NDロードスターの最上位グレードにあたるRS。
ビルシュタインダンパーなどの専用装備がどこまで乗り味を変えるのか確認していく。
冒頭のまとめ
走りに振ったRS。これこそが本当のスポーツカーとしてのロードスターであろう。
乗り心地は少々ハードでハンドリングは自発的に曲がる動きが強すぎるが、元気の良い走りが楽しめる。
外観・デザイン
安心と信頼のデザイン。


内装
NDロードスターは何回も乗ってるのでこちらも適当に。
高品質で体感的な限界性能も上げてくれるレカロシートが素晴らしい。

シフトノブは社外品に交換されているが、背が低く遠くにあるため操作性が悪化している。
なぜ変えたし…
実走行インプレッション
取り回し
走っている最中は結構違うRSグレードだが、駐車場内で操っている程度なら大きな違いはない。
余談だが気温5℃の冬の夜に屋根を開けて走っていたが、15分くらいで耳が痛くなってきた。
シートヒーターが非常に暖かく暖房の効きも良いのは助かるが、冬に開けたいなら防寒具はしっかり用意したほうが良いだろう。
パワートレイン
ロードスターのMTといえば乗りやすさが魅力。
排気量のわりに意外と充分にある低速トルク、非常に扱いやすいクラッチ、スコスコと入って気持ちの良いシフト。
回転数合わせを面倒くさがっても、1500~2000回転くらいなら半クラッチで吸収できるためレブマッチ機能が無いことも問題にならない。
減速シフト時の回転数の上がり方がダルい気がするしクラッチペダルのレイアウトが右よりで足元が少々窮屈ではあるが、あまり致命的に気になることは無い。
街乗りでもスポーツ走行でも楽しめるMTがロードスターの魅力だ。
運転にそこそこ慣れた人なら、自分のクルマのようにスッと馴染むのも速いだろう。
私はロードスターのMTは「運転が楽しいマニュアル車3選」という動画を作るなら自信をもって入れる。
シビックタイプRやWRXSTI、スイスポあたりが他の候補。
軽く踏むだけで元気よく加速して行きストレスもない。
個人的には「押し込んで1速」の位置にあるバックギアは不満。
1速もバックギアも左上。同じ入力方向。
リングを引っ張り上げるならまだしも押し込みなので、たまにうまくギアが入っていないことがある。
バックカメラやブザーを用意しないなら、常に間違ったギアに入った可能性を頭に入れなくてはならない。
さてRSグレードだからと言って馬力が上がっているわけではないのだが、かなり元気の良い加速感を楽しむことができる。
カッチリした足回りとシートが頼もしさをブーストする。
運転を楽しむクルマとしてのエンジン関係の仕上がりはすこぶる良い。
ブレーキの効きも良い。
乗り心地
ビルシュタインの足回りは街乗りでの快適性を後回しにしている。
街中よりは高速道路。ある程度スピードが高いところならば快適性とのバランスが取れる。
だいたい70~80km/hくらい出すと良くなるため、40km/h程度で市街地を走っている間は”耐え”と”割り切り”が必要だ。
市街地においてはキツめの減衰が顔を出す。
何もない平地でも常に揺さぶられる感じがある。
瞬間的に上下に引っ張られるような動きもあり。
街乗りや快適なクルージングを主目的にするなら別のグレードを買った方が良いんじゃないだろうか。
しかし高速道路に乗ってスピードを上げると適正化されて乗り心地は不満がないレベルになる。
衝撃が入った際はすぐにバンプヒットしてしまうが、そこそこは衝撃を和らげてくれるのであんまり気にならない。
路面の段差による叩きつけを受けた後、車体がそのまま上に打ち付けられて持ち上がってしまうような感触がある。
その後に下に行って収まる。
しっかりセットしてある足回りだが、乗り心地を考えると車重は少々軽すぎるのかもしれない。
総じていうと快適性は後回しだが、明らかに悪いとか酷いとかそういうものではない。
スポーツに振ったんだと割り切ればどこでも普通に乗れるレベル。
快適な乗り心地のスポーツカーが欲しいならRSグレードはやめたほうが良いと思うが、「極端に悪くなければ良い」くらいならRSを選ぶのは悪い選択ではない。
ハンドリング
かなりクイックなハンドリングで、グイグイと自発的に曲がって行く力が非常に強い。
少し動かすと結構な鋭さでグイグイと車が自発的に曲がっていこうとするぞ。
フロントのアウト側がカーブのイン側へと行こうとするレベルだ。
クルマの傾き自体はスポーツカーとしては大きめとなっている。
左右へ転がすように四輪を接地させてくれる。
公道のカーブ程度ではロール収束まで持って行けないレベル。
挙動自体はある程度安定させてくれるが、旋回性が強すぎて危なさを感じるほど。
全開加速しながら急旋回をさせてロール収束を実現させた際は、前と後ろでバランスが取れた気持ちの良いコーナリングを魅せてくれる。
サーキットに持ち込まないと引き出せないような領域にこそ、この車の本命の美味しさが隠されていると言えるだろう。
ちなみに旋回中に段差を越えるとフラつき気味になるので留意されたし。
イン側の足回りは伸びてくれるが、硬めなので跳ねやすくはある。
なお私の感想としては「車がグイグイ曲がって行く力が強すぎて、荷重コントロールやタイヤマネジメントを行う余地があまりない。」という評価である。
これでは道に沿って切りすぎないようにハンドルを切るだけである。
クルマに乗らされている感が強い。
スイフトスポーツもそうだが、自発的にグイグイ曲がるだけの旋回フィールを「楽しい」と評する感覚は私には無いようだ…
個人的には一番好きなグレードではあるが、公道でタイヤマネジメントの練習するには難易度が高い。
高速安定性
あれだけクイックなステア比で旋回に振っているのに直進安定性にも悪いところが無い。
あの加速フィールで現実的に到達できる速度域の中では、安定感において悪いところが露呈することは無さそうだ。
むしろ走行ペースを上げれば足回り・乗り心地が適正化されていくような動きすらある。
レカロシートも体感的なクルマの限界値を引き上げてくれる。
スパッと理想的な位置に体が収まって安定するためシッカリ感が違う。
シート1個だけでここまで変わるものかと驚かされた。
少々注意が必要なのが穏やかなカーブだ。
クイックなステア比のせいで僅かな操作でも前が大きく動きがち。
意識して慎重に操作するようにしないとフラつきの原因になる。