ小学校低学年の出す文章として違和感が拭えないだろう。

できれば「お母さん・お父さん・近所のお兄さんに協力してもらった」という体にしつつ、漢字や言い回しを年齢相応に修正しよう。

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小学校低学年の部の読書感想文の例(前年度の優秀作品紹介)

「そもそも小学校低学年って、どんな文章を書くんだろう・・・」と思ったので同年代の例文を探してみた。

読書感想文全国コンクール公式サイト
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