安心と信頼のハイエース、今回は最安のガソリングレードに乗る。

最安ではあれど古いわけではない2020年式、新車価格はたったの220万円程度。
使い勝手を確かめて行こう。
ディーゼル版↓
外観・デザイン
ド定番のハイエース。廉価グレードであるため黒い樹脂バンパーやヘッドライトなどが簡素化されている。

上位グレードと比べれば灯火類や質感に明確な違いがあるが、単体で何か悪いと感じるものではない。
丸っこい形に優しさがありつつも、カッコ良さを持つような万能なデザインである。

内装

トヨタ ハイエースの内装は、いわゆる“安心と信頼の樹脂ワールド”。
高級感とは無縁だが、商用車としての合理性は非常に高い。

各部はとにかくシンプルで耐久性重視。見た目の質感よりも「壊れにくさ」「扱いやすさ」に全振りされている印象だ。
そのため、乗用車的な満足感を求めると物足りないが、用途を考えれば納得感は強い。
220万円程度の新車価格を踏まえれば文句も一切ない。
個人的にはクルーズコントロールが欲しかったが、最廉価グレードに付いている必要はない。

一方で、雨天時の視界確保に関してはやや不満が残る。
特に横窓やミラーの曇り取り性能は弱く、悪天候では視界が大きく制限される場面があった。安全面にも直結するため、この点は明確な弱点と言える。


サイドブレーキは未だにステッキ式であり、慣れるまでは一癖ある。
また左右の足の間をステアリングのシャフトが通るため、赤信号での停車中などに左足でブレーキを踏むことも出来ない。地味に疲れやすくなるので個人的には好きになれない。

取り回し
最小回転半径は優秀で、ハンドルの切れ角も大きく小回り性能は高い。
狭い市街地でも思った以上に扱いやすい印象を受ける。

ただし、車体は前後に長く、一般的な乗用車とは感覚が異なる。
特に後輪の位置を意識した操作が必要で、内輪差の大きさには注意が必要だ。
また、運転席が車体前端に近いレイアウトのため、
「自分がどこにいるか」の感覚がズレやすい。慣れるまでは取り回しに独特の難しさを感じるだろう。
パワートレイン
今回の2.0Lガソリンエンジンは、最廉価モデルらしい穏やかな特性。
低速域から必要十分な加速は得られるが、いわゆる“トルク型”と呼べるほどの押し出し感はない。
あくまで「普通に使える」レベルに留まる。
アクセル操作に対するレスポンスはやや鈍く、
踏み込んでもすぐには加速せず、まずは現ギアでのもっさりした加速が続く。
その後、キックダウン待ちの空走時間を挟み、ようやく中回転域で本来の力が出てくる。
エンジン自体は回せばそれなりに気持ちよく伸びるが、Dレンジは燃費優先の制御が強く、
積極的に走らせるには少しストレスを感じる場面もあった。
総じて、動力性能は“必要十分”。過度な期待は禁物だが、不満だらけというわけでもない。
乗り心地
「バインバインに跳ねる商用車」という先入観に対して、実際は意外な一面を見せる。
板バネ(リーフスプリング)を採用しながらも、
ストロークをしっかり使って沈み込む動きがあり、乗り心地は想像よりも良好。
空荷状態でも、ある程度は乗用車的な吸収を見せる点は評価できる。
ただし、路面の段差やうねりでは大きく動かされる場面もあり、
条件によっては「吹っ飛ばされるような挙動」が出るのも事実。
速度が乗っている状態では比較的安定した動きを見せるが、
低〜中速域での突き上げやハンドルへの入力は無視できない。
それでも、構造と用途を考えれば「かなり頑張っている乗り心地」と言える。
ハンドリング
FRレイアウトながら、いわゆる後輪駆動らしい軽快さや楽しさは薄い。
操舵に対してフロントが穏やかに反応し、全体的にマイルドで抑えられた挙動が特徴。
ロール自体はそれほど大きくないが、
段差や急な入力に対しては挙動が乱れやすく、不安定さが顔を出す。
特に空荷状態ではリアの接地感が薄く、
ホイールスピンが発生しやすい点や、挙動の予測しづらさには注意が必要だ。
また、雨天時はその傾向がさらに顕著になり、
「どこに動くか分からない」ような不安感がつきまとう。

