廉価グレードというのは悲惨なクルマが少なくないが、「高級車の最廉価グレード」ともなれば尚更である。
今回は40アルファードの最廉価グレードだったX(510万円)のハイブリッドに乗っていく。
外観・デザイン
ホイールがあからさまに小さいし、デイライトやウインカーで分かるという意見がある。
個人的には正直言ってどうでもいい差である。



—内装
上位グレードを知っていると、Gの内装は明らかに簡素である。

エアコンの温度調整部分は高輝度の表示ではなく簡素なバー表示となり、シートもファブリックと合成皮革の組み合わせである。ベンチレーションだけでなく、前席シートヒーターも装備されない。
質感はそんなに悪くないが…

この価格帯の車を新車で購入できる人にとって、Zハイブリッドとの約80万円差をどう捉えるかは悩ましい。せっかくアルファードを買うのに、目に入る部分や体に触れる部分で廉価グレードらしさを感じ続けるのは勿体ない。
一方で、ダッシュボードやメーターフード、センターコンソールなど、要所にはソフトパッドが使われている。全面的に安っぽいわけではなく、アルファードを高級車の領域にギリギリ留める程度の質感は確保されている。
8人乗り仕様は2列目にも3人乗車できるが、中央席の幅と座り心地は厳しい。車体そのものは巨大で室内空間にも余裕があるのに、中央席だけは窮屈である。

8人乗車が必要な家庭や送迎用途には価値があるものの、アルファードらしい後席の優雅さを求めるなら、7人乗りのZを選びたい。
—取り回し
取り回しについては、以前ほど大きさや乗りづらさを感じなかった。
私自身がアルファードの車幅や前後長に慣れた影響も大きいだろう。パノラミックビューモニターなどを活用し、早めに周囲を確認しながら動かせば、日常的な市街地でも極端に扱いづらい車ではない。
結局のところ、このサイズの車では小回り性能だけでなく、慣れと運転時の心遣いが重要である。狭い場所で無理をせず、車体が通過する位置を常に意識できれば、巨体の割には普通に扱える。
—パワートレイン
穏やかに走っている限り、静粛性は十分に高い。
発進時や低速域ではモーターが車体の重さをうまく隠し、アクセルを軽く踏み足すだけで滑らかに前へ出る。アクセルを完全に戻せば、走行中でも積極的にエンジンを停止させる。

ただし、強い加速を求めるとエンジンの存在感が一気に増す。中程度以上に踏み込めばエンジン回転はすぐに高まり、「ムウォーッ」という連続的な音が車内へ入ってくる。
加速力そのものが不足しているわけではない。モーターアシストを受けながらしっかり速度を上げるが、高級車らしい余裕というより、エンジンを回して巨体を加速させている感覚が強い。
静かなまま強烈に加速する大型EVミニバンと比べれば、動力性能の質では古典的に感じる部分がある。先代に用意されていた3.5L V6が廃止されたことを惜しく感じる場面である。
しかし、深夜の首都高速へ上がると印象は変わった。加速性能は予想以上に高く、100km/hを超えても速度は素直に伸び続ける。高速道路への合流や追い越しで困るような遅さはない。
純粋なEVほどモーター走行領域は広くないが、日常域をモーターでカバーしながら、高速域では十分な速さを確保している。燃費性能と実用的な加速力を両立したパワートレインである。
—乗り心地
Gはホイール径が小さく、タイヤの厚みが確保されている。その軽さと柔らかさのおかげか、足回りは細かな凹凸に対してしっかり動く。
路面からの入力をタイヤとサスペンションがストロークしながら吸収するため、一般道を穏やかに走る限りは乗り心地が良い。タイヤの交換費用を抑えやすい点も実用上の利点である。
ただし、強い段差を越えると足回りがバタバタし、衝撃を一度で収束できない場面がある。速度を上げた際にも、上下方向のフワつきが顔を出しそうな感覚が残る。
柔らかく動く足回りではあるが、常に上質に収束するわけではない。街乗りの快適性と高速域での安定感を両立するためにも、そろそろ電子制御式の減衰力調整機構を検討してほしいところである。
—ハンドリング
ハンドリングの基本設定は穏やかである。しかし、コーナーへ切り込んでいくと、フロント側からグイグイと内側へ向かっていくような気持ちよさがある。

