自宅で楽しめるプライベートサウナを徹底比較してオススメを決めてみた
「サウナ自体は良いと思うけど、公衆浴場に行きたくない」と私は思っている。
そういうときに気になってくるのが、自宅の中に設置できるタイプである。
名称は色々あるが、ネットで「サウナ 自宅」と調べるだけで1.5万円代から出てくる。
どんなものがあるのか・なにを買うのが良いのか、今回は私自身が買うつもりで、マジメに比較検討してみよう。
コンパクト仮設テントサウナタイプ
蒸気発生器タイプ(1.5万円)
名称がわからないので適当に呼ぶが、この見た目のタイプである。
まさかの1万5000円代。
どう考えてもアホみたいに高いに違いない自宅用プライベートサウナが、この値段で手に入るというのか。
商品構成を見ていると、「車中泊の人が窓に貼ってる断熱のアレを切って張り合わせたやつ」+「スチーム発生機」である。
なるほど、中国製&この内容物&生産体制なら、1.6万円の価格も実現できるわけだ。
まずテントもどきのほうだが、本当に説明書通りならコンパクトに折りたたみできるらしい。
私が不器用なだけかもしれないが、なんかこういうものって何をどう工夫して折りたたんでも、新品のサイズまで小さくならないよね。。。
この製品もそう?私が不器用なだけ??
少なくとも、使わないときはしまっておくことだって出来るし、単純に瞑想ルームとしても使えそうである。
「商品のサイス」が書いてある。
大人でも平均座高は1メートルを超えない程度らしい。
圧迫感があったり、けのびをやろうとしたら頭上に当たったり、かがんで入ることになるだろう。
しかしサイズは問題なさそうだ。どちらかというと、78cmの横幅が留意点だろう。
さて最大の懸念点となりそうなのが、この如何にも出力不足感があり、すぐ壊れそうなスチーム発生マシーンだ。
サウナをサウナたらしめる最大の要素が、こんなにも弱っちい蒸気発生器なのだ。
見ていても不安になるし、普通に購入をやめるレベル。
出力不足で何時間もフルパワーで回し続けたり、届いて数ヶ月で壊れたりしそう・・・
ちなみにA+コンテンツと言うらしいが、スクロールすると出てくる追加の商品紹介セクション。
ここをしっかり作り込んでいるという点で、「マジメに商売をやる気があるセラー」だと浅慮できる。
さて、スチーム発生マシンについて以下のことが書かれている。
使用時の温度は、現在の周囲温度によって異なります。室温が低いとあたたかく感じない場合があります。
もし地域の気温が低い場合は、蒸気発生器に追加購入を強くお勧めします。通常、2つの蒸気発生器を同時に使用することで、熱効果がより顕著になります。
https://amzn.to/3tIsN3z
「部屋が寒いとあんまり暖かくならないから、必要に応じて蒸気発生器を追加してね」と販売者が堂々と言っているのだ。
「じゃあ元が安いんだし、追加で蒸気発生器を買う値段込みで考えよう」となる。
しかし、なんか怪しい製品が並んでしまう。
楽天も見てみたが、まともそうな製品は2万円も超える。
リサーチをしている段階で別の加熱方式を見つけてしまったので、正直見送ったほうが良いかもしれない。
星5レビューが1つだけついている。
サクラレビューっぽさは皆無だが、類似商品も一通り見た上で、せめて一晩くらい悩んでから決めたほうが良いと思うぞ。
ちなみに、ついでに折りたたみ椅子も付いてくる。
重い人が体重を掛けるとバキっと壊れそうである。
耐荷重の数値としては普通に心もとない90kg。
無料で小型イスまで付いてくるのはありがたいが、なんとも不安になる
遠赤外線ヒータータイプ(1.6万円)
少し高くなったがそれでも約2.6万円。
こちらは加熱方式として、遠赤外線ヒーターを用いているのが特徴である。
ヒーターが付いているのは一部の面だけであるが、電熱線に電気を流しているだけなので故障リスクは大幅に小さくなる。
ご親切なことに、足用のヒーターも付属する。
これ単体でも冬の寒さ対策に良さそう。
とりあえず実際に使った人のレビューを見てみよう。
翻訳してみる。
私には少し窮屈でしたが、身体が小柄なら出入りもラクだと思います。
付属するイスは非常に小さく、座り心地もあまり良くないです。
私は自前で用意したものを使うことにしました。
20分ほどの使用で温度は57℃まで上がりました。
加熱時間を長くすれば、カタログ値の最大温度である65℃への到達も可能だと思います。
短時間で大量の汗をかくことが出来ます。
長期で使い続ければ、サウナに行くよりも安く済むでしょう。
私が懸念した通り、大柄な方が多い外国の方には少し窮屈であったようだ。
また、付属のイスのクオリティ・座り心地はあまりアテにならないらしい。
付属の椅子がしりにあわず、腿が痛い
