今回の作業は難しい。
グローブボックスの中の全ての面を、アルカンターラで覆うのだ。
もちろん正面のノブ部分にも貼る。
完成品
こんな具合で仕上がった。
クルマに載せるとこうなる。
早朝に撮影したせいでもあるが、暗くてほとんど見えない…
完全に暗闇に溶け込んでしまっている。
いちおう左からも撮ってみたけどほとんど目立たず。
でも一面のプラスチックがアルカンターラに包まれたから上質感は大幅アップしている(大本営発表)。
でもしっかりアルカンターラ。
個人的なこだわりポイントは正面→内部へと入っていくこの上面。
段差にデザインカッターを入れて正確に生地を切り落とすことで、綺麗に面が繋がっているような見た目を実現している。
心残りがあるのはグローブボックスを開ける用のノブの部分だ。巻き込みをミスったせいで不細工な形状になり、開ける際も上側に生地が干渉している。ノブ単体のリペアは簡単なので、後で考えようと思う。
スマホにMagSafe対応のLEDライトを付けて撮ると、かなり粗が目立つ。
素材同士の切れ目やシワがはっきり見えてしまう…
だが肉眼で見るとほとんど気にならないので合格だろう。
反対側は奥の方を貼り逃してしまったが、完成まで気づかないレベルだったのでこのまま放置しようと思う。
既に汚れているのが見て取れるだろう。たぶん数か月後にはホコリまみれになって取れなくなるんじゃないかなあ・・・
作業について
基本的にはくるまにあkさんの作業風景をマネしたが、幾つかアレンジ・改良を加えている。
動画内では両面テープを使って型取りをして、そのままアルカンターラ生地の上に貼ってから、カット・貼り付けを行っている。
しかしこの方法だと、マスキングテープの接着力が強すぎるのだ。
動画や写真を撮っていなかったが、貼り付けた後の、最後の剥がす段階でマスキングテープが剥がれずに生地が持っていかれるのだ。
その過程で下の生地が剥がれた上に伸びてしまい、せっかくシワなく綺麗に貼った部分が台無しになる。
粘着力が控えめなマスキングテープを使ったり、接着面に消臭スプレーを吹いたり(水を吹きかけるのが目的)して被害低減を図ったが、根本解決にはならなかった。
これでは理想的な方法であるとはいえない。
解決策というほどのものではないが、紙をあてがって適当に切っていくというアプローチを取った。
アルカンターラ生地を多めに切り出したら、とりあえず当ててみて雑にカットしながら形状合わせ。
これが最も上手くいった。
ついでに言うと側面から先に貼ったほうが良い。
作業中の風景が無いが、先に2~3cmほど剥離紙を剥がし、逆向きに折り曲げてから先端の糊を最奥に接着させるという貼り方がベストだった。
少しだけ手前に進んだら、また剥離紙と糊の部分で折りたたむ。そこまでの領域でシワのないようにする。これを繰り返していく。
形状が形状なので完璧には仕上がらないだろう。
私の誤魔化しを書き残しておく。
まず大きな気泡ができないように貼っていこう。うまく晴れなかったら一旦剥がして貼り直すこと。
糊の接着を強めるために、脱脂やプライマーの塗布、ヒートガンを用いた暖めをやっておくべきだったと後悔。
次に折れ目の部分だが、私の場合は下地処理をサボったせいか、うまく貼り付かずにぷく~っと浮いてきてしまった。
この部分に上から小さくカッターで切れ込みを入れて押し込んだ。こうすることで気泡が切れ目から抜け、押し広げられることで生地が伸びて接するようになる。切れ目もそこまで目立たない。
面倒な形状だが、コツを掴めば意外となんとかなる。