車体は重いが、ただ鈍重なだけではない。アクセルを踏み足せば滑らかに前へ出て、一定のペースまでは軽快に走らせられる。大型ミニバンとして考えれば、運転も十分に楽しめる。
一方で、ステアリングを回し始めた直後に、旋回反応が少し遅れる領域がある。緩やかな操作では気にならないが、想定より急なカーブへ入った際には、ハンドルを切ったのに車体が一瞬曲がり始めないように感じる。
このわずかな遅れによって追加でハンドルを切ってしまい、後から車体が大きく反応する。首都高速や峠道など、車線が狭く周囲の走行ペースも速い場所では、この設定が巨体を必要以上に扱いづらくしている。
さらに不満だったのが、車線逸脱を防ぐ操舵支援の介入である。車線端へ近づくとステアリングへ修正が入り、自分の操作と制御がぶつかる場面があった。
必要な場面では安全装備を使いたいが、自分で正確に操作したい場面では素早く解除したい。しかし、走行中は設定項目の多くがグレーアウトされ、機能へ簡単にアクセスできない。
安全性を優先する意図があると言われれば仕方ないが、運転状況に応じてワンタッチで切り替えられる操作性が欲しい。
マルバツ評価
〇:ハイブリッドの経済性とアルファードの世界観が500万円ちょいで買えた
X:廉価グレードゆえ安かろう悪かろう。3.5Lの廃止でエンジンは唸りがち。二列目(特に中央)の居住性はあまり良くなく、アルファードというクルマへの期待値を下回る。せっかくのアルファードなんだからケチらずZグレードを買うべき。
自分の試乗レポート
時短のため記事本文はAIに書かせている。
運転中に音声で書き留めたメモ↓
ーー内装関連ーーー
最も安いグレードである。
上位グレードを知ってると内装は明らかにしょぼい。
差額は100万円程度だと思うがケチらず払いたい。エアコンの温度の切り替えダイヤルが高輝度液晶からただのバーに変わったり、シートがベンチレーションどころかヒーターも付かない布だったり。
この車を新車で買える人にとっては誤差程度の差額のために、せっかくの高級車の「ケチグレード」を買うなんて勿体ない。
しかしソフトパッド素材は要所で採用され、高級車ゾーンにギリギリアルファードを留める。
ーーーーーー取り回しについては省略しようと思うが、もう私が慣れたからなのか特にデカいとか乗りづらいとは感じない。
慣れと運転への心遣いが大事なのだろう。さて穏やかに走ってる限り静粛性は普通に高いが、パワー感があるかって言われると評価が分かれる。
中国EVなんかに500馬力級のパクり版アルファードがあると思うが、そっちのほうが絶対に静粛性や加速の余裕のクラスは上である。アクセルを踏み込めばモーターアシストを受けつつしっかり加速するが、エンジンは始動すればすぐわかるレベル。
中くらい以上の加速をさせれば3000回転くらいすぐに行ってしまう。
ムウォーっとエンジンが回る音が聞こえてくるため、そういう「エンジン喚いてます感」が嫌いな人には嫌なニュースである。
先代の3.5が無くなったのが惜しい。ーー深夜の首都高に上がる。ーー
加速性能は思っている以上に高い。
100キロを超えてもスイスイとスピードが乗り続ける。ハンドリングは穏やかだが、切り込んでいくと車が前からグイグイとインに向かっていくような気持ちよさがある。
車は重たいが、ある程度は軽快に走れるようにセッティングされている。
運転は結構楽しめると思う。
アクセルを踏み足しても、車は気持ちよくスイっと前に出る。
アクセルを完全に抜けばちゃんと走行中でもエンジンはアクティブに切ってくれる。
他のエコカーほど強いev性能ではないが、このくらいのモーターカバー域なら燃費もちゃんと出せる。
燃費性能と速さが両立されているといえる。
ホイールのサイズが小さいわけだけど、その軽さゆえに足がしっかりと動く。
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大きな不満なのだが、
車が車線をはみ出しそうになると勝手にハンドル切ってくる機能がとにかく邪魔。
ワンタッチで切れればいいが見つからない。
あるのかもしれないが走行中はあちこちグレーアウトされるのでアクセスできない?
メーターは「走行中はカスタマイズすらさせません」だし本体設定は走行中はオールグレイアウト。なにもできない。レーンキープのボタンを押せば切れるかと思いきや次の瞬間には復活して来やがる。
設定で最初からオフにすればいいのだが、「安全優先で付けておきたい場面」と「自分でコントロールしたい場面」が交互に来ることがあるため悩みどころ。
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ハンドルの回し始めのゾーンに、ちょっと応答が遅れるというか、旋回のリニアさに欠ける領域があるらしい。
その緩慢ゾーンが存在することの何が問題かって、突発的にカーブに突っ込むとき、ハンドルを切っても車が一瞬曲がっていかないような状態になる。
その一瞬のグラつきで旋回が遅れ、この巨体がレーンの端に寄ってはみ出しそうになるのだ。
レーンに幅が広くないわりに他車が近く、走行ペースも速い首都高や峠などを走ることを考えると、このステアリングの設定は気に食わない。
ーーーーサスペンションは「よく動いてくれている」と言えば聞こえばいい。
実際小ぶりなホイールのおかげかタイヤホイールはしっかり動いてストロークしながら揺れを吸収していってくれるのだが、強い衝撃を受けるとバタバタするし、スピードを上げるとフワつきも出そうである。
そこそこスピードを出すという用途も考えられるので、個人的には減衰調整機能の搭載をそろそろ検討して欲しい。
まぁ車高調に変えたらいいのかもしれないけど…