意外であったのは、ちゃんと温まるという意見であった。
しかし、以下のような意見もある。
一部屋には大きいが、組み立ては楽だし、
適度な汗がかけます。星4の理由は65℃まで暖かくなるとの事でしたが、
54℃までしか上がらず悲しかったからです。
サウナの中のヒーター脇で測るのか、ヒーターから離れたところで測るのか。
サウナの温度が60分で55度までしか上がらない‼️残念です❗
部屋の温度はどれくらいか。諸々の条件はあるだろうが、そこまでアッツアツなのは期待できないのかもしれない。
自宅の大きな遠赤外線型ホームサウナが寿命を迎え、省スペースで簡易なサウナにしようと思い購入。結論から言えば、買って大正解。これまで使用していたホームサウナと同等の性能を確認しました。
温度も割と早く充分上がり、ドバドバ汗も出ます。説明書が凄くシンプルでしたが組み立ては簡単。
但し組み立てながらヒーターパネルを組み込んで行く上でそれには文章で書かれていないため配線の流れ、配線結合部の雄雌を事前に確認しないと後でまたバラす羽目になるので要注意。電気製品なのでこの部分の説明はしっかり欲しいところです。付属の椅子、他の方のレビューにもある通り太腿裏に当たって痛いのでパイプ腰掛けにしました。付属の椅子のように背もたれがない分、腰背中に遠赤外線がダイレクトに当たり気持ち良いです。
そして、大事な存在なのに適切な置き場所が無いコントローラー(背面に大きくベルクロの片方が貼ってあるのに相方はどこを探してもない)は百均のアウトドアコーナーにあるクリップ型フックがピッタリでした。
床面のマットのサイズが小ぶりなのでそのままでは滴り落ちた汗が流れ出てしまいそうなので使用の度に吸水用タオルを敷くとか、一回り大きなビニールマットで床面を浅いカップ状にするなどしたら安心です。
これまでのサウナからしたらあまりにも簡素なので一抹の不安を抱いての購入でしたが出品者さんから丁寧なメッセージをいただいたり、製品も充分満足できる物だったので後は耐久性に期待するのみです。
安物ではあるが、製品管理は最低限ちゃんとしていることが予想できる。説明書が無いらしいけど。。。
温度が低いぶん、長く入れます。椅子は座り心地悪いので、背もたれ付きの風呂用を使用するのが良い。
熱くなるまで時間が掛かるので、スチームサウナ機や洋服スチーマーやスチーム掃除機でスチームを加えて最適です。柱はプラスチックなので、熱に弱い。
ファスナーを開けて、100円ショップで買った透明テーブルクロスをクリップで留めると多少熱が逃げるが、テレビを見ながらサウナに入れる。
加熱に時間が掛かることや、熱が逃げるのを防ぐ改良法などを教えてくれているユーザーさんも居た。
早速、使用したが組み立ても楽だし室温10℃程度で使用したがサウナ内温度54℃になった。
しっかり汗も出たし、この値段でのコスパは素晴らしいと思う。
サウナに行きたいが「ん…」て方にかなり良い商品だと思う。 遠赤外線サウナでも良い方に!
ざっとレビューを見たところ、付属のイスはやはり座り心地が悪そうだ。
使う度に風呂場のイスでも持ってくるか、ホームセンターにでも行って小型のイスを買っておくほうが良さそうである。
アウトドア・屋外向けのサウナストーン付き格派タイプ(約13万円)
部屋の隅っこでちょこんと使えたタイプとは異なり、こっちは屋外で思いっきり楽しむタイプだ。
広告として出てきた商品なのだが、広告をするということは「お金を払ってでも潜在顧客に見てもらいたい」という売り手の意志の現れだ。
「薪ストーブでサウナストーンを加熱する」という超本格派。
設営風景の動画も付いてくるが、「組み立てる」というより「立てる」程度の手間で済んでいそうだ。
やってみないと分からないが、このレベルならキャンプ先でも使えそう・・・?
いや、私は家の庭に展開するのが良いと思うが。
耐久性的に常設しながら放置することはオススメできないかもしれない。
週末&暴風雨が吹き荒れていないときだけ、その都度開くか、中庭にでも置いておくか。
面倒臭さや家の実情に合わせて考えよう。
さて、レビューを見たが機能性に問題はなさそうである。
まあテントさえ良ければ、薪ストーブなんて火をつけるだけだもんね。
温度は90度まではすぐ上がるし、窓も広く入り口が前後についてるのがいい!
これは遮熱板が無いタイプですが遮熱板が無いとスネが熱すぎてタオルをかけないと火傷レベルに熱いので遮熱板買うことをオススメいたします。
かなり暖まるらしいが、薪ストーブの放射熱でかなり熱くなるらしい。
「遮熱板」にあたるものを用意するか、膝に布でも掛けておくか。
実際に使ってみないと分からないところだ。
多少慣れは必要ですが設置は一人で簡単にできます。
サウナ内の温度も簡単に100℃を超えるので十分に楽しめます!
