辞書のような厚みだが、医学的なアプローチで堕落した現代人を矯正させてくれる方法がみっちり詰まった一冊。
食べ物や運動習慣、サプリメントのチョイスやストレス,運動,睡眠への向き合い方など、幅広く人体を見直すことができる一冊だ。
こんな人にオススメ
医学的なアプローチで人生を見直したい
真の意味で健康的な食事について知りたい
生理周期を逆手に取りたい女性
メモ
例によって書評より読書を優先するため、簡易的なメモに留める。気になったポイントがあったら本書を手に取ってみよう。
「スパーク」と呼ばれる細胞から発せられるエネルギーがキーワード。ミトコンドリアに関する記述も多い。
いまの文明の状況は人間の遺伝子と真っ向から対立するようなものとなっていることは、もはや論じるまでもない。
以下の兆候が見られる場合、エネルギー不足である。
- 一日の途中でエネルギーが切れる
- 頭がぼ~っとする
- 寝不足
- 集中できない
- 常にお腹が減っている
- 人間関係の問題がある
- スタミナが減っている
- 肌や内臓の調子がよろしくない
ちなみにエネルギー不足に陥る原因として以下のものが挙げられる
- 運動不足
- 不適切な食事
- ストレス
- 社会的断絶
逆に、以下の手法を取り入れることでエネルギーの総量を増やせる
- 運動や適切なる休憩
- 適切な食事と睡眠
- 瞑想や自然とのふれあいなどの適切なリラックス
- 好ましい人間関係
炎症は炎、酸化ストレスは煙、ミトコンドリアの機能不全は停電のようなもの。
ミトコンドリアの機能改善策として、以下のようなものが挙げられる(P70)
- 運動やサウナによって汗を流し、リンパを刺激する
- 適切な呼吸法を取り入れる
- 野菜やナッツ類などの効果的な食品を摂取する
- 毒を回避する(カビやお酒、加工食品など)
- ビタミンDやオメガ3脂肪酸などの魚系の脂を摂取する
- マグネシウムやコエンザイムQ10などを摂取する
- 電解質補給のために、水にピンクヒマラヤシーソルトを加えてみる
- ビタミンCを摂取する
座り過ぎは厳禁。「もう動かなくて良い」という信号が出てしまう
食べ過ぎもNG。身体活動に悪影響が出る。
飲酒や喫煙,各種ストレスも厳禁。
「息を止めたまま可能な限り長くあるく」という呼吸法がある。徒歩移動のついでに行えるので覚えておく価値アリ。
111ページにPDCAサイクルの亜種のような健康増進のためのアプローチのガイドが載っている。
朝と夜の習慣リストを作ることが推奨されている。以下に例を示す。
朝 | 朝5時に起床する コーヒーを飲む 運動 計画を立てる 瞑想 |
夜 | 歯磨き サプリメント摂取 19時までに食事を済ませる 瞑想 |
運動時間が週に150分=1日約20分以下は運動不足である
遠くに車を停めたり階段を選んだり、定期的に動くルールを設けたりして意識して運動する
150ページに理想的な姿勢のガイドがある
最大酸素摂取量を把握すること。
Hiitが理想的な鍛え方となる。運動後の爽快感に意識を向けるのがいい
野菜と鶏肉を意識して摂取しようと思った。
PART3には全体的に食事に関する記述が多いため、食生活を見直したい場合に開くべし。
PART4ではストレスに関して書かれている。
PART5では女性の月経の周期とパフォーマンスの相関や活かし方について書かれている。ビジネス書や自己啓発本の類で生理周期に関して記述されているものは初めてみた。