今回は番外編だ。訳あって14万km越えのアルファードを90分だけ借りてきたため、どんな乗り心地に変化しているか確かめてみる。
今回のレンタルは試乗目的ではないが、分析してしまうのはもはや職業病のようなもの。
今回は軽いノリでいこう。
外観・内装

エンジンは2.5LのNAでも結構な発熱がある。
3.5LのV6ハイブリッドも載るためかエンジンルームのスペースには余裕がある。

直4では中間加速に少々もたつきを感じる場面があるため、お金に余裕があれば3.5Lを買いたいところ。
ちなみに信号待ちの多い名古屋の市街地でガソリンの直4を乗った結果、交通量皆無な深夜帯で平均燃費6km/Lレベルであった。
レクサス相当のエンジンなのに燃料はレギュラーで良いのが救い。
よっぽどの郊外や長距離主体のユーザーでもなければハイブリッド一択だ。

高級ミニバンを名乗れるだけの装備や内装にはなっている

エアコンは温度ダイヤル以外がタッチとなっているため少々操作性が悪い。

二列目の広大な空間はアルファードの最大の強み。


三列目でさえも充分に広くて快適である。

しかし400万円~500万円程度で買える価格帯であったということで、樹脂やプラスチック素材などの採用は目立つ。
実走行フィーリング
取り回し
やはりアルファードはデカい。

特に5メートルに迫る全長が厄介で、窮屈な駐車場では本当に余裕がない。
というか人間の感覚的には無理。

図体がデカいため道路を占有する。
駐車の際も狭いところではいっぱいいっぱいに占拠することになる。

私の個体はアラウンドビューカメラも付いていない。鬼畜。
エンジン
相変わらず静か&滑らかなレクサス水準のエンジン。
空ぶかししても踏み込んでも、ほとんどエンジンの振動は伝わってこない。
踏み込むと元気の良いサウンドを奏でて必要充分な加速力で引っ張ってくれる。
CVTの動作も滑らかで、移動する高級応接室に相応しい走り方だ。
しかし2トンの車重を引っ張ることを考えると2.4Lの直4では少々力不足を感じなくもない。
乗り心地
ショックアブソーバーが劣化気味であるようで、全体的にバタバタするような動きがかなり目立つ。
ダンパーのストロークも衝撃吸収のための容量もたくさん持たされているのは感じるのだが、イマイチ活きていない。
ボディーに衝撃が入りっぱなしな感じがある。
ある程度スピードを上げると乗り心地は適正化されて、たっぷりのストロークで路面の衝撃をいなしにいぅてくれる。
しかし減衰がダルめでふわふわする。
ボディー全体が優雅に揺れ動くような乗り心地であるとも言えるが…
二列目の乗員にコンフォートを届けるための乗り心地・走り心地であり、ある程度スイスイ移動するための加速力であるという印象が強い。
ハンドリング
スケジュールの都合で街中しか走らなかったため細かいことは不明だが、少し回しただけでも気持ちよく曲がって行く。
しかし重量のためかタイヤ負荷が高め。
安物が履かされているためかタイヤが悲鳴を上げるのは早い。