【完全ガイド】大阪万博の”すべての”パビリオンを紹介!見どころを徹底的に解説してみた

雑談系

良い噂を聞かない2025年の大阪万博だが、そもそもどんな展示が行われるのか誰も把握していないように思う。

そういう場面で見ることになるのが公式サイトだが、あまりにも抽象的でゴチャゴチャしていて理解不能である。

そこで、「USJの全アトラクションまとめ」のような記事を読んでいる感覚で、全ての展示内容を知ることが出来るように記述してみた。

EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
2025年の万博、日本、大阪・関西で開催!テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。

どうせみんな行かないだろうが、私は行くつもりなのでしっかり調べよう。

なお全体的に抽象的な内容が多すぎる

「月の石を展示します」みたいなものはほとんどなくて、「時間帯によって表情を変化させる、再生可能な素材で芸術的に造形された空間の中で新たな自己意識と対面することのできる展示を光と音と共にお届けすることで限りある”いのち”の大切さをみんなで分かち合うことができる」みたいな表現ばかりで頭がオーバーヒートしそうだ。実際にこういう文言は出てくるぞw

記事を書いている私も中盤以降は慣れていくので、興味がある方は頑張って付いてきて欲しい。

公式サイトを見るよりは分かりやすくなったと思う…

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入場料金や開催期間について

詳細は以下の記事にて解説しているが、チケット代は大人1人あたり4000~7500円だ。

前売り券や夜間入場券などの条件によって値段は変動するし、年間パスのようなものもある。

開催期間は2025年(令和7年)4月13日-10月13日の184日間だ。

国内パビリオンについて

そもそも「パビリオン」とは

「パビリオン」という言葉をWikiPediaで調べると、”展示会や博覧会などに用いられる仮設の建築物、テント、展示館のこと。”と出てくる。

ただの「展示」をそれっぽく言い換えただけのワードで、普通に「展示」と言わずに一般的でない単語に置き換えるところにこの万博全般の分かりづらさが表れている。

日本館

この画像が1枚あるだけの施設。

日本館は、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」をホスト国としてプレゼンテーションする拠点であり、当該テーマの具現化や、日本の取り組みの発信等を行います。

 「いのちと、いのちの、あいだに – Between Lives -」をテーマに、万博会場内の生ゴミを利用したバイオガス発電や、世界に貢献しうる日本の先端的な技術等を活用し、一つの循環を創出し、持続可能な社会に向けた来場者の行動変容を促します。

こんな解説記事をこしらえたからには私がスパッと解説できるように見えるだろうが、私も実際なにも分からない。

“プレゼンテーションの拠点”ということで、何かしらのプレゼン会場だか大量の座席と舞台を備えたホールのような建物になるのではなかろうか(身勝手を極める浅慮)

それと同時に何かしらの展示がなされる可能性はある。

壁に写真と長文が載ったパネルを掲げたり、最新技術関連の模型をショーケースに入れて置いたりするのだろうか。

ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier

デザイン性の究極系のような建造物が立ち並ぶ光景には素直にワクワクする。

税金を使いすぎているとは思うが、この画像の通りのテーマパークが出来るなら正直楽しみに思えてきた。

さてこのエリアの説明文を引用しよう。

「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」は、内閣府、経済産業省、リシュモン ジャパン株式会社 カルティエ、博覧会協会が出展するパビリオンです。「When women thrive, humanity thrives ~ともに生き、ともに輝く未来へ~」をコンセプトに掲げ、すべての人々が真に平等に生き尊敬し合い共に歩みながら、能力を発揮できる世界をつくるきっかけを生み出すことを目指します。女性たちの体験や視点を通じ、公平で持続可能な未来を志すことを来場者に呼びかけます。

https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv-index/womens-pv/

相変わらずなにを展示してるのかよく分からない…

動画を見たうえで予想すると、女性も差別されずに活躍できる社会にするための発信を行う場所みたいなものらしい。

これこそが目的で、見た目は付属品なのか?

