【カローラアクシオ】この小型パッケージに完成系を見る #189台目【試乗インプレッション】

教習車として支持されている先代カローラ。

いまでもアクシオとして継続的に販売されている。

外観・デザイン

ヘッドライトとテールライトがブラックアウトされているのが外観上の大きな特徴。

寄って見て見ると内部のプラスチックパーツが全て黒いのが新鮮。

テールライトもちょいブラックアウトされる。

ちょっとした高級感や上質さのようなものが出ている。

内装

ひたすらにシンプルを極めている。

このアクシオと比べると現行型のカローラは高級志向に見えてしまうほど。

ちなみに安っぽい車という印象を受けるが静粛性は意外と悪くない。

また2列目の居住性も全く悪くない。パワーウィンドウが地味にフルオート。

実走行インプレッション

取り回し

5ナンバーサイズに収まっているという理由で併売されているだけのことはある。

現行のカローラより小さく、手の内にスッと入るサイズ感。

車体自体が小さいことに加えてハンドルの切れ角もしっかり取れるので小回り性能も高い。

狭いところでの取り回しや強行Uターンもスッと決まる。

車幅がたいへん狭いので路駐しても迷惑になりづらい。

また気持ち程度に車高の高くてサスペンションストロークも長いため他のセダンとは擦りづらさが数ランク違う印象を受ける。

その取り回し感覚はタフトのようなちょい上げ軽自動車レベルである。

高低差や傾斜の激しい土地に住んでいても安心できる。

パワートレイン

定番のTHSが乗っかっているのは車重が軽いボディーだ。

この軽さが直線でも旋回でもクルマの動きに軽快さをもたらしている。

基本的にはトヨタのド定番のハイブリッドシステムだが、やはり車体が軽い。

モーターのアシストもありスイスイと気持ちよくスピードが乗っていく。

中くらいの加速を入れてもエンジン回転が跳ねあがらず、2000~3000rpmくらいに抑えられている。

車重ゆえ負荷が軽いのだろう。

無理に排気量を上げたりモーターパワーを上げたりしなくても、車体を軽くするだけでエンジンは静かに出来るという実例である。

現行のカローラの時点でプリウスと比較して明らかに軽かったが、このアクシオはその上を行く身軽さ。

数値的に軽いのかどうかは人によって意見が分かれるだろうが、実車の走り心地は軽快かつ爽快で気持ちがいい。

モーターのカバー域もそこそこ広く、抑えて踏んでいれば50km/hくらいならモーターのみで走行することもできなくはない。

回生ブレーキでも勿体ないなぁとはあまり感じないくらいには回収可能。

長い下り坂ではぜひ燃費走行をして欲しい。

しかしスピードを上げていくと中の上くらいの燃費性能には落ち着いていく。

さてベタ踏みしてもやはり身軽。

「どうせまた定番のトヨタハイブリッドだろう」程度の意識で踏むと、軽く驚かされるくらいの伸びを魅せてくれる。

速いと呼ぶかは迷うが、これだけスイスイ加速していけば気持ちいい。

またブレーキもかなり強く効く。これも軽さのおかげ。

乗り心地

分厚いタイヤとしっかりとストロークするサスペンション、思っている以上に頑丈なボディーが活きて乗り心地は非常に良い。

良いというか、コンフォートセダンである。

叩きつけや衝撃などを喰らうことは基本的にない。

他の車ならバンプラバーにヒットしてドカンと来るような路面でも、優雅にふわっと持ち上げてくれる。

強い衝撃に対する耐性も素晴らしい。

強いて言うなら減衰特性がゆったりめになっており、常にフワフワとするような動きとなる。

上位車のコンフォートモード相当である。

ダルいとか安定性を下げるとか、ギリギリそういうところまでは行かないが、スピードをあげようと思うと上下動が多いなぁという感想にはなる。

また路面が荒れ気味な道を走っていると、常に車が上下に揺れ続けているような印象にもなる。

ハンドリング

ハンドルは軽い力で回すことができる。

遊びは少なめで動かし始めからスイスイと曲がって行く。

あまりにも力が軽いわりにすぐに動き出すのでスカスカな印象を受ける人もいるかもしれないが、この車のコーナリング性能は想像の遥か上を行くレベルにある。

ついでに言うと直進性も全く悪くない。

路面のわだちにハンドルを持って行かれるような動きもほとんどない。

動き始めから車がロールするので、慣れるまではバタンバタンと倒れがちな印象はある。

少しハンドルを切るだけでクルマ全体が向きを変えていく。

旋回性優先なセットアップだと言えるだろう。

車の旋回特性としては、4つのタイヤを活かし切って、4輪で曲がって行くものとなっている。

ある程度はロールした後に抑え込み、イン側のタイヤもしっかり接地させている。

車体の軽さゆえタイヤ負荷が軽いからか、コーナリング負荷を上げても全く苦しくならない。

公道で一般的にやるようなコーナリングスピードでは限界が見えてこないレベル。

ちょっとしたドイツ車レベルの距離感である。

荷重コントロールとかタイヤマネジメントとかそういうことを考える必要は一切なく、道に沿って適当にハンドルを切っているだけで車が勝手にどんな要望にも応えることだろう。

敷いて言うならゆったり寄りの減衰特性がもたらすふわふわ感が、うねった路面を飛ばしている際にちょっと気になる。

しかしタイヤが路面から離れるとか、ダルダルで安全を損なうとかそういうものではない。

マルバツ評価

〇:軽さを活かして予想を何倍も上回ってくる走行特性の良さ

×:高級感や高度なコントロールの世界はない。

試乗車の情報

新車価格220万円のハイブリッドEX。

ヘッドライトが黒いということでほぼ最終モデル。

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