マイチェン後のMTのNDロードスターに乗り、RFに乗り、ベースグレードに2回乗った。
せっかくだしRSグレードと中間グレードも乗っておくかということで、最近メインチャンネルで好調なカーシェアシリーズのネタになればいいなという思惑も抱えつつSパッケージに乗っていく。
もちろんMTのマイチェン前だ。
しかしその中身は完全なる「ヤバいカーシェア」であった。
乗り物の新車時の性能のレポートは無理だなと思ってしまってやる気を失くしたが、リアが滑り出しそうなペースで峠道を走るというノルマはこなしておいた。
走行距離こそ5万km台だが、新車時の性能を維持している保証が無いため中古で古い方を買う際の参考程度に見て欲しい。

外観
この個体はかなり車高が低い。
擦ることを避けられないようで、左側のリップスポイラーは固定具が外れてダルンダルンになっていた。

ホイールアーチを覗き込んだ限りでは車高調は入っていないが、ダウンサスが入れられている可能性はある。
内装
今更語るまでもないほど典型的なNDロードスターの車内。

赤と黒のフロアマットが良いアクセントになっている。
なぜかカーナビが起動しなくなるという不具合に一度見舞われたが、すぐに復帰したので原因は謎。
かなり初期の方の型のようでナビシステムは画質が荒く操作感もよろしくない。
マイチェン後の現行型を身体が覚えていたため落差には軽く絶望した。
結局スマホナビしか使わなかった。
実走行インプレッション
パワートレイン
他のNDロードスターと大差はない。
RSグレードとエンジンスペックも変わらないようだ。
相変わらず乗りやすいMTと高回転域まで気持ちよく元気に、充分なパワーで回っていくエンジンが魅力。
最初に思ったのが「ペダルレイアウト悪くね?」である。
クラッチペダルが体の中央のあたりにあるのだ。
ブレーキペダルと間違えそうな位置にあり、慣れるまでは踏み間違えるんじゃないかとヒヤヒヤした。
というか、「クラッチだと思ってブレーキペダルを踏んでいでも問題ないような運転」をしつつ、常にクラッチから左足を離さないように意識することで対応しただけなので普通に欠陥である。
過去最低のペダルレイアウトであった。
さてあまりエンジンに力のある印象がないNDロードスターの幌屋根モデルだが、1.5リッターのエンジンは発進時においては意外にも充分なトルクを出してくれる。
坂道発進の際も、右足でブレーキペダルを踏み続けながら左足で半クラッチを作るだけで余裕。
バックしながら坂を登る駐車も、半クラッチでもたつかずに発進したい場面でも問題なく対応できる。
アクセルを意識して踏む必要もないが、MTは発進やら変速やらで青信号発進の流れに遅れやすいのでテキパキ操作しよう。
半クラッチもなかなかにリニアで、慣れるまでは「回転数ばかり上がって車速が伸びない」状態になってしまうほど半クラ領域が広い。
この状態は半クラッチの接続レベルがたりていないので、アクセルを踏むのではなくもう少し左足を上げるべきである。
運転中にそういうことを考える余裕さえある。
シフトの入れ心地も非常に良い。
スコスコと各ギアに明確に入っていくため街乗りでもMTの操る喜びがある。
ただの直線でギアチェンジしているだけで楽しいレベルだ。
1つ不満なのが1速とリバースギアの入力方向が同じ左上であること。
バックは押し込みではあるが、方向が同じなのは操作ミスの原因になるので個人的には反対する。
遅いと思われがちな1.5リッターだが、思っている以上に高回転域まで踏んでいくことができて気持ちよく回る。
加速性能も全く悪くはない。
2リッターのRFのような速さは無いが、エンジン音の気持ちよさと合わせて何のストレスもない。
ハンドリング
軽快さを優先したFRらしい動き。
少しの操作でグイグイと曲がって行ってくれる。
あえて前と後ろの動きのバランスを崩している様子がFRらしい。
急加速を入れながら段差を超えるとテールスライドを起こしそうになるが、その動きさえも楽しんでいける。
急ハンドルを切ると多少激しめに動くが、すぐに落ち着いた姿勢に変わる。
マイチェン後よりは明らかに旋回の動きが激しいが、これはこれで絶妙。
FR特有の旋回特性を楽しんでいけるか、フラフラしてて安定しないと捉えるかどうかで評価が二分されるだろう。
乗り心地
クルマ自体の状態が悪く、おそらくこの個体はダウンサス。
段差で大きく飛び上がってバンプヒットした際に、車体が空中で砕け散るんじゃないかと思うほど揺れた。
まともな状態評価はできないが、一応RSグレードとの簡易的な比較もしておこう。
ダウンサスのせいか底付き感が強いが、ある程度のストロークがあるから無難に乗れる。
快適と呼ぶかどうかは人によっては意見が分かれそうだが、そんなに大きな不満はない。
RSでは市街地で露骨に硬いなと感じるところがあったが、それと比べるとかなり乗りやすい。
基本的に流す+たまにちょっと踏む程度なら、実用域がハード気味なRSを選ぶ必要はないと言えるだろう。