大阪ヘルスケアパビリオン

大阪府と大阪市は、大学や企業等とともに産学官一体となって大阪ヘルスケアパビリオンを出展します。
「REBORN」をテーマに、「いのち」や「健康」の観点から、子どもから大人までが楽しみながら、
ミライの大阪の可能性を感じることができる展示体験を提供します。
パーソナルヘルスレコード(PHR:個人の健康等に関する情報)をもとに生まれた2050年頃のあなたと出会い、
一緒にミライのフードやヘルスケアを体験してみませんか。

相変わらず絶望的に情報が少ないが、幸いにも動画内に多くのヒントが散りばめられていた。

「人間の身体をスキャンすることで、数十年後の自分の姿に出逢える」という旨のことが書かれている。

フードコートのような飲食店が見える。

「ミライの大阪の可能性」と書いてあるが、大阪繋がりで本場のたこやきが食べられたりするんだろうか。

良心的な価格設定だったらいいなあ…

この展示は良心的だ。断面図まで公開してくれている。

後で紹介するが、17時以降に安く入場できるチケットもあるようだ。

どのように施設が照らされるのか楽しみである。

関西パビリオン

関西パビリオンは、「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」をテーマに、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島、福井、三重の9府県が出展に参加します。
建物を白い膜で覆い、外観には、プロジェクションマッピングを活用するほか、切り絵をデザインします。また、内部は出展参加府県による独自展示エリアを設け、関西各地の歴史や文化、観光などの多彩な魅力を発信します。

「日本でやる万博」として、この展示は趣がありそうだ。

作りこそ簡素かもしれないが、日本の文化と伝統をクールにアピールしながら万博を彩る現実的な展示になることが期待できそうである。

というか公式の紹介動画に音声が全く入ってないってどうなのさ…

まだ建設中だからCG画像を並べ立てることしかできないのはしょうがない。

でもそれっぽいイカしたBGMくらい付けて欲しかったところである。

内部がチラ見え。

他の展示と比べると地味っぽく見えるが、それだけ現実的でもある。

プロジェクションマッピングを活かした理想一辺倒にならない現実的な展示。

机上の空論で大量の血税を吐き捨てながら無謀に突き進みがちな万博の中で、唯一まともにお金や実現可能性を考えた展示として当日を楽しみにさせて頂きたい。

民間パビリオン

NTT Pavilion “Natural”(仮称)by NTT

あのNTTが出展する。

NTTパビリオンでは、大容量・低遅延・低消費電力の性能を兼ね備えた次世代インフラ”IOWN”をはじめとして、NTTグループのもつ最先端のR&D技術をフル活用し、物理的な距離や心理的なカベを超えて、遠くの人やものと空間や感覚を共有できる、新しい体験価値を提供します。

当パビリオンのテーマである「Natural」をリアル・バーチャルで体現し、来場者のみなさまにワクワクするような未来のコミュニケーションの形をお見せします。

30秒の紹介動画では”コミュニケーションを新たな次元へと拡張する。IOWNの超大容量・超低遅延で空間や感覚を共有できる体験を提供する”というナレーションが流れる。

意識が高すぎて私の理解力では理解することを理解できなかった。

公式サイトをじっくり見ていると、限定公開動画へのリンクが隠されていた。

残念ながら内容は抽象的すぎる。すべてのパビリオンの動画に目を通しているが、明確に展示内容が理解できるようなものはほとんどなかった。

だいたいの内容を意訳するとこんな感じである↓

「パビリオンの外観(おそらく色)が来場者に合わせて変化する仕組み」や「子供たちとパビリオンを覆う布を一緒に作れるワークショップ」「ワイヤーと布で建築することにより原材料を削減。環境にやささしい」

電力館 可能性のタマゴたち by 電気事業連合会

電力館は、カーボンニュートラルのさらにその先を見据え、社会の基盤を支える電力業界ならではの視点で未来社会を描きます。エネルギーに関する“可能性のタマゴ”を数多く体験することで「エネルギーの可能性で未来を切り開く」ことを感じていただけます。

また、外観をボロノイ構造のタマゴ型にするとともに、膜の色を天候や時間帯などによって多様に見え方が変わるシルバーにすることで、未来に向けた多くの可能性を表現し、自然や周囲の環境との調和も目指します。

