【E52エルグランド】FFプラットフォームは善か悪か #255台目【試乗インプレッション】

現行型の発売により息を吹き返したエルグランドだが、私が今回乗るのは先代モデル。

アルファードが街を埋め尽くす一方、大したモデルチェンジも行われなかったせいで敗者のイメージがまとわりついてしまった一台だ。

「売れなかったミニバン」というイメージが先行しがちだが、実際にハンドルを握ってみると、そこには意外なほど”走り”に振った世界が広がっていた。

峠から高速道路、さらに日常ではまず使わない超高速域まで走らせて見えてきた、このクルマの本当の姿をお伝えしたい。

—外観

前後ともスプリット型のライトを採用。

今となっては一般的だが当時は珍しかったことだろう。

空力特性の良さを感じさせる形状に優雅さを漂わせるスプリットヘッドライト。

リアも幻想的な美しいレッドバーを左右に太く一本通し、ウインカー,後退灯は下の方にポンと置くスプリットスタイル。

今となっては一文字テールライトは「またお前かよ..」となるほど一般化して陳腐化したが、ほどよいラインの太さや電球を美しく光らせる機能性により良い具合の美しさを漂わせる。

気になったのはライト類だ。

色合いがバラバラで、まったく統一感がない。今どきなら全部LEDで揃えられるだろうに、と思ってしまう。

ハイビームの照射もモワッと周辺を浮かび上がらせるタイプで、深夜の森を1台で走るにはやや心もとない。

—内装

車内に乗り込むと、高級車と呼ぶにふさわしい風格と、カッチリした世界観が出迎えてくれる。

シートは座った瞬間に雄大なクッション性を感じさせる。

背の高さと室内の広さを、そのまま優雅な「おもてなし」に変えているのだ。思っている以上に良い世界である。

夜になると、ルームランプ脇に埋め込まれたオレンジのLEDが車内をじわっと照らす。

フェアレディZのような、日産スポーツモデルの雰囲気がそこはかとなく漂う演出だ。

ところがメーターリングはブルーである。ハイブリッドでもなく、特別な先進性があるわけでもないのに。

高級感とスポーティーとレトロが、車内で喧嘩してしまっている。

ステアリングはやや径が大きく、握り心地や回したときの抵抗感はホンダのエリシオンと瓜二つだ。

目をつぶって握らされたら、区別できる自信がないほどである。

装備面では、廉価グレードのためかクルーズコントロールなどのステアリングスイッチが一切ない。

「ハイウェイスター」を名乗りながら定速クルコンすら付かないのは、正直いただけない。

サイドブレーキは左足で踏むタイプだ。

—取り回し

大きなクルマかと思いきや、取り回しは意外と良い。

小回りも十分に効き、運転していると車体が小さく感じられる。

車内を使うときは大きく、運転するときは小さい。これはミニバンとして理想的な性格だ。

ただし前後の長さは気になる場面がある。

特に狭い道へ左折で入るときは、前後がつっかえやすい。

SA・PAによくある、左に30度ほど傾いた駐車枠へ頭から入れるのも苦手だ。

また坂道発進の動画にもクセがあり、発進時に必ず一歩下がるような動作をする。

—パワートレイン

エンジンはかけた瞬間に少し音を立てるが、すぐに静かになる。

しかし走り出しや、街乗り程度の軽い加速でもエンジン音を響かせてしまう。

走行モードはエコだと緩慢、ノーマルだと出足で過剰に前へ出がちで、ちょうどいい塩梅が見つけにくい。

加速そのものは不足ないが、余裕を感じるほどではない。

そして最大の問題が、アクセルの奥にあるキックダウンスイッチだ。

ゴムのスイッチのような手応えがあり、ここを踏み抜かないと本来の力が出ない。

これに気づかなければ、170馬力のエンジンが体感で140馬力くらいになってしまう。元々パワフルなエンジンではないだけに、これは痛すぎる設計だ。

逆に言えば、ここを踏み抜けば実用速度域での加速に不満はなくなる。高速道路の追い越し車線にもガンガン入っていけるので、オーナーはぜひ覚えておいてほしい。

トランスミッションはMTモード付きのCVTだ。

変速ショックはないが、加速中は回転数を段階的にグワンと上げ下げするCVTらしい動きで、運転の楽しみは削られている。