セットでついてきた一酸化炭素チェッカーはサウナ内の温度で変形してしまい、まともに機能しているのか怪しい、ロウリュウ用の桶と柄杓も使いにくい。
なお一酸化炭素チェッカーや桶と柄杓・温度計も付属するのだが、あまりアテにはしない方がいい。
出先で使うつもりなら、軽量化のために最初から持っていかなくていいレベル。
一酸化炭素チェッカーは命に関わるものなので、出所不明な中華製ではなくちゃんとした製品を用意しておいても良いだろう。
ネットで調べると3000円程度で売っているが、「日本製に見せかけた中国製造っぽいモデル」よりは明確に「法人・公共団体採用モデル」と書かれている方を選んだほうが良いだろう。
…と思いきや、テントサウナ使用不可と書かれている。
すこし調べてみたが、やはりカタログ値ベースの動作環境が60℃オーバーのものが見つからなかった。
せめてストーブの近くに置かないように使おう。
テレビで紹介されたモデル・顔と手を外に出すタイプ(5万円)
まず、この製品は1.5万円である。
こうやって入るタイプ。
こう見えて「のぼせづらく呼吸もラクで、髪の毛が痛みづらい」というメリットがあるらしい。
それを踏まえて、この5万円の製品を見て欲しい。
テレビで紹介するくらいの広告費を払って、日本人向けに安心安全で売り込めるような体制を整えた上で利益を確保することに随分とコストが掛かったようだ。
心なしかヒーターの面積も広く、加熱力(?)も高そうである。
レビューの分布を見ていても圧倒的に星5が多く、高い分しっかりと品質が伴っている。
そして面白いことに、パッケージが日本語になっているのだ。
「中国製造の日本ブランド品」として、高品質な状態で売り込めるようしっかりとコストを掛けていることが伝わってくる。
数万円プラスしてでもこの品質を取るか、多少のリスクは自分でなんとかする前提で1.5万円のモデルを買うか。
私がもしサウナガチ勢だったら、高くてもリスクが無い方を買うかなあ・・・
業者による木造超本格サウナ(29万円から)
いままでAmazonの中で幾つかピックアップしていたが、次元が変わる。
まるで自転車用の簡易テントから、イナバ物置に変わるような進化だ。
見ての通りの超本格的な木造建築物。お金持ち様限定の特注仕様なバレルサウナある。
「家にプライベートサウナがある」って、「ベンツ・レクサスに乗っている」だとか「ロレックスを持っている」ことより何倍も資産がありそうに見える。
感覚的にはプライベートジェットや庭のプールのような異次元のお金持ち感がある設備だ。
「プライベートサウナ付き」というだけで、家を売るときにも大きなセールスポイントになりそうに感じる。
さて、公式サイトにあまり細かい情報が載っていないので、個人宅への施工事例のページを貼っておく。
ブレーカーにも手を加え、徹底的に暖めようという気概が伝わってくる。
EVや太陽光設備以外で、ブレーカーの増設をすることがあるとは。
設置が完了した際のサイズ感はこんな感じ。
施工事例を見ていたところ、グランピング施設やキャンプ場・温泉などの経営者が、高付加価値化のために導入していることが多かった。
業務用として使うなら、24時間連続稼働もありえる。
過酷な利用に耐えられる頑丈さがありそうだ。
こちらの画像ではサウナ内も見られる。
ちょっと薄暗いのはスマホカメラでサクっと撮ったからなのだろう。
この「barrel sauna1.8 x 1.2」のモデルだと思う。
1年スパンで定期的に木材パーツの破損やストーブが正常に動いているか等はチェックいただく必要があります。ウッドデッキと同じ考え方で10~15年を見ていただければと思います。パーツ交換等で適正にメンテナンスいただくことで耐久年数はさらに上がります。
サウナのサイズや形状、季節、外気温などにより異なりますが冬以外は30分程度で温まります。冬場は1時間ほどかかる場合もございます
弊社のサウナはオーダーメイドでさまざまなカスタマイズが可能です。半円状に窓を設ける半窓や天井を窓に一部窓にする天窓へのカスタマイズが可能です。その他、お客様のご希望の長さに木材の長さを変更することにより設置場所に丁度いいサイズにすることが可能です。
まとめ:なにを買うべきか
予算の中で、「欲しいかも」と思ったものを試してみると良いだろう。
もし私が買うなら、このTVで紹介されたモデルを選ぶ。
的確にターゲティング広告を打てる時代に、TVに広告を出す気合いは品質にも反映されていることだろう。
まあ私だったら顔と手を出すのではなくて、座り込んで座禅を組むけどね。