そろそろ意識高い系の文章にも慣れてきた。

このパビリオンの目玉はタマゴ型のドームであるようだ。

CG映像を開いてみると、非常に壮大な建造物であるように見える。

「可能性のタマゴ」を意識した展示であるらしい。

ちなみに「タマゴの外殻の色が変わる」ではなくて、「時間帯や環境によって色が変わって見える外殻の色」である。

言葉の使い方が上手くて草。これも可能性のタマゴなのか。

住友館 by 住友グループ

企業数があまりにも多いので勝手に住友グループと呼ばせて頂いた。

住友館の展示には出展者側が作った公式サイトまで存在する。

大阪・関西万博「住友館」
住友グループは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に「住友館」を出展します。

さあ、森からはじまる未来へ。

住友館では、私たちが直面する社会や環境問題への関心を持ち続けてもらうため、森の中で様々な “いのちの物語”に出会うインタラクティブな体験や、来場者の皆さまが参加できる「植林体験」を実施します。

そして植林した木々が、数十年後、100年後、時を超えて、未来へ脈々と受け継がれていきます。また、住友館で過ごす時間が原体験となり、森や自然と向き合い、未来へ想いを馳せる大切さを感じ続けるきっかけを提供します。

https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv-index/sumitomo/

林業の住友グループらしく、木材は可能な限りエコに使おうという取り組みがある。

“住友館は展示体験として「UNKNOWN FOREST 誰も知らない、いのちの物語」を展開します。400年の歴史の中で森と関わってきた住友は、森に多様な価値を見出しました。住友館は、今まで見過ごしていたいのちの物語に触れられる場所。森が持つ価値と学びをここで伝えていけたらと思っています。”

相変わらずまだ抽象的だが、森林を活かした展示に期待しよう。

パナソニックグループパビリオン「ノモの国」 by パナソニックグループ

私たちが日々使っているであろうパナソニックからも出展がある。

パナソニックグループは「モノとこころは写し鏡のような存在である」という考え方からパビリオン名称を「ノモの国」と名付けました。コンセプトは“解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。”、タグラインは“Unlock your nature”。ここ「ノモの国」では、子供たち一人ひとりが、こころの持ちようが変わるような体験を通じて「自分を信じるチカラと一歩を踏み出す勇気」が持てるきっかけを提供していきたいと考えています。

https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv-index/panasonic/

テーマは「共創」であることが語られていたが、逆に言えば現時点ではこれだけしか語られていない。

公式サイトを開くと「ノモの国」という概念が出てきている。

これ専用のサイトまで別に用意されているが、やはり抽象的なものが並んでいるだけで想像も付かない。

まだ開幕まで1年はある。今後の展開に期待したいところ。

三菱未来館

三菱未来館は「いのち輝く地球を未来に繋ぐ」を基本コンセプトとし、「いのちの始まり、いのちの未来」そして「いのちの尊さ」「いのちの出会いと共に生きる奇跡」といった、様々な思いを感じていただきます。三菱未来館は地上に浮かぶマザーシップのような建物です。地下空間からパビリオンを巡り、未知なる深海から遥かなる宇宙へ、いのちを巡る壮大な旅へとご案内いたします。三菱未来館での未知なる体験にどうぞご期待ください。

https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv-index/mitsubishi/

「地上に浮かぶマザーシップ」「いのちを巡る壮大な旅」など、ワクワクする文言が並ぶ。

この建物の外観だけでも見に行ってみたいものだ。

よしもと waraii myraii館

あの吉本興業も万博に出展する。

大きな笑顔のボールは万博会場の中でもひときわ目を惹きそうだ。

よしもと waraii myraii館は、丘の上に浮かぶ笑顔の球体(直径約20メートル)をメインエントランスに、さまざまなイベントやショーを楽しむことができる広場で構成されています。SDGsの先にある、本当の「いのち輝く未来」のため、笑いの新しい可能性を拡げていくことをコンセプトに、言葉や文化を超えて、世界の子どもたちが笑顔でつながることができる、楽しい展示やコンテンツを展開していきます。

