この「Wisdom Insights」というチャンネルを見て欲しい。
AIアートを動かしながらナレーションを読み上げるだけの形式であるこのチャンネルの動画は、最大277万再生を叩き出している。
仏教や哲学的な、メンタリティに関する話が全体的になされているように見える。
今回は以下の動画を参考に、こういうAIアートチャンネルの作り方と、そのポテンシャルを探っていく。
chatGPTにストーリーを書かせる
文字が出てくるものには必ず登場しているchatGPT、今回も活躍だ。
私が参考にした動画の事例では、以下のように入力している。
“Write me a story in which there are 2 boys. One is rich, and the other is poor. Make sure the speaking tone is friendly and storytelling-style.”
「裕福な男の子と貧しい男の子に関する、わかりやすいストーリーを作成して下さい」と言ったところだろうか。
また、以下のような文面で、それぞれの場面ごとに適切なイラストを提案させている様子も見られる。
画像生成AIを用いてイラストを作成する(今回はLeonardo.AI)
手段は何でも良いのだが、chatGPTからの提案を元にイラストを生成する。
今回使っていくのはLeonardo.AIである。
器用にプロンプトだか呪文を入力できると、以下のような絵柄で出力される。
LeiaPixを用いて イラストを簡易的にアニメーション化する
このステップは感動的だ。LeiaPixという、無料のAIサービスを使うことで、静止画が3Dモデルのように動くからである。
2次元データでしかない静止画を、3Dモデルで構成された空間内でカメラを動かして撮っているかのような動画に変換する。素晴らしい時代が来たものだ。
読み上げソフトでナレーション音声を作成する(今回はElevenlabs)
動画が出来たら次は読み上げ音声だ。
これもなんでも良いのだが、昨今の合成音声ブームの中、ありきたりなものを選ぶと収益化停止リスクも背負うことになる。
チャンネルがもし軌道に乗ってきたなら、誰かにお金を払ってでも人間の声を当てさせるほうが良いと思う。
なんでもいいのでとりあえず音声を生成させる。
基本的にはテキストを貼り付けて、軽く設定してダウンロードするだけだ。
動画編集ソフトにて動画を完成させる
これもまたなんでも良いので、動画編集ソフトでくっつけるだけだ。
なお、面倒になりそうな字幕入力だが、「CapCut」という編集ソフトなら全自動で終えられるらしい。
“Auto Captions”オプションから設定を行えば、一瞬でやってもらえるとか。
あとは、必要に応じてBGMをつけよう。
YouTubeに投稿する
ここから先はアイデアやノウハウ、トライ&エラーの厳しい世界になる。
私はやらないけど、がんばれ。
このアイデアに対する私の見解
さて、YouTuber黎明期を戦い抜いた私からの意見だが、これは「突き抜けられそうなアイデアがあるなら試せ。」程度のアイデアである。
そうでなければソフトの使い方の習得か、行動を積み重ねる習慣の会得か。
それくらいしか取り掛かるメリットがない。
成功したと分かれば絶対にパクられるので、精神も体力も消耗するパクり合いの毎日投稿戦争のなかで身を滅ぼし続ける数百日間を過ごすか、完全外注をするか、どちらにせよ安定が見込みづらい。
収益化が通るかも分からない。
もし「繰り返しの多いコンテンツ」で審査に落とされるなら、メインコンテンツの前後で顔出しや声出しなどの人間アピールも必要になる。
私がやるなら
もしこのアイデアを私が試すなら、以下のようなチャンネルを作るかもしれない。
- スカっと系のよくある創作話
- 偉人に関するストーリー
- その他もろもろの、すでにある漫画系チャンネルのパクり。
ジャンル選定をミスると、コメント欄の民度が底辺化して頭を抱えることになる。
割に合うとは思えないが、試さない人には成功もない。