みんな米国株が大好きなようだが、日本に住んでいる以上は、「日本の高齢化と没落」によって儲かるようにしておきたいものだ。
AIブームと日経平均の高値が加熱する中、私は介護に目を向ける。
色々な媒体にてリサーチを行った結果、「アンビスホールディングズ(7071)」という銘柄を見つけたので、検証を行っていこうと思う。
現状の株価について
かぶたんのアンビスHD(7071)のチャートを見ていて思ったのだが、上場後から値上がりが続きいている現状だ。
長期的にはずっと右肩上がりであるが、最高値の3840円から跳ね返されての調整中である今こそチャンスと捉えて分析を進めよう。
アンビスHDとはどんな会社なのか?
基本的には「医心館」という介護施設の会社だ。
公式サイトを参考にしつつ、この会社について知っていこう。
2013年に、訪問介護関連の会社として事業をスタートしている。
その後、「医心館」をスタートさせ、全国展開を進めつつ上場して今に至るようだ。
北は北海道から南は三重県まで、日本の約半分を網羅している。
医心館とは
公式サイトに「医師機能をアウトソーシングした在宅型の“病床”」という文言がある。
いまの医療業界は、致命的な問題を抱えているようだ。
医師不足により、多種多様な医療のニーズに対応しきれない現状にあるらしい。
どうやら、「病院での治療は終わって退院する必要があるけれど、24時間体制のケアが必要。しかし、自宅療養では家族に負担が掛かりすぎる。」
このような事態に陥ってしまった方に、常駐する看護師の適切な判断と、必要なときに呼びつけるお医者さんとの連携によって、解決策を提供しているようだ。
また、高度な医療設備を持つ病院の限られた病床を、治療を終えた患者を手早く医心館に退院させることで、有効利用できるようにしているそうだ。
医者や病院たちの負担を低減している。
医心館の内部について
私も思っていた。「まず実物を見せて欲しい」と。
外観は、案外アパートのようにも見える。後に述べる利用料をいたずらに高くしないため、特別な仕組みは省いてシンプルに建てているのかも知れない。
日本全国を見ていても、外観の方向性は似通っている。
また公式サイトからの引用になるが、見て分かる通りの介護施設だ。
館内には、ご年配の方の介護に適した各種設備が整っていて、24時間体制での看護体制がある。
また、ここで大事になってくるのが「月額いくらで入れるのか」という問題である。
もちろん場所によって異なるが、私は土地勘があるエリアで調べた。
名古屋の都心部に近い、医心館 本陣にてその費用が書かれていた。
月8.8万円らしい。 1日3食込みでこの値段だ。
介護施設の相場なんか知らないが、そこまで高くは無いように見える。
ただし、要介護度や実費(選択や寝具代)、訪問介護など、必要に応じて料金は上乗せされる。
ちなみに公式サイトのQ&Aページによると、緊急の場合は即日~2日間程度で入居することが出来る場合もあるらしい。
送迎やネット環境などのサービスは無いが、コストとのバランスは取れているように見える。
財務・ファンダメンタルズ系の情報
雑で申し訳ないが、数字で見るアンビスホールディングズというページに大まかに書かれている。
また、かぶたんの決算ページを見ていると、業績は右肩上がりのうなぎのぼりであるようだ。
また、2022年9月期の決算短信によると、コロナショックにより倒産する同業他社も多くあった中で、“的確な感染対策と本社集約型管理体制によって当初計画を上回る16事業所を開設”と書かれている。
数値で現れている通りの成長を実現したのだ。
今後も医心館をさらに拡大していく方針も書かれている。
直近の決算説明会資料を見る
探すのに随分と苦労したが、公式サイトのIR資料室ページにて、2023年5月15日の決算説明会資料もある。
そこでは、これまでは三重県が日本最西端であったところから、大阪府豊中市へ進出が決まったことが発表されている。時代の流れに乗り、今後も全国拡大が続きそうだ。
また、おそらく物件の空室率にあたるであろう「稼働率」は、87.5%を実現していたらしい。
新施設を用意する際は、リースや中古物件よりは自社で新築としてしまっているようだ。
それでいながら、5年以内にペイ出来る算段となっているらしい。
不動産投資では10年近くかかるのが一般的だと考えると、プラスに転ずるまでの期間がかなり短い。
“看護師及び介護士ともに派遣会社は利用せず。介護士は紹介会社を利用せず”という文言がとても頼もしい。
配当・株主優待について
株主優待はない。しかし配当金自体は出してはもらえる。
しかし、2022年の9月期で1株あたり6円と、利回り自体は控えめだ。
さらに、2023年は半分になるという予想が出ている。
少なくとも配当金目当てで保有するような銘柄では無さそうだ。
しかし、NISA枠を使ってでも、長期で保有し続けたくなるような魅力のある銘柄であった。