実用ワゴン寄りだった先代から、軽くて走りのいいコンパクトカーへ方向転換した3代目デミオ。
価格はかなり安く、そのぶん内装の質感や静粛性は大きく割り切られている。
そのトレードオフの「中身」と素朴さゆえの魅力を見て行こう。
外観・デザイン
このデミオにおいて最も魅力的なところ、それはデザインだろう。


内装
3代目デミオの車内に乗り込むと、まず感じるのは「何もない」という割り切りだ。

インパネまわりは一面が樹脂で、質感はかなり簡素である。現在のコンパクトカーのように、ソフトパッドや加飾でうまく見せるような作りではない。見た目にも触感にも、低価格車らしいスカスカ感がある。
ただし、これは当時の価格を考えれば当然とも言える。新車価格は110万円台スタートで、上位グレードでも150万円程度に収まる超低価格帯のコンパクトカーである。内装に高級感を求める車ではなく、必要最低限の移動手段として成立させた車だ。

そのため、「ただの移動グルマでいい」「軽い車体でエンジンやMTを楽しめればいい」というユーザーにとっては、むしろこの簡素さが魅力になる。余計なものがないからこそ、軽く、安く、気軽に使える。
一方で、次の世代のデミオ、つまり装備や質感を大きく引き上げた高付加価値型のマツダコンパクトと比べると、内装の差はかなり大きい。現代的な感覚で見ると、かなり厳しい質感である。

さらに、今回乗った個体では経年劣化も目立った。特にステアリングがねちょねちょしており、運転しているだけで手がベタつく。これはかなり不快で、長く乗るならステアリングカバーの装着は必須だと感じた。
内装については、良くも悪くも「安い車を安く作った」印象である。実用車として割り切れる人には問題ないが、質感や快適性を少しでも求めるなら不満は出やすい。
取り回し
3代目デミオの取り回しは非常に良い。
車体サイズがコンパクトで、街中や住宅街でも扱いやすい。左折や狭い道での動きも自然で、運転していて車体の大きさを持て余すことがない。
交差点の左折も気持ちよく決まる。ハンドルを切ったときに車がダルく反応するのではなく、切り始めからきちんと向きを変えていく。軽い車体と素直なハンドリングが合わさって、街中でもかなり扱いやすい。
また、空走時の抵抗が少ない感覚もある。アクセルを抜いたときにスーッと転がっていくため、この特性をうまく使えば燃費も稼ぎやすいはずだ。
ただし、瞬間燃費計のような現代的な燃費支援装備はない。あるのはトリップメーター程度である。燃費運転をするなら、ドライバー側が車の転がり方やアクセルワークを意識して走る必要がある。
このあたりも、3代目デミオらしい部分だ。車側が親切に燃費を教えてくれるのではなく、車の軽さや抵抗の少なさをドライバーが活かすタイプである。
パワートレイン
エンジンは意外と元気だ。
絶対的な加速性能が高いわけではないが、街中で使うぶんには大きな不満はない。エンジンは軽快に回り、サウンドも思ったより元気である。踏めばそれなりに音を立てて回っていき、コンパクトカーらしい軽快感がある。
住宅地の坂道でもスイスイ登るだけの力はある。低速域では不足感が少なく、普通に使うぶんには十分だ。
ただし、アクセルレスポンスには年代を感じる。少し踏んだだけでは反応が薄く、ある瞬間から急にバゴンと加速し出すような乱暴さがある。特に出足のコントロールは滑らかとは言いにくい。
冷間時に違和感が強い車種は多く、個体差やメンテナンス状態の影響もあるだろう。トランスミッションフルードを交換すれば改善する可能性もあるが、少なくとも今回の個体では発進時のアクセル制御に古さを感じた。
アイドリング回転数が低いのも特徴的だ。タコメーターを見ると、アイドリングは500rpm付近に設定されているように見える。アイドリングストップは付いていないが、止まっているのではないかと感じるほど低い。燃費や経済性をこういう形で見せるのか、と少し驚かされる部分だった。
一方、高速域ではエンジン性能の限界が見える。100km/h付近からアクセルを踏んでも、なかなか速度が乗っていかない。速度域が上がるほど余力は少なくなり、ハイペース巡航には向いていない。
3代目デミオにはCVTと4速ATの両方があるため、購入時には好みに合うほうを選びたい。キビキビした感覚を求めるなら、ATやMT系のほうが相性は良い可能性がある。逆に街乗り中心で燃費や滑らかさを重視するならCVTも選択肢になる。
乗り心地・静粛性
乗り心地そのものは悪くない。
足回りの造りは意外と上質で、タイヤとホイールのストロークをうまく使いながら、車体を路面に押し付けるような動きをする。単に軽くて安いだけの車ではなく、足の動かし方にはマツダらしいこだわりがある。
110km/h以下の速度域であれば、全体的な走行性能の質は高い。街中や郊外路では、軽い車体を活かしてスムーズに走れる。
しかし、静粛性はかなり厳しい。
特にフロア側から入ってくるノイズが大きい。市街地走行でも床下からゴーッという音が入り、かなり安っぽく感じる。遮音材や制振材をかなり削っている印象で、フロアの制振は明確に弱い。
タイヤハウスからのロードノイズも目立つ。長く乗るなら、フロアやタイヤハウスのデッドニング、さらに少し上質なタイヤへの交換を考えたくなる。
特に、移動時間をオーディオブックや学習時間に使いたい人にとっては、この静粛性は許容しにくい。音楽や音声をしっかり聞こうとすると、走行ノイズが邪魔になる。単なる移動手段として割り切るならよいが、快適な移動空間として見るとかなり厳しい。
「安かろう悪かろう」という言葉が、ここではかなり当てはまる。
外観デザインは良い。スタイリッシュでスポーティーなイメージがあり、この頃からマツダのデザインはしっかり光っていたと言える。しかし、その外観の良さに対して、車内の静粛性と内装の質感が追いついていない。
見た目で欲しくなっても、実際に乗ると「もっとお金を出すから、もう少しまともな車内空間を寄越してくれ」と言いたくなるタイプの車である。

