興味深いAIビジネスのアイデアが多いため、定期的にウォッチしている「10X INCOME」というチャンネルに新しい動画が投稿されていた。
「AI(chatGPT)によってクロスワードパズルを生成させて、それを本にして売る」というアイデアについてまとめたものである。
結論から言うと私はこのアイデアを実践に移さないが、興味深い方法論が語られていたため動画の内容を紹介していく。
競合・成功事例調査
たとえばAmazonで「puzzle book dog」と調べると色々なものが出てくる。
それらの多くが6ドル~8ドル程度で、おそらくAmazon KDPという、PDFファイルをアップロードするだけで電子書籍が出版できるサービスを利用している。
レビューの数や販売実績、発売時期やタイトルなどを見つつ、市場感を掴んでみよう。
私がAmazon USを調べた限りでは、レビューの数も多いとは言えず、そこまで売れてない・・・?
chatGPTを用いてアイデア出し
chatGPTのお時間だ。
“ワード探しのパズルブックを作るのに最適な、20のニッチなキーワードを挙げて”とお願いする。
するとこのように、大量の回答のリストが表示される。
例えば、”Transport and Vehicles”を選ぶ場合は、追加で以下のような質問を行う。
“ワード探しブックを作成する際に使う、’Transport and Vehicles’に関連した20のトピックを教えてください。”
旅行関連も調子が良いようである。
chatGPTに単語リストを作らせる
さて、本題に入っていこうか。
クロスワードを作る前に、まず正解となる単語集を集めよう。
” ‘World Capitals’に関連した、20の英単語を挙げて下さい。 “と質問する。
これを繰り返す。
ちなみに、GoogleスプレッドシートだかExcelを用意して、生成した単語たちをわかりやすくまとめておくと良いだろう。
上手いことやれば、このcsvファイル自体をchatGPTに生成させることも出来そうだ。
Word Search Makerにて、
このステップは革命的だ。
Word Search Makerというウェブサイトに単語リストを放り込み、諸々の設定を行うだけで、クロスワードが作られてしまう。
わかりやすく管理するためのタイトル、タテヨコのマス目の数、単語たち、単語の並ぶ方向やカラーを任意に決められる。
下側の「Generate」や「Download」のボタンから、解答例も含めた画像のダウンロードが可能だ。
いちばん大変そうなステップが、コピペと数回のクリックで終わってしまった・・・
これを繰り返す。
Canvaにて書籍化用にデザインしていく
まず、競合の商品を参考に本のサイズを決めよう。
コレを元に、Canvaでテンプレートを作成する。
そして、任意にページをデザインする。
同様に表紙をデザインする。
Amazon KDPにて出版する
面倒くさくなってきたのと、この先のステップは他の記事でも取り扱っているので省略する。
小ネタ・言語変更で競合が激減するという話
“word search books”と英語で調べた場合の検索結果は2万件である。
しかし、”Spanish word search books”と検索した場合、競合の数は一気に減って1000件となる。
検索ボリュームがどれだけあるのか不明であるが、だいぶ戦いやすくなりそうだ。
私がやらない理由
それぞれのステップが地味に面倒すぎる
私は実際に、AIを使って絵本を出版している。つまり体験者なのだ。
それを踏まえて述べさせていただくと、面倒くさすぎる。
chatGPTの回答をブラッシュアップしていく工程も、それらをコピーしていくのも非常に面倒である。
また、たったいま「言語を変えると競合がどっと減る」と言ったが、別言語を作成するのも非常に面倒だ。
特にAmazonKDPの出版の手続きも、何回も何回もやるのは本当に面倒であるのだ。
期待値が低い・売れる気がしない
自分で紹介しておいてこれを言うのもアレだが、実際はほとんど売れないだろう。
運動ついでにウーバーイーツのバイトでもしていたほうが、お金稼ぎとしてはまだマシである。