【S21クラウンアスリート(2.5)】愛好家が多い高級志向セダンだがコンフォートに振りすぎか? #230台目【試乗インプレッション】

覆面パトカーやタクシーなどでお馴染みのS21クラウンのアスリートを借りてみた。

2.5リッターV6の純ガソリンのベースグレードである。

外観・デザイン

覆面パトカーでさんざん見かけた顔つき。

ベースグレードだからか造形はシンプル。

そして特徴的な丸目四灯のテールライト。高速道路の走行車線でコレを見かけたときにのみ反応する神経回路がおそらく人間には存在する。

—内装

インパネ中央部は神殿のように大きく張り出しており、赤色の仕立てや各部の装飾によって、クラウンらしい高級感を演出している。

一方で、よく見るとプラスチックやピアノブラックなどの比較的ローコストな素材も混じっている。決して質感が悪いわけではないが、「クラウンだから感動的な高級内装が待っている」と期待すると少々肩透かしを受けるだろう。

しかし新車価格400万円台の、高級志向の大衆車として考えれば納得できる品質である。

至って期待通り。

価格がそんなに高いわけではないので個人的には文句なし。むしろ欲しい人みんなに手が届くような価格でクラウンを出してくれてありがとう。

純ガソリンの2.5L車は、ハイブリッド車や上位エンジン搭載車より価格が抑えられているため、内装も含めて価格相応という印象だ。

カーオーディオについても、普通に音楽を聴く用途なら大きな不満はない。音量を上げると高音域が若干割れ気味になるものの、露骨に耳障りな音にはならない。イコライザーで中高音を少し下げれば、十分に楽しめる性能である。

—取り回し

運転感覚の良さは、もはやコンパクトカーのレベルである。

セダンボディーでありながら狭い場所にもスッと入り込める。小回り性能も非常に高く、感覚的には軽ト並みである。車体の大きさを意識して苦労する場面がほとんどなく、東京都内の細い道や駐車場でも扱いやすい。

ステアリングの直径は大きめだが、操作力は非常に軽い。車体全体の動きも軽快であり、低速域では力を使わずにスイスイと走らせることができる。

クラウンという名前から大柄で扱いにくい車を想像する人もいるだろう。しかし実際には、誰でもどこでも運用できる高級志向のセダンである。

—パワートレイン

2.5L純ガソリン車は、上位エンジン車やハイブリッド車に比べてフロントノーズと車重が軽いように感じる。急にハンドルを切ってもフロントの重さを意識することがなく、向きを変える動きは非常に素直である。

搭載される2.5L V6エンジンはハイパフォーマンスカーとは呼べないくらいの加速性能に留まる。

しかし回転の滑らかさと、V6らしい官能的な音によって、気持ちの良い走りを作っている。

エンジンは空ぶかしをしても振動がほとんどなく、滑らかに回転を上げていく。組み付け精度が高いのか、元々の振動特性が優れているのかは分からないが、荒々しさを感じさせない上品な回り方である。

中回転域からはV6らしい心地良い音が車内に届く。非常識な速度を出さなくてもエンジンフィールを楽しめる点は、大きな魅力である。

ただし、加速性能には明確な物足りなさがある。

一般的には十分な性能だろうが、300~400馬力級の車に慣れていると、2.5Lでは明らかに力不足である。特に冷間時は、アクセルを踏んだ瞬間の停止状態からの出足がかったるく感じる。

さらに問題となるのが6速ATである。

各ギアの間隔が広く、現在のギアでは回転数が低すぎてパワーが出ない一方、シフトダウンすると回転数が上がりすぎるという状況が頻発する。

オートマチックモードのままアクセルを踏み込んでも、なかなかシフトダウンされない。そのまま低中回転域からモワッと加速するか、突然過剰に低いギアへ落とされて高回転まで一気に吹け上がるかの二択になりやすい。

手動でギアを下げた場合も、いきなり5000回転以上まで上がり、一瞬だけエンジンが吹け上がった直後のシフトアップとなる。

エンジンで引っ張る力が足りず、トランスミッションの段数も足りない。

7速や8速ATでギア同士の回転差を小さくできれば、気持ちの良い中回転域をスパスパと使えたはずなのだが…

耐久性や重量、制御の安定性を考えて6速ATが採用されているのであれば、ある程度は仕方がない部分でもある。

燃費性能の差が小さいのであれば、個人的には100万円ほど追加して3.5L V6を選びたい。滑らかなV6にこだわらないなら、CVTによって効率良く加速できる直列4気筒ハイブリッドも有力な選択肢である。

2.5L純ガソリン車は、エンジンの質感は良いものの、性能面では中途半端さが残る。

—乗り心地

市街地での乗り心地は、まさにコンフォートセダンである。

足回りは全体的にゆったりとしており、タイヤとホイールを大きく動かしながら、その動きの中で路面からの衝撃を吸収するような感覚がある。

短いストロークで車体の動きを一発で抑え込むドイツ車的な足回りではない。路面からの入力を穏やかに受け止め、乗員に強い衝撃を伝えない方向性である。

街中を普通に走る限り、この柔らかさは快適である。ステアリングの軽さも相まって、ほどよくゆったりと移動できる。

一方で、路面がうねっている場所で速度を上げると、車体が上下に動きすぎる。揺れの収まりもあまり良くなく、フワフワとした動きが続く。

高速道路を100km/h程度で巡航している際も、安定性や直進性そのものに問題はない。しかし上下方向の動きが大きく、ドイツ製セダンのような高速巡航時の落ち着きは感じられない。