ハンドリング
3代目デミオ最大の魅力は、ハンドリングにある。
切り始めから車がしっかり反応し、ハンドル操作に対して素直に向きを変える。交差点やカーブで車がダルく動く感じがなく、軽快に曲がっていく。
コーナリング特性は非常にスムーズだ。フロントが外へ逃げていく感じが少なく、前後が一体になってインへ向かっていく。小さなコンパクトカーでありながら、車全体で曲がる感覚がある。
姿勢変化はそれなりに大きい。コーナリング中は車体が傾くが、その動きが不安定というより、外側のフロントタイヤを地面にグッと押し付けるように使っている印象だ。逆にイン側の後輪は少し持ち上がり気味になりながら、車全体を旋回させていく。
この動きはかなり特徴的である。スポーツカーのようにロールを抑えてフラットに曲がるのではなく、軽い車体と足の動きを使ってグイグイ向きを変える。スピンしないように安定性を残しつつ、よく曲がるようにセットアップされている。
ただし、切り始めの反応が良いため、ハンドルを雑に切りすぎるとタイヤがギャッと悲鳴を上げる。手元で切り増ししすぎるのではなく、車の動きを感じながら丁寧に曲げると気持ちいい。
このあたりは、単なる安いコンパクトカーではない。走らせると意外なほど楽しく、スポーツカー的な感覚で運転を楽しめる部分がある。
高速走行
高速域では、3代目デミオの限界がはっきり出る。
110km/h程度で走るぶんには、走行安全性に大きな不安はない。普通に高速道路を流す程度なら問題なく走れる。
しかし、高速性能が高い車ではない。路面がうねっている場所をハイペースで抜けようとすると、フロントがフワフワして進路を取られる感覚がある。風にも流されやすく、全体的に頼りない。
速度が上がるほど静粛性の悪さもさらに目立つ。もともと弱いフロア側の遮音が、高速域ではより厳しくなり、ロードノイズや風切り音が一気に増える。
加速性能にも余裕がない。100km/h付近からアクセルを踏んでも、速度の伸びは鈍い。追い越し加速やハイペース巡航を期待すると、エンジン性能の限界を感じる。
法定速度を大きく超えるようなハイペース走行には向かない。特にプラス40km/h以上の速度域で気持ちよく走るタイプの車ではない。軽量コンパクトカーとしての良さはあるが、高速ツアラーとして見るとかなり厳しい。
ここは田舎道を100km/hオーバーで軽快&快適に駆け抜けられる現行のmazda2と比べても格差を感じるところである。
総評
3代目デミオは、かなり割り切ったコンパクトカーである。
内装は安っぽく、静粛性もかなり悪い。特にフロアからのノイズ侵入はひどく、快適な移動空間として見ると不満が大きい。現代のコンパクトカーや、次世代のデミオと比べると、質感面ではかなり見劣りする。
一方で、走りはしっかり楽しめる。
軽い車体、素直なハンドリング、よく曲がる足回り、元気に回るエンジン。このあたりは明確に魅力である。単なる安い移動グルマではなく、運転そのものを楽しめる要素がしっかり残っている。
特に街中や郊外路では、コンパクトで軽快な車の良さが出る。交差点の左折ひとつでも気持ちよく、カーブでは車全体がスムーズに向きを変えていく。走りの基本性能には、マツダらしいこだわりを感じる。
ただし、高速域の余裕や静粛性、内装の質感を求める人には向かない。快適な移動時間を過ごしたい人、オーディオブックや音楽を楽しみながら長距離を走りたい人には、かなり厳しい車である。
この車が刺さるのは、「安くて軽くて、運転が楽しいコンパクトカーが欲しい」という人だ。
逆に、「小さくても上質な車が欲しい」「高速道路も快適に走りたい」「車内の質感も大事」という人は、次世代のデミオや、もう少し上のクラスを選んだほうがよい。
3代目デミオは、安さの代償がはっきり出ている車である。しかしその一方で、軽い車を操る楽しさもはっきり残っている。快適性ではなく、素の運転感覚を楽しめる人にとっては、今でも面白い一台だ。
マルバツ評価
〇:デザイン。安さへの割り切り
×:静粛性や高速性能があまりにも悪い。内装の質感も安かろう悪かろう
自分の試乗レポート
時短のため記事本文はAIに書かせている。
運転中に音声で書き留めたメモ↓
デミオ
まず車内、何もない。
一面が樹脂でスッカスカな印象。
