数ヶ月前に、その場のノリでインドのインデックス投資について調べた。
しかし、あまりにも情報不足であったため、追加のリサーチを行っていこうと思う。
iFreeNEXT インド株インデックスについて
今回はとりあえず買っておいた、「iFreeNEXT インド株インデックス」をまず見てみる。
まずはSBI証券での購入時に出てくる、投資信託説明書(交付目論見書)を参照していこう。
このE投資信託は「Nifty50」という指数に連動するように運用されるらしい。
インドの株式に投資し、Nifty50指数(配当込み、円ベース)の動きに
連動した投資成果をめざします。
Nifty50はインドのナショナル証券取引所に上場している中の50銘柄で構成された指数で、半年に一度入れ替えられている。
なお、構成銘柄について調べても、基本的になにも出てこないのだ。
これではお話にならないので、今回はNifty50という指数を見ていこう。
なお、大和証券が『iFreeNEXT インド株インデックスNifty50指数上位組み入れ銘柄のご紹介』という内容のファンドレターを公開している。これをベースにしつつ、独自の解釈を加えて紐解いていこう。
https://www.daiwa-am.co.jp/fundletter/20230608_03.pdfなお、このNifty50は半年に一度更新されるらしい。
執筆時の、2023年7月23日時点の情報でのお届けとなる。
Nifty50の構成銘柄を調査
業種ごとの分散状況について
投資判断をする上で読者さんが大事にしたいのは「業種の分散状況」だと思うため、あえてここで割り込ませた。
これは2023年5月末の大和証券の資料からの引用になるが、どうやら約40%が金融業界となっている。
続いて、情報通信業が12.74%、石油系が12.15%、日用消費財が9.73%と続く。
さらに、自動車系や健康、建築、金属資源と続いていく。
コレをどう見るかは読者さんの解釈によるところだろう。
リライアンス・インダストリーズ(10.28%)
いきなり10%も持って行ってしまったこの会社は、簡単に言うなら石油掘ってきて加工する系の会社だ。
公式サイトの事業紹介タブでもこれだけある。
油田を実際に所有しており、インドの産出量のうちの30%を担うような生産量を誇るようだ。
また、ただ石油を掘り起こすだけでなく、精製も自社で行う。
「ジャムナガル製油所」という、世界最大規模の精製拠点を所有しており、以下の製品に加工したうえで輸出していると見て良いだろう。
また、石油だけでなく、次世代に向けた持続可能なエネルギーの生産も行っているらしい。
また、布・繊維関連も手掛けており、一般的な衣服から、難燃性が求められる自動車系の素材も手掛けているようだ。
同じく石油をベースとした、数え切れないほどの化合物も取り扱っている。
いちおう財務の書類も見てみたが、単位こそ不明であったが問題は無いように見える。
こちらの資料を見ている限りだと、順調な成長を続けていそうだが、250ページもある資料はいちいち見ていられない。
HDFC銀⾏(8.73%)
インドの大規模な銀行だ。
ローンやクレジットカード、決済サービスなどをメインで取り扱う。
6800万人の顧客と、約18万人の従業員を抱える大企業だ。
時価総額では世界4位の銀行となるらしい。
なお決算について詳しいことが知りたければ、公式サイトのどこかにある「投資家情報」の欄から、決算書類的なものを探せば良い。
こういう英語の文章が大量に出てくるので、読めるものなら読んでみて欲しい。
pdf系ファイルはgoogle翻訳が使えず、たいへん大変である…
…とりあえず順調に進んでいそうなことはわかったぞ。
ICICI銀⾏(8.15%)
また銀行だ。2・3行めと銀行が続き、全体の16%に達している。
なお、2位だったHDFC銀行と比べるとIT系サービスに強みを持っているようだ。
公式サイトを色々と調べているが、どうも詳しいことがわからない…
こちらの資料では、「ローンの54.3%が個人向けである」みたいな内容となっているらしい。
ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(5.88%)
また金融である。金融業界だけで既に20%を越えてしまった。
こちらはインド最大の、住宅系の金融会社らしい。
ところで、またHDFCって書いてない????
どうやらこっちが親会社で、HDFC銀行はココの子会社らしい。
住宅ローンの専門会社としてスタートしたようで、早期からインターネットも取り入れて多彩なローンを展開している。
wikipediaのココを見た感じ、業績も好調?
今の時代、誰だろうと銀行口座は持っているものなので、人口ボーナスを手堅く受けられると考えれば悪くないかも。
しかも、大抵の人にとって人生で最大の買い物である、住宅ローンを取り扱う会社でもある。不動産は金額がデカい。もちろん企業相手にも提供している。
インフォシス(5.79%)
今度は情報通信系の会社だ。インドの大手IT企業で、コンサルやソフトウェア系のサービスを提供しているらしい。
1990年代から、国策やインターネット普及の流れに上手く乗り、欧米を始めとした各種先進国からの仕事を上手いこと受けて成長した。
「英語力も技術力も高く、単価は安い」というインド人材の強みと、「寝る前に頼んでおいた仕事が起きた頃には終わっている」という時差を活かしたのだろう。
やがてインドの企業では始めてNASDAQへの上場を果たした。
ITC(4.83%)
疲れたのでこれで最後にしよう。日用消費財の会社だ。
タバコや食品などを売っているらしい。
”armenteros”という手巻きタバコが代表的な製品だと、公式サイトに書いてあるように見える。
調べても詳しい情報が出てこない。この画像も公式サイトのものではなかった。
また、以下のブランドの食品たちも持っているらしい。ちょっと調べてみよう。
ジャムビスケットっぽいものや、
これは何だ…
小麦粉的なものらしい。
ポテトチップス。
日本でもよく見る、おそらくスーパーやコンビニに置いてある系のお菓子だ。
まとめ
面倒くさくなったのでこのあたりで打ち切るが、石油に金融、食品など、「人口ボーナスの恩恵を存分に受ける体制」が整っているように見えた。
詳しい知識や熟慮が無くとも、インフェックスファンドであれば脳死で積み立てておいて良さそうである。