路面のザラついた高速道路では、床下から「ゴー」という振動やロードノイズもほどほどに入ってくる。価格相応であり、特別うるさいわけではないが、期待を上回る静粛性でもない。

より快適に乗るなら、フロアやホイールハウスのデッドニング、静粛性を重視したタイヤへの交換を検討してもよいだろう。

—ハンドリング

S21クラウンアスリートのステアリングは、高負荷走行時にもほとんど重くならない。

軽い力でフロントがスイスイと入っていくため、扱いやすさは非常に高い。しかし個人的には、ここまで軽いと路面とのつながりよりも、スカスカとした感触が勝ってしまう。

「アスリート」という名称から想像するスポーツセダンらしい手応えは薄い。ロイヤル系よりスポーティーな位置付けではあるものの、基本的な乗り味はゆったりしている。

走行ペースを一気に上げると、純ガソリン車ならではの身軽さが現れる。足回りも低速域より引き締まり、車体を安定させようとする動きが強くなる。

ダンパーのピストンスピードに応じて減衰力が変化し、高負荷時には車体の動きを抑える特性になっているのかもしれない。普通に走っていると柔らかいが、ペースを上げると意外にシャキッとする。

それでも、ステアリングと足回りの動きは軽すぎる。

警察車両としてハードな緊急走行を行うことまで考えると、もう少し高速域でパワーステアリングを重くし、直進時の落ち着きを高めたい。足回りについても減衰力を強め、荒れた路面を飛ばしても車体がフワつかないようにしたいところである。

現代の車であれば、速度や走行モードに応じた電子制御によって、ステアリングの重さやダンパーの減衰力を変化させられる。この部分は次世代型クラウンで大きく改善されており、S21で感じた「こうしてほしい」という要望が、ほとんど実現されているように感じる。

高負荷走行時には、2.5Lエンジンと6速ATの弱点も目立つ。

旋回からアクセルを踏んで立ち上がろうとしても、オートマチックモードでは適切にシフトダウンされず、アクセルを深く踏んでもモワッと加速するだけである。

シャシー自体は軽快に向きを変えられるだけに、パワートレインの反応が追い付かない点が惜しい。

マルバツ評価

〇:コンパクトに乗り回せる高級志向セダンは昔ながらの名車。V6エンジンも気持ちよく快適に乗れる。覆面ごっこもできる。

X:スポーツセダンを期待するにはゆったりしすぎ。次の世代で爆裂進化するだけに余計に気になる。2.5ではパワー不足で中途半端。3.5Lに上げるかハイブリッドにすべき

自分の試乗レポート

時短のため記事本文はAIに書かせている。

運転中に音声で書き留めたメモ↓

運転感覚の良さは、もはやコンパクトカーのレベル。
狭いところにもスッと入れるし、セダンタイプながら軽トラ並みの小回り。
運転するにあたって何の苦労もないって感じ。

特に冷間時はアクセルを踏んだ瞬間の、停止からの発進の出足が少々かったるい。
6速ATの動作は少々緩慢に感じることがある。

街中の乗り心地はコンフォートセダンって感じ。

ハンドルも直径が大きく、ステアリングは非常に軽い。
全体的に動きが軽く、ほどよくゆったりしている。

ロイヤルがある中で「アスリート」を設定したということと、S22の乗り味的にスポーツセダン的なのかと思っていたが、中身はゆったりしている。

ーーーー2.5L V6 + 6AT動作についてーーーー

V6エンジンは2.5リッター程度では速いと呼べないが気持ちのいい走りを作る。

一般的には充分なのだろうが300~400馬力級に慣れている自分には不満。
100万ちょい足せば3.5のV6が手に入る上に、どのみち燃費性能も誤差みたいなものなのだから、私は3.5がオススエメ。

この微妙にパワーが足りない2.5リッターのV6と微妙に守備範囲が足ず動作に不満がある6速ATが常にもどかしい。

6速ATは各ギア同士が少々離れており、シフトダウンすれば回転数過剰、今のギアでは回転数が上がらずパワーが出てこない。といった事態が頻発する。
オートマ状態では踏み込んでもギアが下がらないので低中回転からモワーーーっとダラダラ加速するか、一気に過剰な高回転までシフトされるか。
手動でギアをさげても、いきなり5000回転以上に入って一瞬だけブンとブン回ってすぐシフトアップ。

エンジンで引っ張る力も足りなければ、ギアの段数も足りない。

7速か8速かあって、もうちょっとギア同士の回転数離れを解消できればスパスパと気持ちのいい中回転ゾーンを使えたことだろう。
しかし耐久性や軽さなども踏まえての6ATだったとするなら仕方ない。

CVTならモワーっと回転数を上げてスイスイ加速してくので、V6が直4になっても良いならハイブリッド買った方が良いのかも・・・?

