「白紙の本を売る」と言われても意味がわからないだろう。
今回紹介していくのは、AmazonKDPという出版サービスを利用した手帳・ノート販売ビジネスだ。
実践してみた人の記録があるので、備忘録として書き残す。
今回のルール
- 本文は一文字も書かない
- パソコン一台で完結させる
- 1時間で出品までこぎつける
上記3つのルールというか、ポイントを抑えつつ進めていくようだ。
さて、目次というか、やることリストが書かれているので、コレに沿って進めていこう。
ソフトウェアを見つける(Book Bolt)
BookBoltというサービスにログインする。
見るだけでなく、私も実践していこう。まず以下のページに飛ぶ。
お試しで使うなら、月契約で良いだろう。
「Start your 3-day free trial」を選択。
アカウント名やメールアドレス、パスワードを入力する。
次はクレジットカード情報の認証となる。
競合調査&アイデア出し→商品スタイルの決定
とりあえずはAmazon.comで、「Planner」と検索してみる。
この手の商品に正面から挑んでも、まず勝機は無いだろう。
「夢日記」だの「ダイエット記録」だの「ビジネスプラン」だの、単調に見えて多種多様なアイデアが存在する。このリサーチ・アイデア出しをどこまでこだわるのかは、個人の裁量に委ねられている。
迷ったら「ToDoリスト」だの「後でやるリスト」だの、個人的に欲しい物でも良いだろう。
とりあえずなにか決めて、次のステップに進むべきである。
実は個人的に、良いアイデアが思い浮かんでいる。
「電磁波対策ノート」だ。私はこのアイデアを試そうと思う。
表紙をデザインする
最初はどうすれば良いのか分からなかったが、左上がヒントだ。
「Research」と書いてあるところをクリックすると「Create」が出てくる。
その後は、「BookBolt Studio」を選択だ。
右上の「Create Project」を選択。
すると、以下のようなメニューが表示される。
「Project Type」については、「Paperback: Cover and Interior」を選んでおこう。
ちなみに、ハードカバーとの違いについては、以下の動画で説明されている。
このシーンが分かりやすいだろう。
さて、「Project Name」については適当に入力しよう。
いまは日本語で「電磁波対策ノート」としておいたが、英語圏のサービスのため、日本語ではエラーが起きる可能性がなきにしもあらず?なにかバグったら英語にしておこう。
「Trim Size」は色々と選べるが、よく分からないので変更はしない。
「Interior & Paper Type」も、「Bleed」も、良くわからないのでこのまま行く。
「Create Project」だ。
さて、Amazon KDPに向けて最適化された状態で、第一に表紙・裏表紙のページが出てくる。
この表紙の編集、実は個人でAmazonKDPに出そうと思うと、普通に挫折ポイントになるレベルの難しい作業なのだ。本当に本当に困難を極めるので、実に有り難い機能だ。
ちなみに、この画像マークをクリックしてみよう。
ここは画像のアップロードメニューであるが、左上から「Pixabay」を選ぶと、著作権フリーの画像が大量に表示される。
適当に「micowave」と入力してみた。
クリックすると、見事に展開される。
肝心の文字列を挿入しよう。さっきの画像の上にある、このテキストマークをクリック。
フォントが幾つか選べるので、適当に選択する。
クリックすると展開されるので、適当なところに配置。
左上の「Edit Text」から、中身の編集が可能だ。
適当に作ってみたが、どうも日本語に対応するフォントが無いようだ。
本気でこだわるなら、自分でアップロードしていくべきだろう。
このままでは味気ないので、画像生成AIのMidjourneyで適当に「電磁波」を翻訳して打ち込んで見る。
こっち側もなかなかに幻想的だ。
ちなみに、左上のここから文字の色は変更可能だ。
一気にそれっぽくなって草。
とりあえず黄色マークに分身させておいた。
これくらいにしておこう。
ちなみに参考本である「Mark Tilbury氏」は、下記のようなシンプル&上品なものを作っていた。
ゴチャゴチャして脳みそがイッてそうな私とは大違いだ。
内側をデザインする
さきほど「本文は書かない」と言ったが、完全に白紙である必要もないのだ。
方眼紙でも、手帳としてのテンプレート丸写しでも、簡単でいい、何かしら書いておこう。
画像のところの下の「Page Templates」をクリックする。
すると、色々なテンプレートが表示される。
迷路やクロスワードパズル的なモノも多く存在するが、有料サービスにさらに追加で課金する必要があるようだ。
見ているだけで新しいアイデアが湧いてくるようで、飽きる気がしない。
上側に出てくるハッシュタグが、かなり使える。ToDoリストもここにあるため、ぜひチェックしよう。
気に入ったものをクリックすると、どのページに適応するか選ぶことになる。
左上の「Select All」を一旦クリックする。表紙まで選択されてしまう。
「Cover」の部分をクリックして、表示の選択を外す。「Next」へ。
また意味不明なメニューが出てきた。
良くわからないのでそのまま「Submit」することにした。
全体が表示されるので、なみなみを手書きした。
