前回は自作ステッカーの原価計算を行った。
今回はアクリルキーホルダーの自作について考えていく。
なお、梱包の袋や送料、Amazonの月額利用料金などは共通であるため、適宜コピペするか、簡易的に書き込んで進めていく。
自作アクリルキーホルダー用テンプレート(250~350円/個)
これはあまり教えたくない話だが、そこまで大々的にやっているブログではないので思い切って公開してしまう。
ネット検索の過程で「ハメパチ」という製品を見つけた。
これは、指定されたサイズに紙を切ってハメ込むことで、アクリルキーホルダーを自作できるというものだ。
ハサミで丁寧にカットして、ホコリや指紋、キズが入らないようにする必要が生じるが、SUZURIからの製品横流しでは1個あたり1000円近くかかっていたコストが大幅に低減できる。
しかし、ハメ込む際にエラーが起きやすく、いま言った通りキズやホコリにも弱い。
10個入りを買って作ってみたところ、なんと2個も不良が生じてしまった。
一見すると「2300円で10個作れるため1個230円」と脳死で計算したくなるが、ここは不良品率は30%としておいたほうが良さそうだ。
その場合、1個あたり約330円となる。
いつも随所で安全マージンを取っているので、ここは350円としておこう。
追記:
さらにエラー品が生じてしまい、10個中6個しか売り物にならなかった。
1個400円として考えたい。また安全マージンを取って、1個あたり400円にしておこうか。
防水シート(20円/個)
ハメパチの構造上、内部に水が入るかもしれない。
シーリング処理が面倒というか実質的に不可能だったので、紙の方を防水にすることにした。
というわけで、A4のインクジェット対応防水シートを買っておいた。
3枚入りで約1000円。1枚あたり、約350円としておこう。
45ミリの正方形サイズを選んだため、詰めれば1枚あたりヨコに4つ、タテに6つぶん放り込んで印刷できる。A41枚あたり24個だ。
これが3枚入りなので、1000円で72個である。
1000を72で割ると13.88888となる。
安全を取って、1個あたり20円としておこう。
個包装用の袋(3円/個)
これは前回の記事と全く同じ、製品を個別に梱包するための袋である。
ステッカーとアクリルキーホルダーの両方に対応できるサイズ選定を行ったので、原材料の共通化というメリットを得られる。
さて200枚入りで450円であるため、1枚あたり2.25円。1枚あたり3円として計算する。
FBA識別用ラベルステッカー(0.5円/個)
これも前回と同じ、個別の商品に貼り付けて、Amazonの倉庫システムに商品を識別させるラベルである。
こ1枚あたり40枚のステッカーが印刷できる台紙が100枚も入っており、1800円で4000個。
つまり商品1個あたり0.45円だ。
これもステッカーとの共通化を考えた上で購入しているためムダがない。
Amazon・FBAの手数料
こちらも前回の記事とだいたい同じなので省略して書いていく。
大口出品プラン(1ヶ月あたり4900円)
まず、Amazonに登録しているだけで1ヶ月に5000円ほど掛かる。
これはもう考えないものとする。
販売手数料(商品価格の8~15%)
ステッカーもアクリルキーホルダーもたぶん同じ。
販売価格の約10%が天引き。
アクリルキーホルダーは商品価格も上がるので、無視できない要素になるかもしれない。
FBAからの送料(210円/個)
「FBA配送代行手数料」と書かれているが、そのまま送料である。梱包やピッキングまで全部任せられる。
アクリルキーホルダーサイズだろうがステッカーだろうが同じ袋に入れて発送するので、間違いなく、「FBA小型軽量商品プログラム-小型」の恩恵を受けられる。
しかし、それでも200~300円取られてしまう。
FBA倉庫の保管手数料(1ヶ月約6円/個)
FBAの倉庫に在庫を保管しているだけで毎日課金されるものだ。
しかし、10立方センチ以下なら1個あたり毎月6円程度。
100個の商品を在庫しておいても毎月600円。ちまちまやるなら侮れないコストだが、「翌日発送」を実現できる点でFBAに保管しておくメリットは大きい。
小道具やその他の管理部品(計算には含めない)
ハサミを用意したり作業環境改善グッズを買ったり、戦略の研究のために本を買ったり。
前回同様、計算からは省いている。
納品用レターパックライト(納品一回一律370円)(20円/個)
普通郵便の封筒で送れば良いのだが、10個まとめ買いしたのが余っている。それを使えば現状送料はタダだ。
20~30個は入れることが出来る。30個入れると1個あたり12.3円。20個で送れば18円。
ここは前回の記事とは異なるが、サイズも大きので1個あたり20円として計算する。
プリンターとインク代(暫定的に30円/個)
前回の記事で求めた通りである。細かい違いを気にしてもしょうがないので、同じ学を用いる。
まとめ(603.5+α円/個)
350(ハメパチ)+20(防水紙)+3(包装)+0.5(FBAラベル)+210(FBA送料)+20(プリンタ代)=603.5 であった。
1000~1200円くらいの売値を見込んでいたので、これなら広告費や長い在庫期間を費やしても売り上げを出せそうである。
しかし、ハメパチがどうしても高い。
もう少し安く、アクキーを制作する方法を模索していきたい。