ジープが車内にポップアップ広告を導入して批判を浴びている件

買った後の広告が“ついに車に”。Jeep が車内ポップアップ広告で大炎上した理由とは?**


はじめに:買った後に広告が出る“逆効果悪評ムーブメント”

家電・ガジェットの世界では、ここ数年 「買った後なのに広告が出る」 という、ユーザー体験を著しく損なう現象が増えています。

  • スマートTVのフルスクリーン広告
  • Windows の OneDrive 促進ポップアップ
  • HPプリンターの純正インク押し売り
  • スマート冷蔵庫の「おすすめアプリ」表示

こうした“広告の侵略”は、すでに家庭のあらゆるデバイスに浸透してきました。

そして今回——
ついに「車の中」にまで広告が表示される事件が発生しました。

その主役が Jeep(ジープ) です。

以下では、Jeep が行った広告の実態、その問題点、業界への波及、そして今後の懸念まで、くわしく解説します。


🔥 Jeep に表示された「車内広告」の実物

今回話題になったのは、Jeep のインフォテインメント画面に表示された 「新しい Jeep を購入すると $1,500 のボーナス」 という、完全に“販促広告”と呼べるポップアップです。

■ 表示された内容(要約)

Just announced — $1,500 Loyalty Retail Bonus Cash!
Own a Chrysler, Dodge, Jeep®, Ram, FIAT® or Alfa Romeo vehicle?
Get $1,500 in Bonus Cash on purchase of a new Jeep.
To opt out, call 1-800-777-3600

■ 問題点

  • エンジンを始動した瞬間に出てくる
  • “新車購入の促し”という完全な販促目的
  • オプトアウト(拒否)は 電話番号にかける方式
  • 画面いっぱいに黒い広告が表示され、操作の邪魔になる

ユーザーからは怒りの声が多数あがっています。


🟥 なぜこんなに炎上したのか?その理由を徹底解説

Jeep の広告は「ただの通知」ではありません。

他社のような

  • 延長保証の案内
  • 車検時期のリマインダー
  • ソフトウェア更新
    といった“オーナー向けの情報”とは違い、

「新しい Jeep を買え」という販促広告 です。

ここが最大の問題点。


① 高額商品に広告を出すのは“裏切り行為”

車は数百万円〜の高額商品です。
それなのに、メーカー側が勝手に広告を挿入すると…

「金払って所有しているのに、広告まで見せられるのか?」

という感情が強く生まれます。

同じ広告でも、YouTube の無料動画とは全く意味が違います。


② プライベート空間への侵入

車の運転席は “自分だけの空間” です。
自宅の冷蔵庫よりも、スマホよりも、プライバシー感が強い。

そこへ広告が入り込むと、
心理的な拒絶反応が非常に強く出る ことが知られています。


③ エンジン起動時に広告は“安全性の問題”にもつながる

運転前は集中が必要なタイミング。
そこで“画面一杯の広告”が表示されるのは、
安全面でも最悪のインターフェイス設計 です。


④ 既存ユーザーへの侮辱

今回の広告は、買い替えを促す内容。

「今乗っている Jeep はもう古いですよ。」
「新しいのに買い替えませんか?」

という暗黙のメッセージになってしまい、
既存ユーザーほど強い嫌悪感を抱きます。


⑤ Jeep は今回が“初犯”ではない

実は Jeep(Stellantis)は過去にも…

  • 延長保証の押し売り通知
  • サービス誘導ポップアップ
  • Uconnect の有料プラン促進

といった “広告まがい行為” を繰り返してきました。

今回はその延長線上にある“決定打”といえます。


🟦 他社にも広告はある? → 「通知」と「広告」は別モノ

Jeep 以外にも「広告っぽい表示」はありますが、性質が違います。

■ Tesla

  • 自社保険の案内
  • 機能アップグレード(Autopilot)促し

あくまで車のサービスの案内。新車を買わせる広告ではない。


■ BMW

  • 延長保証
  • サービス予約

→ “通知がうざい”という声はあるが、広告とは言えない。


■ GM(OnStar)

  • 加入促進通知あり

→ これもサービス案内。


■ 結論

新車購入促進広告を、起動直後の車内画面に出したのは Jeep がほぼ唯一。

これが今回の問題の本質です。


🚨 自動車業界に広がりつつある「逆効果悪評ムーブメント」

家電・ガジェットで始まった“買った後の広告”は、
メーカー側にとっては「新しい収益源」として魅力的です。

しかし、ユーザー心理としては 完全な逆効果

■ 逆効果悪評ムーブメントとは?

  • ユーザーの反感を買う
  • ブランド価値が下がる
  • 信頼性を毀損する
  • 買い替え需要どころか“不買”につながる

Jeep は、まさにこの流れを象徴する存在になってしまいました。


🧭 Jeep はどうするべきか?(提言)

1. 即時に広告停止を宣言

「誤表示でした」と逃げるのではなく、公式に停止を発表するべき。

2. 決裁者の処分を公表

企業として責任を明確化し、信頼を取り戻す必要があります。

3. 既存オーナーに向けて“安心”を提示

  • 無料点検
  • アプリのオプトアウト簡略化
  • 広告なし保証

など、オーナー第一の姿勢を示すべきです。


🚗 最後に:あなたは車内で広告が出たらどう思う?

Jeep のこの一件は
「広告がどこまで許されるのか」
という根本的な問いを突きつけています。

  • 車の中で広告が出るのは許せる?
  • それとも完全にアウト?
  • サービス通知と“広告”の境目はどこ?

ぜひあなたの意見をコメント欄で教えてください。

上部へスクロール