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ハンドルは高負荷走行時もほぼ重さが無い。

軽い力で前がスイスイと入っていくが、個人的にはここまで軽いとスカスカ感が勝るのではないかなと思ってしまうほど。

この次のS22がテスラのモデル3やドイツ車に勝負できるハンドリング、乗り心地を持っていただけに意外だった。

2.5リッター程度だとフロントノーズも車重自体も軽いらしい。
急ハンドルを切っても前が重いと感じることは一切なくスイスイ曲がる。

新車価格は400万円ちょい。
この価格は良くも悪くも実に納得感がある。

乗り心地だとか静粛性だとか内装だとか、その辺のレベルは高級志向の大衆車って感じ。
運転しててもコンパクトで扱いやすく、狭い東京都内でも乗りやすい。
誰でもどこでも運用していける高級志向の車。
そういう方向性を感じる。

内装は中央部が神殿のように張り出していたり、赤色の仕立てだとか、随所で高級感も出そうとしてくれている。
しかしプラスチックやピアノブラックのようなローコスト素材も混じる。
全く悪くはないが「クラウン=高級車=感動的高級内装」みたいな期待はしないほうがいい。
あくまで400万円級の大衆車クラスの域は出てはいないって感じがある。

※ハイブリッドや上位エンジンを積むだけで新車価格は数十万円上がるが、私の個体は2.5の純ガソリンなのである。

足回りは全体的にゆったりしている。
路面がうねっていうところでスピードをあげようと思えば上下に動きすぎである。

揺れの収まりが悪い。

市街地でもタイヤホイールをしっかりと大きく揺さぶって動かして、その動きの中で衝撃を吸収して快適な乗り心地を作るというイメージ。
短いストロークの縮み一発でぎゅっと抑え込むようなドイツ車的な減衰特性ではない。

そのため高速巡航というドイツ車的状況においてはこの足回りは不満。
安定性や直進性に問題は無いのだが、フワフワと上下への動きが大きい。

ハンドルも軽すぎる。ステアリング直径も少々大きい。

逆説的にこの次の世代は私の「こうして欲しいなぁ」が全部叶っていると言えるかも。

この次のS22世代だと減衰調整機能が付いて一気にビシっとするため、明らかに物足りない。
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100キロ位で路面のザラついた高速道路を走っていると、床下からのゴーという振動がほどほどに入って来る。
価格相応で悪いともうるさいとも思わないが、期待を上回るものでもない。
フロアやホイールハウスのデッドニング、静粛性の良いタイヤは用意してあげたい。

ちなみにカーオーディオは普通に聞くだけなら不満ないくらいの性能はある。
音量を上げたら高音が音割れ気味になるのがこのクラスのオーディオの定番だが、そこまで露骨にイヤな感じにはならない。イコライザーでちょっと中高音を下げるだけで不満がなくなる。
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外観について。
自分の借りた仕様はスポーツセダンと呼ぶにはちょっとシンプル。

私はせっかくのクラウンアスリートなのだから、もう少し装飾が欲しいなと思う。
(そういう人の為の上位グレードなんだから、素直に金出して上位グレードを買えば良いというだけの話だが、試乗車調達の都合があるのだ。)

丸目四灯のテールやイナズマ形状のデイライトだかスモールライトは覆面パトカーの証。

この車を買えば「覆面パトカーごっこ」という楽しみが無条件にドライブに追加される。
S21クラウン自体が未だに愛好家が多く、好評を得ながら愛用され続けている一台だ。

ーー高負荷走行ーーーーーーーーーーーー

走行ペースを一気に上げると純ガソリンゆえの身軽さが出る。
足もシャキシャキと引き締まって車体をビシッと安定させるようになる。

ピストンスピードに対する減衰特性の切り替えで、高負荷走行時はしっかり抑え込むようにしているのか。

しかしそれでもハンドルや足回りは身軽にスイスイ動きすぎている一面があり、警察車両のハードな緊急走行を見据えるには全体的に軽すぎ。

もっとパワステを重くして、高速走行時の直進感を高めたい。
足回りも動きを抑えたほうが良いだろう。
特に減衰を締めたい。荒れた路面を飛ばしてもフワつかないようにする。

今だったら両方ともコンピュータ制御で簡単に実現できるだろう。

こういうハイペース走行時も2.5の力不足が出る。
特にオートマモードのまま旋回から立ち上がっても、シフトダウンされないせいでアクセルばっか踏んでも「モワーーー」というかったるい加速になってしまう。

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エンジンは組み付けの精度が高いからなのか、元の振動特性が良いからなのか、空ぶかしをしても全く荒ぶらない。

滑らかに回ってく。

パワー自体はあまりないが、回り方が非常に気持ちい。

中回転域からV6の官能的な音を出してくれるため、非常識な運転をしなくてもエンジンフィールを楽しめる。

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