ぜひご来場いただき、waraii myraiiを体験してください。

https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv-index/yoshimoto/

「世界中の子供たちを笑いでつなげる」というテーマがあるらしい。

本当にこのイメージ図のまま出来るなら、足を踏み入れたら真っ先に向かって写真・動画を撮りたいところだ。

PASONA NATUREVERSE by パソナグループ

鉄腕アトムとブラックジャックが前面に押し出されたパビリオン紹介動画が象徴的なパソナグループ。

「iPS心筋シート」を始めとした医療系の最新テクノロジーや、「いのち」への感謝を意識した展示を行うようだ。

公式動画にはパビリオン内部が描かれていたが、相変わらずふわっとしている。

情報が出揃うことに期待しよう。

BLUE OCEAN DOME by ゼリ・ジャパン

「海の蘇生」をテーマに掲げた美しい展示物。

ブルーオーシャンドームは「海の蘇生」をテーマに掲げ、
地球や海に対する態度変容を起こすような圧倒的な表現装置とともに、
海の持続的な活用にちなんだ展示スペースでは、
各種イベントを実施し、来場者に今までにない体験を提供します。

https://www.zeri.jp/expo2025/

建材としてはほとんど使われた実績のないCFRPを用いて軽量化し、軟弱地盤への負荷低減すらも狙いに行っている。

他にも再生紙や竹を材質として用いるようだ。

展示内容は海を中心にしたもので、「戦慄を覚えるほどの体験」が出来るようになっているらしい。

展示について | BLUE OCEAN DOME ブルーオーシャンドーム
プラスチックという人間社会に不可欠の物質が引き起こす海洋汚染は、生命の連鎖に負の影響を及ぼす人新世の象徴的な事件である。 宇宙や、生命も、果てしない生の連鎖を生み出す海洋も、最先端の化学を持ってしてもいまだ解明され得ない神秘である。 プラス

GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION by バンダイナムコ

あの「ガンダム」の名を冠してバンダイナムコホールディングスも出展する。

GUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONは、「もうひとつの宇宙世紀」を舞台に、未来社会の課題解決に向けて、ガンダムと人類が共存する次なる未来を見据えたパビリオンです。

また、未来のスペースエアポートをイメージし、人類が宇宙に生活圏を伸ばした世界観を表現したこのパビリオンでは、2024年に生誕45周年を迎える今後のガンダムの可能性を発表します。

ガンダムとともに未来について考え、来場者やファンのみなさまとつながり、次なる未来社会を創造していきます。

https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv-index/bandai-namco/

公式サイトのパビリオン展示動画はガンダムの本編映像から始まる。

ガンダムのアニメの舞台を元に、未来の社会の課題の解決へ向けて考えていくことができる参加型のパビリオンを作る予定があるようだ。

TECH WORLD by 玉山デジタルテック株式会社

「TECH WORLD」は、高くそびえる群山から着想を得た「心の山」がコンセプトです。
当パビリオンは「都市×地方」、「大自然」、「暮らし」のエッセンスとデジタル技術や立体映像技術を融合させた展示を通じて、来場者の視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚・感性といった「六感」と交流します。また、デジタル技術を用いて、先端技術が我々の生活にもたらす変化を紹介します。