峠では2速でベタ踏みするのも難しいほどのワイドレシオで、下道ではMTモードもあまり役に立たない。ギア比の配分はもう少し工夫してほしかった。

ブレーキフィールはかなりしっかりしている。

スポーツカーのように応答性が高く、信号待ちへのアプローチ程度でも良い踏み応えを味わえる。

一方でエンジンブレーキが効きにくく、ちょっとした下り坂でもMTモードで車速を削ることになる。パドルシフト付きのグレードが欲しくなるところだ。

また、坂道発進でブレーキを離すと、必ず30cmほど下がってから止まるクセがある点も注意したい。

グレード選びについて言えば、2.5Lは選ぶべきではないと考える。

遅く、燃費も良くなく、楽しさもない。どうせ純ガソリンの時点で燃費は褒められたものではないのだから、3.5Lを選ぶべきだ。

ハイブリッドならモーターアシストも燃費性能もあるが、純ガソリンにはその両方がない。

FF系プラットフォームになったことでFR時代の強みも小さくなり、売れなかったのも仕方ないのかもしれない。

—乗り心地

高速道路での風切り音はそこそこだ。

段差を越えた後にややフワフワと上下に動きすぎる印象はあるが、コンフォート寄りのクルマと考えれば悪くない味付けである。

路面が多少跳ねるような場面では、足がパタパタとよく動いて衝撃をいなしてくれる。全体としてラグジュアリーなコンフォートライドが光る。

ただしハンドルには、良くも悪くもスポーティー寄りの振動が伝わってきやすい。

着座位置も重心も高いが、高速道路はそこそこ快適に、無難に走れる。

適度なコントロール感が良い刺激になり、むしろ疲れにくい。長距離を追い越し車線ペースで走るなら、断然エルグランドだ。

さらに速度を上げた超高速域でも、意外なほど風に揺さぶられない。

フワフワした足かと思いきや、快適性を犠牲にしないしなやかな動きのまま、路面にしっかり貼り付いて安定して走る。

風切り音やロードノイズも、そこそこの範囲に収まったままだ。

引き締めた足をストロークで快適に見せるクルマが多い中、エルグランドはフワフワ方向の優雅な乗り味のまま、うねった路面でも飛ばされずに走る。

この速度域でここまで明確に「コンフォート」を押し出す乗り味は、案外珍しい。

強い横風ではさすがに影響を受けるが、明らかに持っていかれるほどではなく、背が高い分少し流されやすいかな、という程度である。

—ハンドリング

動きの起点は明確にフロントにあり、FF相当の味付けだ。

ただしスポーティーさと旋回性にはしっかり振ってあり、少し強めにハンドルを切ると、前を起点にギャンギャン曲がっていく。

この感覚は、BMWのFFモデルにかなり近い。

急なハンドル操作では、まずロールが来る。背の高さと重心の高さを感じる瞬間だ。

その後、外側のタイヤに荷重をかけて遠心力に踏ん張りつつ、車体全体で全力で向きを変えようとする。

大柄な車体、重さ、重心の高さといった苦しさは隠しきれない。

それでも四輪の足回りをしっかり使い、身軽な旋回を演出しようと頑張っているのが伝わってくる。

ミニバンであること、コンフォートな乗り味であることを犠牲にしていない割には、十分に良い出来だ。

ステアリングのレスポンスも、ダルかったエリシオンよりよほど良い。

一方で、そのレスポンスとのトレードオフなのか、高速では路面のうねりにハンドルを取られる場面もある。

おすすめの走らせ方は、負荷をかけきろうとせず、道に沿ってなめらかにハンドルを切っていくことだ。

そうすればクルマとの一体感のある、気持ちの良い走りが楽しめる。

—まとめ

アルファードは人間の「見栄」を巧みに突いた。

対してエルグランドは、スカイラインのようなスポーティーな高級感をまとったクルマだった。

その方向性が、多くの購入層の心には響かなかったのだろう。ハイブリッドの有無も大きかったはずだ。

運転好きに向けたエルグランドと、一般層に向けたアルファード。

中古で選ぶなら3.5L一択だ。燃料代はケチったり考えたりしないようにしよう。

高速道路から市街地から山道まで、ステージを問わずに「何が不人気車だ」と持ち前の走りを楽しめるだろう。

マルバツ評価

〇:快適な乗り味とゴージャスな車格、高速道路の走りやすさ

×:中途半端な前輪駆動、中途半端な2.5リッター純ガソリン

