ベンツのSクラスを調達してきた。
13年は前の型落ちだが、王者の世界が一体どんなものなのか確かめて行こう。

外観・デザイン
正面はカクカクしていて旧世代感が強いが、Sクラスの迫力は健在。

強い圧を感じる顔つきである。

後ろ姿はバイオリンのような曲面によって優美な佇まい。


内装
W222型Sクラスの内装は、今見ても十分に高級である。

現代のMBUX世代と比べると古さはあるが、逆に物理操作がしっかり残っているため、ナビ以外の操作はかなり直感的である。エアコンや各種機能の操作も分かりやすく、変にタッチパネルへ寄せすぎていないところは好印象だ。

一方で、ナビまわりには不満が多い。
中央のダイヤルはソフトウェア制御で不要な回転をしないようになっており、機構としては面白い。しかし、地図スクロールや機能の探し方、ソフトウェア全体の設計は使いづらい。グラフィックの質感やフレームレートも今見ると古く、現代のMBUXと比べるとかなり世代差を感じる。

ここからMBUXへ進化したことを考えると、まさに宇宙戦艦ヤマト級の進化である。
シートは柔らかく、高級車らしい包まれ感がある。ただし、首まわりのクッション形状が自分の体には合わず、長時間座るとやや違和感があった。単純に柔らかければ快適というわけではなく、体格との相性がかなり出るシートだと感じた。
2列目の空間は十分に広い。居住性そのものは高く、後席に人を乗せる高級セダンとしての役割はしっかり果たしている。
ただし、座面の角度がやや立っており、自分にはあまり合わなかった。また、個体差や経年劣化の影響もあると思うが、リアのエアサスが抜け気味なのか、段差でドタドタと衝撃が来る場面もあった。