https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv-index/tamayama/

私もあまり聞いたことがない会社だが、構想発表会の動画でかなり詳しく内容が語られていた。

どうせほとんど再生されていないようなので、私が内容を切り抜いてお伝えしよう。

「心の山」をテーマにした展示で、パビリオンの外観は時間帯によって異なる表情を見せる。

夜にもライトアップされるようなので、行って味わい尽くすつもりなら朝から晩まで居る必要があるかもしれない。

光の反射の都合でほとんど左上は読み取れないが、これがパビリオン内部の構想図。

エレベーターも凝った作りになっているようで、全面液晶で森林の内部にいるような景色が味わえるらしい。ささやかながら普通に乗ってみたいと思うようなエレベーターだ。

最上階に行く手段がエレベーターしか無かったら絶対詰まると思うので、たぶん階段も用意されているだろう。待たずに乗りたいなら開いた直後に行ったほうがいいんだろうか…

さて頂上フロアでは、山たちの風景をリアルに体感することが出来るらしい。360°ではなくて、あえて720°と表記するその中身は確かめてみたいものだ。

内部では順路が設定されているようで、お土産コーナーの存在までしっかりとアピールしている。

全体的にエコな建材が用いられているため、建物を見ているだけでも面白そうだ。

ガスパビリオン おばけワンダーランド by 日本ガス協会

日本ガス協会の展示では、パビリオンのSDGs要素とオバケを掛け合わせたアピールをしていた。

なお肝心の展示内容については、サイトを見た限りではほとんど分からなかった…

飯田グループ×大阪公立大学共同出展館 by 飯田グループホールディングス

鮮やかな赤い花柄の西陣織の「大きな扇子」が出迎えてくれる、かなりインパクトのある外観のパビリオン。

外観のコンセプトは「サステナブル・メビウス」。

人々の幸せに暮らしたいという変わらない想いと輝く「いのち」への希望を表現しました。

特殊加工された西陣織の生地を全面にまとうことで、未来と伝統の融合を具体的なものにしています。

建物内では、新技術や脱炭素社会に向けた新エネルギーによる健康的で快適に暮らせる「未来型住宅」や「まちづくり」を紹介します。

https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv-index/iida/

パビリオンの出展概要発表にて、「具現化された未来のカタチ、『TADAIMA』来館者参加型の展示コンテンツ」の準備があると述べられていた。

また住宅と健康をテーマとした体験型の展示や、人工光合成を用いた新世代のエコ住宅関連の展示などもあるらしい。

ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』by 大阪外食産業協会

これまで歩みを進めてきた外食産業は、コロナ情勢や世界の食の都市間競争により、かつてないほど変わり続けています。そのような今こそ、人が賑わう「熱量のある外食」が必要だと考えています。

当パビリオンでは、あたらしい外食のあり方を、世界に「宴~UTAGE~」として定着させていくとともに、5つのアクションである、おもてなし、食体験、新境地、賑わい、外食産業の発展を「宴~UTAGE~」の中で目指します。

https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv-index/ora/

「宴」というカッコいいテーマ。

外観デザインはのれんをベースにしたらしい。

一階は食に関する地図や台所などの展示。

2階は「飲食店のバックヤード」のような空間。

子供たちへ向けての食育や体験ができる場所を目指しているらしい。

…というわけで、民間パビリオンを一通り紹介し終えた。

シグネチャーパビリオン

いま紹介した国内・民間パビリオンとは趣向が異なる展示が立ち並ぶのがシグネチャーパビリオン。

Co-being by 宮田 裕章

万博会場の中央部には「静けさの森」というスポットがあるらしい。

そこにあえて「展示」という形を取らずに森と調和するようにパビリオンを設置する。

そんな境界を定めないというスタイルの展示を味わう中で、誰も差別せず取り残さない世の中を作る意志を示すという旨のことが公式サイトに書いてあったように私は解釈した。

なにせ言っていることのレベルが高すぎるのだ。

スマホとリンクしながら観覧をアシストしてくれる機能も構想しているらしい。

毎日数十分は瞑想をしていて、芸術にも理解があるような人には言っていることが分かるのかもしれない。

いのちの未来 by 石黒 浩

ざっと読んでみた感じ、「ロボットと融合していく未来の”いのち”の定義を考える」ような展示だという印象を受けた。

ロボット技術の進化により無くなっていく人間との境界線。そんな未来を一足先に感じる展示。

「ロボット音楽ライブ」と書かれているのでロボットの演奏が聞けるかのように思える。

AIが考えた音楽を会場に居るロボットが演奏する光景でも見られるのだろうか。

相変わらずの意識と抽象度の高さで、明確に言えることが無いのが歯がゆい。

いのちの遊び場 クラゲ館 by 中島 さち子

万博には3つの特徴があるらしい。

「世界中の人々が集まってくること」「いのち輝く未来社会のデザインというテーマ」「みんなで作る博覧会であること」。

ここまで紹介してきたパビリオンの中で、作ろうとしているものが最も現実的でイメージしやすいというのがこの記事を書いている側にとっての魅力だ。

このパビリオンは一言でいえば、「みんなで集うことができる、珍しいデザインの構造物が建てられた公園」であるように見える。超次元的な要素こそないが、あちこち歩き回って疲れたらこのあたりで休みたい。そんな場所となってくれそうだ。

シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」(テーマ事業「いのちを高める(中島P)」)プロモーション動画