これを残りの全ページに複製できれば良いのだが、左側のプレビューページのアイコンを右クリックすると「Clone this Page」が出てくる。
また「Select All」して、自分のページと表紙を外して「clone」する。
うまく行ったようだ。テキパキと作業して、無事完成である。
Amazonに出品する
ここから先が面倒くさいのだ。
まずPDFとしてダウンロードしよう。左上の「Download」から、「Download Current Project CMYK(Printed Books)」をクリックする。
表紙だけ単体で出力してくれているため、今後のKindleへの出品もラクになりそうだ。
さあ商品登録の始まりだ。AmazonKDPのページを開こう。
サインインしたら、右上のペーパーブックを開く。
詳細は前回の記事で書いているので、かいつまんで紹介しよう。
「ペーパーバックを選択する。」
最初のページでは、タイトルや説明文、著者やシリーズの編集だ。
初出品となるだろうから、「版」は無記入でいいだろう。
おそらく一人で作って出品することになるから、「著者等」も空欄で構わない。
「著者」についてはペンネームでも構わないので、わざわざ本名を入れる必要もない。
内容紹介が、YouTubeでいう概要欄のようなものだ。
心理学のプラセーボ効果やメンタリストDaiGo直伝のアプローチを上手いこと取り入れ、なにも間違っては居ないような文章に仕上げた。
普通に作っていれば、成人専用コンテンツにはならないだろう。
「出版に関して必要な権利」についても、上側を選んでおけば良い。
「主なマーケットプレイス」は、デフォルトで「Amazon.com(アメリカ)」が選択されている。
日本向けに売るなら、ちゃんと「Amazon.co.jp」に選ぶ直しておこう。
カテゴリーは適当に自己啓発。キーワードも適当に、それっぽいことを書いておいた。
右下の「保存して続行」から、次のページに進む。
「無料のKDP ISBNを取得」をクリックしておこう。
「出版日」については空欄で構わない。
印刷オプションはとても大事だ。
まず「インクと用紙のタイプ」は、「本文(標準カラー)」を選んでおく。絵本ではなく手帳なので、これくらいがバランスが良いだろう。
と思ったらダメだったので、プレミアムカラーに変更。
また、版型の設定はとても重要だ。
冒頭で、「6インチx9インチ」を選んでいたのを覚えているだろうか。
右側の「他の版型を選択」から、「独自の版型」にインチを指定しておこう。
裁ち落としや光沢設定は無し。ページを読む方向は「左から右」へ変更しておこう。
原稿と表紙を別々にアップロードする。ファイル名が「interior」と「cover」に分かれていることに注目だ。
また、プレビューアーは絶対に起動して確認しておこう。
私は以前、PowerPointを用いて作成した時、盛大なエラーを起こしてしまった。
今回は最初から専用ツールを用いたため、見た所エラーや問題は無さそうである。
本文を開いてみても、実に正常だ。合格!!
右下の「承認」を押して閉じると、価格設定ができるようになる。
ここから先はやったことがないが、とりあえず出版地域には、全世界を選択しておいた。
印刷コストが475円であると書いていたが、私自身、ぼったくり商売を行う気は無い。
商品価格として、1500円を設定しておいた。
校正刷りを依頼できるらしい。せっかくなので頼んでみる。
「校正刷りを依頼」をクリックしてみると、こういうページに飛ぶ。
右下の「校正刷りの依頼を送信」を押す。数時間で注文確認メールが来るようで、そこから依頼していくようだ。
さて、右下の「ペーパーバックを出版」で、いよいよ先に進める。
やっとだ。Amazonへの審査に入るようだが、こんな内容だし、なんか審査落ちそう。
Kindleにもついでに出版する
まあよい、せっかくなので、誰が見るのか知らないが、Kindleにも出してみる。
購入前の中身確認にはなるだろうし。
「Kindle本の作成」をクリック。
中身はほとんど同じで、手を加えるようなところは無かった。
ウソをついた。カテゴリーの再選択が必要だった。
ストレス管理でいっかw
まだあった。著者名の英語表記。
シリーズ名や書籍名のローマ字表記も必要だった。
次のページでは専用の表紙画像をアップロードすることになるが、適当にスクリーンショットで良いだろう。
なお、どういうわけかPNGは不可能で、JPEGのみの受付となる。適当に変換してクリアしよう。
どうやら中身のアップロードも別で必要になるようだ。
とりあえず先程と同じPDFファイルを試す。
エラーが起きた。
「表紙画像とコンテンツの両方を含む有効な EPUB ファイルを提出してください。無料オンライン検証ツールには、EPUB Check ( https://github.com/w3c/epubcheck/releases ) があります。」ということらしい。
また、PDFをは受け付けていないようで、こちらのサイトでPDFを.docに変換しておこう。
とりあえずkindleは無視だ。一旦レビュー中にしておいた。
…というわけで、このまま審査が通れば晴れて出品完了となるはずだ。
次は憎悪を書き連ねるノートでも作ってみようか…
いちいち記事にするかは未定だが、収入源を増やせるかどうか、楽しみながら試したい。
今後の販売戦略について
このノートは今後、例えばツイッターの、電磁波対策ノウハウ発信系アカウントのフォロワーに、DMを送りまくることで売っていくことを想定している。