取り回し
Sクラスは物理的には大きい。
しかし、運転してみると意外なほど手に馴染む。ハンドルの切れ角が大きく、見切りも良いため、巨大なセダンを無理やり動かしている感覚が少ない。
特にボンネット先端のメルセデス・ベンツのマスコットは、単なる高級車の象徴ではなく、車幅感覚の把握にもかなり役立つ。運転中に常に視界へ入るため、車の先端がどこにあるのか分かりやすい。
低速域のハンドルはとにかく軽やかである。路面のザラザラ感やタイヤの重さをほとんど感じさせず、スッと回る。かなり意識してパワーステアリングの味付けを作っている印象で、この低速域の軽さこそSクラスらしい乗り味を作っている大きな要素だと感じた。
エンジン始動時の振動もほとんど気にならない。V8という大きなエンジンを積んでいるにもかかわらず、始動音や振動の存在感はかなり抑え込まれている。
市街地では、まるで路面とハンドルが直接つながっていないような感触である。外の喧騒もきっちりカットされ、巨大な車体を静かに滑らせているような感覚になる。
パワートレイン
V8エンジンは、基本的には非常に滑らかである。
アクセルを踏んでも、普通の領域ではエンジンが唸らない。高級車らしく、エンジンの存在を前面に出すのではなく、必要な力を静かに供給するタイプである。
首都高で前が開いたタイミングで強めに踏んでみると、エコモードでは数値の印象ほど鋭い加速はしない。車重があるためか、加速の立ち上がりはかなり穏やかである。
しかし、さらに踏み込んで高回転域へ入ると、そこからもう一段先の世界がある。静かに走っていたはずの車が、突然強烈な加速を見せる。
箱根ターンパイクのような急な上り坂でも、エンジンパワーに不足はない。重量級セダンとはいえ、V8の余裕は明確で、坂道で苦しさを感じることはない。
ただし、アクセルレスポンスは個人的にはあまり好みではなかった。
踏んでから一呼吸置いて、シフトダウンが入り、シフトチェンジが終わった瞬間に突然ドカンと加速する場面がある。
シフトダウンが終わった瞬間に、リアタイヤに700Nm掛かるのだ。危ない。
特にマニュアルモードでも勝手にシフトダウンされ、リアタイヤへ一気にトルクがかかるような動きがあり、タイヤが悲鳴を上げることもあった。
この動きはあまり自然ではない。人間の感覚に対してリニアに力が出るというより、車側が一度ためてから急に大きな力を出してくる印象である。
むしろエコモードの方が、過激さが抑えられていて自然に感じる場面もあった。Sクラスとして快適に乗るなら、無理にスポーツ寄りにせず、エコまたはコンフォート系のモードで流す方が合っている。
乗り心地
街中での乗り心地は、まさにエアサスの高級セダンである。
足回りがパタッと動き、衝撃を大きなストロークで受け止める。車体と路面が物理的に離れているような感覚があり、低速域では非常に上質だ。
首都高の継ぎ目でも、足回りが動いていることははっきり分かる。しかし、衝撃そのものはかなり丸められており、乗員へ直接的なショックはほとんど入ってこない。
ただし、意外だったのは、荒れた路面での不満である。
フロアやハンドルからビリビリとした微振動が伝わってくる場面があり、Sクラスならもう少し遮断してほしいと思った。路面が荒れていることは確かだが、それにしてもノイズや振動を少し入れすぎではないかと感じる場面がある。
小田原厚木道路のように路面が荒れた区間では、助手席の乗り心地も期待ほど良くなかった。段差で上下に揺れたり、ドカドカと叩きつけられるような動きが出たり、ふわっと中に放り出されるような感覚があったりする。
ザラザラした路面の振動も拾うため、常に落ち着いているわけではない。山の頂上付近では、瞬間的にグイッと頭を持っていかれるような動きもあった。
コンフォートモードなら、揺れを時間をかけて沈静化するような動きになる。ただし、傾き方向にドカドカ揺れるような動き自体は残る。高級車らしい柔らかさはあるが、万能の快適性ではない。
また、経年劣化の影響も無視できない。ボディや足回りに年式相応の疲れを感じる場面があり、ドイツ車信者が絶賛するような圧倒的な剛性感が常にあるかというと、そこまでではない。
ハンドリング
ハンドリングはモードによって大きく印象が変わる。
エコモードでは、正直に言えばダルい。ゆったりしているというより、舵角に対する遅れが目立つ。街中を流すだけなら問題ないが、ワインディングでは車との一体感が薄くなる。
一方でスポーツモードに入れると、かなり印象が変わる。
車自体は重いが、前後の重量バランスとタイヤのキャパシティで、四輪をフラットに使って曲がっていく感覚がある。巨大なセダンでありながら、意外とコンパクトに手の内へ収まる。
旋回性はしっかり持っている。
カーブの途中で強めにハンドルを切ると、FRらしくイン側へ向かっていく過剰な動きが出る場面もある。基本的には滑らかだが、深く切り込んでいくと、一気に過激なFRスポーツのような顔を見せる。
ただし、そこへ唐突なシフトダウンと大トルクが組み合わさると、少し怖い。
アクセルを踏んだ瞬間にドカンと力が出て、リアタイヤに過剰なトルクがかかる。タイヤが鳴くような場面では、ホイールスピンしそうな不安もあり、あまり良い動きだとは思わなかった。
ブレーキにも少し不満がある。
車重のせいか、パッドの特性か、効きがいまいちで、思ったほど止まっていかない感覚がある。そのため、山道で突っ込んでいく気にはなりにくい。加速は唐突に強く、ブレーキは期待ほど頼もしくないため、スポーツ走行を楽しむには少し神経を使う。
とはいえ、車そのもののバランスは悪くない。スポーツモードで攻めれば、ハンドルはクイックになり、FRスポーツセダンのような一面も見せる。タイヤも四輪でしっかり重さを分担しており、ただの重たい高級車で終わっていない。
高速域
Sクラスの本領は高速巡航にあると思われているが、個人的には期待を下回る。
160km/h程度の領域では、スピード感が薄く、非常に快適である。日本では現実的に使えない領域だが、車としてはこのくらいの速度で「快適だな」と感じさせる作りになっている。
ただし、個人的にはこのグレードの快適な上限は200km/hあたりだと感じた。
加速性能自体は圧倒的で、一瞬で220km/h付近まで到達する力がある。しかし、200km/hを超えると空気の壁や路面のうねりが目立ち始める。
東名高速のようにうねりがある路面では、220km/h付近で路面の山を越えた瞬間、車体下へ大量の空気が入り込んだような動きが出る。車が跳ね上がるような感覚があり、制御しきれない印象が一気に出てくる。
もちろん路面状況が良ければ、さらに安定する可能性はある。しかし、少なくとも今回の印象では、快適に支配できる上限は200km/h前後である。
そして、高速域では道路の見え方そのものが変わる。
直線だと思っていた道のわずかなカーブが、殺人的な急カーブに見える。移動速度が数倍になれば、自分と他人の命を危険にさらす度合いも同じように増える。
この車は高性能だが、その性能を一般道や日本の高速道路で使い切るべき車ではない。あくまで余裕として持っておく力であり、160km/h程度の領域で静かに余裕を味わうのが、最もバランスが良いと感じた。

