【ジムニー】意外とオンロードもイケる #188台目【JB64 AT 試乗インプレッション】

オンロードが辛い辛いと言われるジムニーだが、実際にはそうでもないという意見もある。

実際に運転して確かめてきた。

冒頭のまとめ

世間で言われているほど悪いクルマではない。

トランスミッションやステアリング、高重心などのクセはあれど、ある程度は走れる。

外観・デザイン

このジムニーはカリテコで借りた

内装

200万円の車であり全体的に樹脂が多いが質感は悪くない。

廉価グレードでもローレンジや四輪駆動などの悪路走破性は変わらない。

ちなみに静粛性はイメージ以上にあり、100km/h近いスピードで走っていてもそこそこは抑えてくれる。

またシートを倒すと寝そべることができる空間が出現するため、車中泊を行う人もいるようだ。

当然ながらそういう用途にはノマドバージョンのほうが適している。

実走行インプレッション

取り回し

車体が小さく箱型なので基本的には非常にラク。

どちらかというとハンドルの要求回転量が多いのが面倒くさい。

特に戻す側での回転量の多さがフラつきに繋がることがある。

パワートレイン

MTなら5速だが、ATの場合は4速しかない。

Lレンジ、2レンジ、O/Dオフボタン、Dレンジの組み合わせで全てのギアを手動で指定できるというメリットはあるし、出しても100km/h程度だが、各ギアの守備範囲の狭さに起因する乗りづらさは存在する。

例えば30%ほど踏み足しても、ギアの守備範囲が広すぎてシフトダウンが行われない。

今のギアのまま遅い加速力で粘る。

そこからさらに踏み込んだらキックダウンが入り、一気に3000回転から5000回転越えまで飛び、けたたましい音を鳴らしながら加速しだしたりする。

ギアが4段しかないことを踏まえた極端なアクセル操作が必要になるかもしれない。

ポンコツすぎるATに乗るとMTでギアを選びたくなるが、このジムニーの4ATはそっち系のオートマである。

軽自動車バージョンは幸いにもターボが付くので64馬力ある。

エンジンフィール自体は気持ちが良いが、64馬力に留まるので加速力はたかが知れている。

しっかり踏んでやれば遅さに起因する危険はないという程度。

乗り心地

世間のイメージほど悪くはないが、良いと言えるほどでもない。

ある程度は足回りを動かして行ってはくれるが、ダンパーをしっかりストロークさせて上質な乗り味を実現とか、そういうオンロードの当たり車みたいな乗り心地には期待してはいけない。

後揺れもヒョコヒョコ残りすぎている印象はある。

また傾き方向にもドカゴカと揺さぶられる印象はある。

しかし悪い悪いという事前イメージを持って乗れば「意外と普通やん」という印象となる。

私はかなり乗り心地に関してうるさい方だと思うが、このジムニーの乗り心地は特に悪いとは感じなかった。

もちろん良いとも言えないのだが、この見た目に憧れて買おうとしている人に対して口出しすることは一切ない。

ハンドリング・高速安定性

最もクセが強いと言えるところ。

オフロードを優先した要求回転量が多いハンドリングが、狭所での取り回しとオンロードで一癖あるのだ。

取り回しの項目でも述べた通り、交差点や通りへの合流で90度曲がった後にハンドルを戻す側であたふたすることが多い。

実は直進自体はそこまで悪くはない。

風さえ吹かなければ100km/h程度で高速道路を走っていてもあまり問題はない。

どちらかというとスカスカのステアリングセンターの方が問題である。

あまりにもスカスカであるためどれくらい回せば車の向きが変わり出すのか分からない。

分からないままに車が風やらで流されてレーンの端っこへとズレていくのだが、どのくらい修正舵を与えればいいのかこんな感触では分からないのである。

対応が後手後手になり、レーンをはみ出しそうになりストレスが溜まる。

この特性のせいで風に流された際の修正舵も非常に当てづらいため、結果として無理が出来ない。

また風に対しても無力なところがあり、何もできずに流されてしまう印象もある。

スピードをあげるなら風を読む必要あり。

また段差を越えた後にハンドルを動かされるような動きも感じる。

腰高であるところは否めない。

さてハンドリング特性としては、ロールを抑えてくれるのであまり動きは悪くない。

回り始めがスローである点を意識しよう。

入り口から早めにハンドルを回して行くようにすると遅れも気にならなくなるが、適当に勢いを付けて突っ込むとハンドルを切っても前が切れて行かねえとなる。

ロール自体は抑えられるが、ステアリング舵角を旋回中に変えると大きく傾くため安心感がない。

カーブでは途中で切り増そうとするのではなく、入り口から出口まで横G変動が無いようなコーナリングを心がけると安定すると思う。

カーブの入り口でスパッとロールを抑えてハンドルの舵角を決めて、作った旋回姿勢を変えずに出口まで抜けるのだ。

平坦路では安定していても、段差を越えた際も暴れがちである。

結構楽しめるが、オンロードスポーツみたいに乗るべきではないし、そういう風に褒め称えるネットのコメントもあんまり真に受けないほうがいい。

少なくとも否定的な意見を踏まえて乗ると「意外と良いジャン」とはなるだろう。

マルバツ評価

〇:抜群のスタイリングとオフロード設計だが意外とオンロードもイケる。本体も安い。

×:強いクセとトレードオフをもたらすオフロード性能の活かしどころが皆無

試乗車の情報

キーレスが用意されているがハロゲンライトであるため、中間グレードのXGだと思われる。

新車価格はだいたい200万円程度である。

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