雨の段差の継ぎ目で旋回中にホイールスピンを起こしてしまったが、クルマは旋回をやめさせてでもスピンを抑える制御をしているように見える。
一旦スピンモードに入るとダルいハンドリング特性と合わせて乗り手が制御できるか分からない。
乗り手がオーバースピードでカーブに突っ込んでいないことに賭けて、多少膨らんででも挙動を安定させることにしているらしい。
一方で、市街地を穏やかに流すような走りでは大きな不満は出にくい。
ブレーキ性能は非常に良好で、効き・踏み心地ともに安心感がある。
高速域では100km/hを超えたあたりから風の影響を強く受け始め、
120km/h付近では明確に不安定さが増す。静粛性もこの領域から一気に低下する。
総じて、ハイエースのハンドリングは「攻めるものではない」。
安定志向の制御と特性により、安全側に振られた味付けとなっている。
マルバツ評価
〇:価格の割に充分すぎる走行性能。快適性も改善して車内も広く使える。
×:各種装備や質感、雨天時の横窓・ミラーの曇り取り、サイドブレーキなど使い勝手に関わる微妙な不満がある。コレが悪いとは言わないが普通にお金を足して上のグレードを買うべき。
自分の試乗レポート
乗り心地はバインバインと跳ねるかと思いきや、意外とストローク深く沈み込んでくれるから頑張ってる
ハンドルの切れ角がかなり大きいから小回り性能は高いんだけど、車体が前後に長い。
雨の日には窓の曇り取りの機能が弱くなるため辛さも事故率も増す。
特に左後ろのタイヤが要注意。
一般的な乗用車とは曲がっていく軌道なども異なる。
ステッチ式サイドブレーキは一癖ある。
市街地でゆったり走っていると意外と不満はなくて、エンジンは十分な加速性能を低速から出す特性になってるし、あんまり静粛性だとかハンドルもひどくはない
トルク型だと言い張れるほど下から押してはくれないが充分な押し出し。
ただ、路面の段差やうねりで大きく吹っ飛ばされるような動きが大きいところはどうしてもある。
だがサスペンション方式や空荷であることを踏まえると乗り心地はかなりいいと言える。
ブレーキの効きは、むちゃくちゃ良くて踏み心地もいい。
エンジン音はむちゃくちゃ元気がいいけど、Dレンジはエコ優先。
踏んでいってもある程度待たないとシフトダウンが入らない。
加速性能も平凡。
気持ちよく回るエンジンではあるんだけど、踏んでからの出足も結構遅いし、まぁ廉価版エンジンとしては充分かなって言う程度の加速性能にはとどまる。
踏んでからしばらくは今のギアのままもっさりで、そこからしばらくするとキックダウン待ちの空走時間。その後にシフトダウンが入ってやっとパワーの出る中回転域以上が開放される。
100キロ以上出すと、静粛性が大きく損われる。
120とか出すとは風にも持っていかれだして、腰高なフラフラした動きにどうしてもなっちゃう。
ただ走行特性は良い方で、クルコンさえあれば長旅にも耐えられるレベル。
他の車を抜く際の横風には注意。
段差を超えたときに、ある程度スピードが上がってると結構良い動きをしてくれるようになる。
板バネだけど、乗用車みたいなストロークでいなしていくサスペンションの動きになる。
ただの直線で軽いペースでも、段差に入るとちょっとハンドルは持っていかれちゃう。あとホイールスピンはやっぱり起こしやすい。
駆動方式こそFRだけど、あんまり後輪駆動らしいハンドリング特性はない。
むしろ手元でハンドルを回してから、前が穏やかに動いていく感じ。
あんまりロールはしないけど、段差で暴れちゃう。
荷重が適切にかかってない感じもあるから無理はできない。
あまりロールはしないが、段差や急ハンドルでどこへいくか分からないような不安感は消えない。