マルバツ評価
〇:路面の衝撃を遮断するスムーズな走り心地
×:220km/hから先での安定性やフロアの制振、旋回時の腰高感など意外と走行特性に不満がある。上澄みの当たり大衆車と比べた際に価格ほどの付加価値を感じづらい
自分の試乗レポート
時短のため記事本文はAIに書かせている。
運転中に音声で書き留めたメモ↓
Sクラス
何もかも滑らか。
ハンドルがとにかく軽やかに回る。
路面のザラザラやタイヤの重さの類が一切ない。
かなり意識してパワステの低速域の味付けを作っている印象。
Sクラスの乗り味を作っている大きなポイントだと言える。
エンジンの始動音や振動はサイズのわりには感知できないほどで、ハンドルを回した際のざらつきもない。
アクセルは踏んでも全くエンジンが唸らない。
物理的には大きいが、ハンドルの切角や見切り性能のおかげでスッと手に馴染む。
ハンドルは路面と繋がっていないような感触で、市街地の喧騒もしっかりカットされる。
首都高に上がる。
前が開いたので強めに踏んでみるが、エコモードでは重たいからか数値の割には加速は穏やか。
しかし高回転域ゾーンにもう一段先炸裂するような世界がある。
いきなり遮音と制振への不満が出る。
まずフロアとハンドルからビリビリとした微振動が伝わってくる。
もう少しカットしてくれよと思う。
路面が多少荒れているのは認めるが、だとしてもノイズを入れすぎ。
乗り心地はエアサスセダンの定番。
パタっと足回りを動かすが、その衝撃吸収の総量が大きいので、車体と路面が物理的に離れているような乗り心地となる。
首都高の継ぎ目でも、足回りが動いているのはハッキリと感じるが衝撃はほぼ入ってこない。
ハンドリングはモードによって味付けが変わる。
エコモードではゆっくりというよりダルい。
舵角に対する遅れが目立つ。
ボディの剛性もドイツ信者が絶賛するようだが、言うほどよくはない。
計年劣化や車重で軋む感じさえある。
路面の荒れた小田原厚木道路へ。
意外と助手席の乗り心地はよくない。
むしろ段差で上下に揺れたりドカドカっと叩きつけられたり、ふわっと中に放り出されたり、ザラザラした路面の振動を拾ったりして落ち着かない。
山の頂上では瞬間的にグイッと頭を持っていかれることもある。
コンフォートモードなら押さえ込みのところで時間をかけて沈静化できるが、傾き方向にドカドカ揺れるような動きが来ることも変わらない。
ーー!
車自体が重くても、前後の重量バランスとタイヤのキャパシティで、ちゃんと四輪をフラットに使って曲がっていくから、意外とコンパクトに手のうちに収まる。
旋回性を持ってる。
ーーー
カーブの途中で急ハンドルを切るとなんて書こうかな。
FRらしく過剰な動きでインへと向かっていくところもある。
基本的になめらかだけど、切れ込んでいったら、一気に過激なF Rになるし、
アクセルも個人的には好みじゃないけど、踏んでいくとマニュアルモードでも勝手にシフトダウンされて、瞬間的にドカンと加速する。
その時にリアタイヤに過剰なトルクをかけるから、タイヤから悲鳴がなる。
個人的にはホイールスピンを起こしそうで事故りそうだからあんまり良い動きじゃないと思う。
箱根ターンパイクの急な上り坂でも全く苦しくないエンジンパワーを持ってるけど、
アクセルを踏んで一呼吸置いてからシフトダウンをしてシフトチェンジが終わった瞬間に突然ドカンと出るから、
あんまり人間の感覚にとってナチュラルなパワーの出方をしていない印象がある
エコノミーモードの方が、まだ人間の感覚にとって自然な走り方をしてくれる。
重さのせいかパッドのせいかブレーキの効きがいまいちで、止まっていかない感じが強い。
そのせいで突っ込めない。
また加速も唐突にドカンと来るので怖い。
ちょうどここからだ。危ない。マジで危ここ展望台なんだよ。番組の収録もやる場所だね。
車自体のバランスは悪くなく、スポーツモードで攻めればハンドルもクイックなfrスポーツとなる。
タイヤも四輪で重さを分担する。
ー
快適な巡航スピードが200キロから1つの上限かもしれない。
東名高速みたいなうねりが結構ある。
路面だと220キロに達すると、路面の山を飛び上がったタイミングで、車の下に大量な空気が入ったり飛び上がったりして、ジャンプする動きが抑えきれなくなる。
制御できなくなる感じが一気に出る。
このグレードの上限スピードは、個人的には200km/h。
路面状況が良ければさらに良くなるかもしれない
加速性能は圧倒的で一瞬で220キロ位まで出るけど、同じく200キロから上はちょっと空気の壁に阻まれる
しかし直線だと思い込んでいた道路もわずかなカーブが殺人的な急カーブとなる。
移動速度も数倍速だが、同じだけの割合で自分と他人の命を危険に晒すこととなる。
160くらいで「快適だなぁスピード感ないなぁ」をやるのが最もバランスがいい。
シートの背面が柔らかいが、変なクッションが首に備え付けられるせいで体に合わない。
ボンネットのベンツマークは運転中に存在感があるのみならず、車幅感覚の把握にたいへん役立つ。
物理の操作が色濃く残り、ナビシステムを除いて直感的に扱える。
ナビについては不満しかない。
中央のダイヤルの回転がソフトウェアで制御され、不要な回転をしないようになっているのは面白いところだが、
地図のスクロールのいいやりたい機能の探し当てといいソフトウェア設計といい、あまりにも使いづらい。
世代も古く、グラフィックの質やフレームレートもよろしくない。
ステアリングのインフォディスプレイにブースト圧を出すこともできない。
ここからMBUXが出てきたのは宇宙戦艦ヤマト級の進化だ。
ーーーー
2列目に移る。
空間は十分にあり居住性はいいが、座面の角度が立っていて自分には合わなかった。
またリアのエアサスが抜け気味なのか、ドタドタと衝撃が来ることもある。
走行スピードの割に静粛性は良好だが、スポーツモードでも細かく上下に揺れ続ける。
乗り心地はあまりよろしくない。