水陸両用なのは良いが、肝心の洋上移動速度が遅すぎて使う価値がないという悲しい現状になっているテクニカルアクア。
今回はそんなテクニカルアクアの簡易的なレビューを行っていく。
面白いところとして、後部に浮き輪のようなドラムと水上移動用のエンジンが取り付けられている。
これはハンドル操作に連動して動く。右。
左。
しかしこのサイドのドラムが厄介で、意外なほどあちこち引っ掛けるのだ。
車体の幅ベースで行けば余裕で抜けられるような幅も、このドラム缶が当たる。
歩行者に当ててしまえば手配度が付くし、クルマとクルマの間を抜けようとしてもかなりの頻度で衝突する。
陸上での機動力はなかなかに高く、豊かなサスペンションストロークで悪路もスイスイ走っていく。
加速力もそこそこあるのだが、このドラム缶がジャマでしょっちゅうぶつかるのだ。
オフロードタイヤを選んだのが悪かったのか、ラリーカーがオンロードを走っているかのように滑ることも多い。あまり乗りやすくはない。
そのまま海に入っていけるのは非常に新鮮。
運転席から銃も粘着爆弾も使えるので、ブレイザーアクアと違ってぼっちでも戦闘がやりやすい。
しかし、水上での移動速度が絶望的に遅いのだ。
地図上・ヘリコプターやオプツーではちょっと行くだけの距離でも、移動しているだけでカップ麺が出来そうな時間が掛かる。
さて荷台の機関銃の使い勝手は良好で、車両もミニガンのような短さで爆発させられる。
一人称視点でスコープを覗き込めば、第二次世界大戦時代のゲームのような臨場感ある銃撃が可能だ。
しかし機銃手はむき出しで無防備なので、囲まれるような状況になると一瞬で体力が削られる。
二人目が機銃を操作することで輝く一台。
…と言いたいのだが、わざわざこの鈍重さで水上に行けるようになったところで活躍できるような場面がない。
極秘貨物調達の「海に出ろ」パターンで活かせるかと思ったが、移動速度が遅すぎて論外。
個人的には嫌いなわけではないのだが、本当に乗る理由も買う理由もないのだ。
特殊車両倉庫のコンプリートチャレンジ、コレに関心がある人は買うと良いだろう。