110万円台スタートで最上位グレードでも150万円程度の超低価格であるため割り切りである。
「ただの移動グルマ」「無駄がない軽い車体でエンジンやMTが楽しめれば良い」みたいなユーザーにとっては「こういうのこそが良いんだよ」となるだろう。
この次の世代の装備モリモリ高付加価値高コスパと比べると酷いものではある。
ボディ自体はそこそこガッチリしているが、遮音がガバガバ。
特にフロアの制振がひどいもので、市街地走行でもノイズ侵入が酷い。
フロアとタイヤハウスのデッドニングや、そこそこのランクへのタイヤに交換したいところ。
特に移動時間をオーディオブック学習に充てている場合は許容したくないレベルである。
まさに「安かろう悪かろう」だ。
そんな中でもスタイリッシュでスポーティーなイメージで商品性の良さをアピールする外観、今ほど露骨ではないにせよ、この頃からマツダのデザインは光り輝いていたと言えるだろう。
エンジンはアイドリング回転を500rpmに設定しているようだ。
タコメーターの刻み方も500回転と0回転が近い。
アイドリングストップは付いていないが、止まっているのではないかと感じるほど。
そんな経済性の見せ方があるのかよ!?
アクセルレスポンスは年代ゆえのガバさを感じる。
少し踏むだけ程度では無反応で、ある瞬間から突然、バゴンと急加速をし出す。
冷間時だけ動作に違和感がある車種は多いし、トランスミッションフルードあたりを交換すると改善するかもしれない。
ーーーーー
街中でゆったり乗っていても、残念ながら静粛性はひどい。すごくうるさい。床下側の号と言うノイズがもうしご時でも思い切り入ってきて、とにかく安くて安く走ればいいだけっていう感じの車になってる。
外側のデザインは素晴らしいが、この静粛性で買おうって言う気にはならないレベル。
また内装の質感も低すぎる。
これなら「もっとお金出すからまともなクルマを寄越して」と言いたくなってしまう。
出足のアクセルレスポンスが過剰に乱暴であることを除けば、走りは意外と普通。
特に問題やおかしいところはない。
8万km程度なんてことなさそうだ。
交差点の左折が気持ちよく決まる。
ハンドルがダルかったりせず、車自体がしっかりと曲がる動きを持つ。
空走時の抵抗が少ないため、これを使えば燃費は稼げると思う。
しかし瞬間燃費計の類は無し。あるのはトリップメーターのみ。
コーナリング特性はむちゃくちゃスムーズ。
前がアウトに逃げることがない。
前と後ろが一体になって、気持ちよくインに向かっていく。
エンジンもすごく元気な音を立てる。
加速が遅いとも感じず、不満のないサウンドを奏でて回っていってくれる。
スポーツカーみたいな感覚で運転を楽しめるだろう。
住宅地の坂道なんかもスイスイ登るパワーがあるが、踏み込んでからキックダウンされて、回転数がうるさくなるのを待たなきゃいけない。
CVTと4速ATの両方があるため、好みに合う方を選ぼう。
ちなみに内装には致命的な経年劣化がある。
ステアリングがねちょねちょしていて、運転してるだけで手がベタついてくる。
カバー装着は必須。
110km/h位で走っている程度なら走行安全性にはあまり問題がないが、高速性能は高いとは言えない。
路面がうねっているところをハイペースで抜けて行こうとすると、フロントがフワフワして進路も取られる。
風にも流される感触があり全体的に頼りない。
ただですら悪い静粛性もひどいものとなり、速度の乗りも悪い。
法定速度のプラス40km/h以上でのハイペース走行には向かない。
ちなみに足回りの造りはそこそこ上質。
タイヤホイールのストロークを活かし、逆に車体を路面に押し付けるような動作。
110km/h以下において全体的な走行性能の質が高いと言える。
しかし加速性能は悪く、100km/h位からアクセルを踏んでも全然速度が乗っていかない。
エンジン性能の限界に達してる。
コーナリングの姿勢としては結構傾くんだけど、フロントのアウト側を地面にグッと押し付けて、逆にインの後ろ側は持ち上がり気味になる。
そんな特徴的な動きの中で、スピンしないように安定させつつもグイグイ曲がっていくようにセットアップされている。
ハンドリング特性としては、切り始めからしっかり車を動かしていくようになってる。だから、手元でハンドルを切りすぎるとギャッとタイヤが悲鳴を上げる。