プロモーション動画を見てもらうと早いが、非常に具体的な画像が出来上がっている。

クラゲのような屋根のラインに神秘的な内側の屋根。

周りはちょっとした広場のようだ。

事実、周囲は公園のようなものとして作るらしい。

内部には生演奏を行うシアターもあるとか。

開催を予定しているイベントの一覧。

https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/themes/expo2025orjp_2022/assets/pdf/project/pav_nakajima_202305.pdf

null2 by 落合 陽一

落合陽一さんが監修する展示だ。

今の人間の身体をディジタルデータ化して、社会インフラに組み込む未来。

これの到来を一足先に味わうような展示が企画されているように見えた。

「バーチャル空間に自分の姿を埋葬し、他の人と一緒に並べる」ような発想。どういうモノが出てくるのだろうか。

また屋内の全面が液晶画面で構成された、新感覚のモニタールームのようなものもあるらしい。

動画で見るのが早い。

【落合陽一プロデューサー】大阪・関西万博テーマ事業「いのちの輝きプロジェクト」

いのち動的平衡館 by 福岡 伸一

“訪れるすべての人々が“いのち”について考え、その概念をアップデートする場所”と紹介されているパビリオン。

この特徴的な屋根の形状は”生命が動的平衡を保ちながらうつろいゆく流れの中で、一瞬だけ立ち現れる自律的な秩序を表す姿を具体化”したものであるようだ。

ひとたび「いのち動的平衡館」に入ると、あなたの“いのち”は、たちまち粒子化されて流れの中に溶け出し、悠久の生命進化史の物語に参加していきます。生命観を根底からやさしく揺さぶり、生きること・死ぬことの意味と希望を再発見する体験をお届けします。

https://www.expo2025-fukuoka-shin-ichi.jp/

展示の内容については、「光で感じるインスタレーション」をテーマとしている。

自分自身の存在が光の粒子に溶けていくような体験を通じて、自らの命も”動的平衡”の一部であることを感じ取ることを目的とした内容になっているようだ。

自分でも何を言っているのか分からなくなってきたが、私はすべてを疑う哲学的思考が好きなのでどんなものか楽しみだ。

なお「インスタレーション」というのは、”展示という形式に固執しない展示”みたいな意味があるらしい。「読者がネットであれこれお気持ち表明コメントをすることまで含めた社会風刺コンテンツ」みたいなものもコレに含まれるのだろうか?

いのちめぐる冒険 by 河森 正治

箱が積み重ねられたシンプルながら芸術を感じる見た目。

無数の細胞が合わさって生命を構成するように、箱型の物体を積み上げることで観客を歓迎する展示としているようだ。

当たり前のように環境にやさしい素材で構成される。

展示内容は具体的に示されている。

超高解像度の画面を用いた生物や宇宙の展示、生物が微生物に分解されている過程のタイムラプス。

空間全体を照らし出すプロジェクションマッピングにVR関連の映像。

どうやら火星にいる探査機からのリアルタイム映像を展示してくれるらしい。

なんというか「期間中に火星に到達する”予定”」というのが不安しかないが…

ここではVR系の展示について詳しく書かれている。

ただのVRではなくて、装着中に外側を見ることが出来るカメラが付いたヘッドセットを用いる予定のようだ。これとシアタールーム中央のディスプレイ(?)に投影する映像を掛け合わせた展示を行うらしい。

EARTH MART by 小山 薫堂

全国から集めてきた茅(かや)で作った茅葺(かやぶき)屋根のパビリオン。

その内部はマーケットのようになっているらしい。

“空想のスーパーマーケット”というテーマで、実際にスーパーマーケットを買い物をしながら歩いていくことで楽しめる展示となっている。

IKEAのような内部構造にするのだろうか?

様々なテーマを鮮魚コーナーのように並べ、新たな気付きを与えることを目指すらしい。

いのちのあかし by 河瀨 直美

このパビリオンはあまり情報が出ていないため、これまで以上に推察の要素が多くなる。

私がざっと見た限り、「奈良・京都の廃校を解体してきて、展示としての要素を加えつつ万博会場に再構築する」ような内容なのではないかと思う。

“道を抜けた先に、奈良と京都の廃校を譲り受け、どこか懐かしさをおぼえる、新しく組み立て直された三棟のパビリオンが現れる。校舎の周辺の木々も会場に移植する。”

そこそこ手間が掛かりそうな建築物に見えるが、これ完成するんだろうか…?