自分の試乗レポート

時短のため記事本文はAIに書かせている。

運転中に音声で書き留めたメモ↓

エンジンはかかった瞬間にちょっと音を立てるけど、すぐ静かになる。

車内も高級車と呼ぶにふさわしい風格とかっちりした世界観がある。

シートは座った瞬間に雄大なクッション性を感じる。背の高さ、車内の広さを優雅なおもてなしに変えている。

思ってる以上に良い世界。

ちょっと直径の大きいステアリングだとか、握り心地だとか、ハンドルの回し一の抵抗感だとか、エリシオンと瓜二つ。

目を瞑ってハンドルを握らされたら区別できるか分からないくらい。こっちのがちょっとクイックというかダルさがない程度。

エンジンは走り出しでも音を立てる。

エコモードだと緩慢、ノーマルモードだと出足で過剰に前に出がち。

街乗り程度の負荷の無い加速でもエンジン音を響かせてしまう。

加速感は充分で問題ないが、ちょっと余裕は感じない。

ドアの感触はそこそこ、バンっという頼もしい感触はあるが、ボディ剛性には年代の古さが隠しきれない。

廉価グレードだからなのかクルコンなどのステアリングリモコンは皆無。

highway Starを名乗るクセに定速キープクルコンすら付けないのか…

でかい車かと思いきや、意外と取り回しは良い。

小周りも充分効くし、車体は運転してて小さく感じる。

車内を使おうとすると大きいが、運転すると小さい。これは良い。

ただ前後の長さは気になることがある。特に狭いところに左折で入る場面で前後につっかえる。

またSAPAでよくある左に30度曲がった駐車枠に頭から突っ込むのも苦手。

2.5は選んじゃいけない。

遅いし燃費が悪いし、何の楽しみも無い。

どうせ2.5の時点で燃費はゴミでお金かかるんだから、3.5にするべき。

夜のうちは、ルームランプ脇に埋め込まれたオレンジのLEDが車内をじわっと照らす。

フェアレディZみたいな、日産のスポーツ車の雰囲気がそこはかとなく漂う。

しかしメーターリングはブルー。ハイブリッドでもなく先進性もないのに。

高級感とスポーティーとレトロが喧嘩してる

ブレーキフィールはかなりしっかりしている。

スポーツカーのような応答性バッチリなタイプ。

踏み応えが良くて信号待ちへのアプローチ程度でもいい感触が味わえる。

ただエンジンブレーキが効かないため、ちょっとの下り坂でもMTレンジを使って車速を削る感じになる。パドルシフトが付いているグレードが欲しいところ。

ーー

峠へ

ーー

ハンドリングはかなり過激というか、前を起点に能動的にギャンギャン振り出すようなもの。

少しでも強めにハンドルを切ると一気に車が曲がっていく。

ただ残念ながら背の高さは出てしまっている。

アクセルの奥底にゴムスイッチのようなものがあり、そこを踏みぬかないと本来の力がでない。

元がクソ遅いエンジンなだけに痛すぎる。

このゴムスイッチに気づかなければ170馬力が140馬力位になってしまう。

本当にありえないというか、あってはならない設計ミス。

ハイビームの照射能力はもわっと周辺を浮かび上がらせるような感じで、深夜の森を単独で走るにはちょっと足りてない。

またライト類の色合いがバらっばらで統一感がない。

いまは全部LEDだろうに。

ハイブリッドならモーターアシストも燃費もあるのに、純ガソリンは両方ない。

FFプラットフォームになってしまったので強みも小さい。

売れないのも仕方ないかな。

CVTはMTモード付きだが、下道では役に立たない。し

峠道では2速でベタ踏みするのも難しいほどのワイドレシオ。

ギア比の配分はもっと工夫して欲しかった。

ハンドリングにFRらしさはない。

残念ながらFF相当のものだなぁ。スポーティーと旋回性に振ってはいるけど、まぁどうしても前から動いていっちゃう感じが拭えない。

動きの起点はフロントにある。

BMWのFF車とハンドリングの動きはかなり似ている。

前を起点にギャンギャン曲がっていくような味付けが。

道に沿ってハンドルを切っていくとスムーズに気持ちよく曲がっていく。

車の味付けとしては、道に沿ってぐいぐい走っていく感じ。あんま負荷をかけきるとか考えずになめらかにハンドル切っていくと気持ちよく走れると思う。

旋回方向に急ハンドルを切ると、まずロールする。

背も重心も高いんだろうなぁと感じてしまう。

その後、アウト側のタイヤに負荷をかけて、アウト側で遠心力に踏ん張りつつ、車全体で全力で向かっていこうとする

背の高さや重心の高さ、車体のデカさ、車の重さなど苦しさは隠し切れないが、足回りを四輪で使って身軽な旋回を演出しようと頑張ってくれているのは分かる。

ミニバンであること、コンフォートな乗り味であることを犠牲にしていない割には良い。

また、ハンドリングのレスポンスもエリシオンよりよっぽどいい。あっちはダルかった。

ーーー

高速道路へ。

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風切り音はそこそこ。

乗り心地は、段差を超えた後でちょっとふわふわと上下に動きすぎている印象がある。

だがコンフォートにも振っている車だと考えると悪くない味付け。

路面が多少跳ねるような場面ではパタパタと足を動かしてくれる。全体的にラグジュアリーコンフォートライドが光る。

ただしハンドルには良くも悪くもスポーティー優先の振動などを喰らいがち。

キックダウンスイッチを踏みぬくと、実用上の速度域のすべてにおいて加速性能への不満が無くなる。

追い越し車線もガンガン入れるようになる。

加速時にアクセル踏んでいるとき動作は残念ながらCVTそのもの。

多段式ATではなくて、段階的にグワンと回転数を上げ下げする。

変速ショックはないが、運転する楽しみは削られている。

アルヴェルと比較して明らかに不利になっている。

高速安定性は、ステアリングレスポンスとのトレードオフなのか、ちょっと路面のうねりにハンドルを持っていかれる。

着座位置が高く、クルマの重心も高いけど、そこそこ快適に無難に走れる。

コントロール感があるのが逆に良い刺激になって疲れない。

高速道路を長距離、それも追い越し車線ペースで走るなら断然エルグランド。

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スピードを思い切り上げて超高速テスト。

一般の人は生きている間に出すこともないような速度域へ。

ーーー

非常識な速度まで上げていっても、意外と風にも揺さぶられない。

足回りもフワフワしているかと思いきや、そのフラつくというか、快適性を犠牲にしないしなやかな動作のまま路面に貼り付いてしっかり安定して走る。

風切り音などのロードノイズも、そこそこかな程度に収まったまま。

スピードを思い切り出していても快適に巡行できる。

こういうスピードレンジで、ここまで明確に「コンフォート」が押し出される乗り味って案外珍しい。

多少引き締まっているのをアシのストロークで快適だと言わせるようなのが多い中で、エルグランドはフワフワ方向の優雅な乗り味のままうねった路面から飛ばされずに走る。

車体の空力特性も良い方だとは思うが、横風が強く吹くような状況ではさすがに影響を受ける。

しかし明らかに持っていかれるようなひどいものではなく、背が高い分流されやすいかな程度。

ハンドリングは十分なレスポンスでこの手のミニバンとしては運転が楽しめる。足回りは味は梱包と直進性ゆったりに降ってるけど、安定性が悪いわけじゃなくて、むしろなめらかに道に沿ってハンドル切っていくと、一体感のある走りが楽しめるから、そんなに不満がない。

純ガソリンだと2.5でもどのみち。燃費はゴミクソだから、個人的にはもう3.5買ったほうがいいと思うのも中途半端すぎる。

渡してあれば加速。性能の不満は無いから、そこは覚えておいて欲しいところ。

アルファードは人間の見栄を突いたけど、エルグランドはただのスポーツカー的なスカイラインの高級感みたいなテイストをまとっただけ。

そこが多くのにわか系自動車購入層の心に響かなかった。

運転オタクに向けたエルグランドと、一般人に向けたアルファード。

ハイブリッドの存在もデカそうだ。

傾斜地での坂道発進の際、ブレーキを話すとかならず一単位、三十センチほど下がって止まるような一面がある。

サイドブレーキは左足で踏むタイプ。

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