未来社会ショーケース

まだ終わらない。

一足先に未来を体験できるような展示を行っていく予定らしい。

バーチャル会場

バーチャル空間上にも万博会場を再現し、場所に囚われずアバターを用いて見学できるようになっているらしい。

オンライン空間上に3DCGで夢洲会場を再現。ユーザーはアバターを介してバーチャル会場を散策するとともに、各出展者が展開するバーチャルパビリオン内部に入り、バーチャルならではの特性を活かした展示や催事が体験できます。

また、リアルの夢洲会場では、スマートフォンを使い、現実には存在しないキャラクターや3Dオブジェクトが現れるARコンテンツも楽しむことができます。

さらにAR(拡張現実)やVR(仮想現実)等の技術により、リアルとバーチャルが相互に連動する体験も、ご提供予定です。

https://www.expo2025.or.jp/future-index/virtual/virtual-site/

いつぞやの某ウイルス対策アプリのように、税金だけ中抜きされて終わりにならないと良いのだが…

EVバス

中国社会では既に実装されている自動運転で走行するEVバス。

万博会場内を走行中に給電しながら走り回るようだが、「レベル4の自動運転」というのは「運転手が居ない」という意味なのか?

そう思って調べると、完全自動運転であったようだ。

まあ中国では2023年時点で自動運転無人バスが普通に公道を走っているのでなんとかなるだろう。

会場内での移動中のCO2排出を減らすためだけに、万博終了後に再利用できるか分からないような形状のバスを新規製造するのが本当にエコなのかは知らない。

(というかそもそも突き詰めると、万博なんかやらないほうがエコだし。材料の再利用や選定以前の問題。今回そういう系の身も蓋もない議論は控えよう)

Future City ~未来の都市~

まだパビリオンはある。まだ終わりではない。

出展テーマであるSociety 5.0は、「サイバーフィールド」と「フィジカルフィールド」によってもたらされる世界。

その2つの世界を表す外観として、2重の被膜を使ってデザインしています。

外側の被膜はメッシュスクリーン。照明によって陰影を描き、ミストが幻想的な雰囲気を醸し出します。

隙間によって断熱効果も期待でき、夏の暑さにも配慮しています。

さらに透明の「コリドール」が建物全体を貫き、海への眺望を実現します。

朝・昼・夜で違った表情を見せるエクステリアデザイン。ぜひお楽しみください

未来の世界をイメージした大きな建物だ。

内部は「Society 5.0」をテーマに様々な展示がなされるらしい。

あくまでイメージだが、これまでの人類史をなぞるような展示があるようだ。

「そこらへんの科学館にありそう」と言われないような完成度を目指してほしいところ。

バーチャルな未来生活を体験できるような展示があるらしい。

特殊な探査ロボットになって、大きくなったり小さくなったり空を飛んだり地下にもぐったりしながら未来への課題についてマジメに考えるらしい。

さて公式サイトをざっと見た限りでは、パビリオンの全容を紹介し終わったようだ。

まとめ・私は調べていてどう感じたか・子供たちの修学旅行について

私がざっと調べた限り非常に面白そうで楽しみだと素直に思った。

無茶な計画やひど過ぎる税金の無駄遣いなどは見ていて目に余るが、それを踏まえても行ってみたいと思っている。というか自分で行くつもりだ。

どういうわけか諸問題がうまい具合になんとかなって、良い状態で開催できるかもしれない。

それとは反対にどうにもならない無残な結果となるかもしれない。どう転んでも日本社会を象徴するエンタメになってくれそうで面白そうだ。

ちなみに「子供たちが修学旅行で強制連行される」ことを危惧する意見があるが、私はついでにUSJに行けるなら大アリだと思っている。

私が中学生の頃の修学旅行は、1日目に新幹線でディズニーランドに行って、ディズニー系のホテルに宿泊した。2日目は上野動物園となんかの科学館。3日目は富士山沿いの山間部で適当に過ごしてバスで帰った。

こんな風に1日目にUSJに行って2日目に万博、3日目は適当に帰るというスケジュールなら良いと思っている。

立地的にも近いもんね。なおホテルや諸問題のことは知らない。

しかし公式サイトの計画通り万博が実現したなら、ネットで言われているほど子供たちは悲惨な思いをしないと思う。

私は小学生の頃の修学旅行で京都の古いお寺たちを巡ったが、清水の舞台の景色と銀閣寺くらいしか覚えていない。基本的に友達をバカ騒ぎするだけ。

なんの記憶にも残らない退屈な教育施設を巡らされるくらいなら、色々と見ていて面白い万博のほうがむしろ楽しめるのではないかと思う。

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