最近では、プログラミング知識が浅い人でも、AI技術やAPIプラットフォームを活用して副業収益を得る事例が増えてきました。この記事では、特に「API開発による副業」というテーマに絞って、成功事例や実際の収益、どんなAPIが売れるのかを具体的に解説します。
成功した収益化事例【日本・海外】
TikTok非公式APIで月 “5桁” ドルの成功例
モロッコのAimadさんは、高校卒業程度の独学エンジニア。TikTokのモバイルアプリをリバースエンジニアリングしてデータ取得API「ScrapTik」を作成し、RapidAPIで公開。2022年12月には1ヶ月で1万ドル以上を売り上げ、RapidAPIの人気上位に。現在は複数のAPIをフルタイムで開発・運用中で、副業から本業化を実現した好例です。
簡易ツールAPIで $30,000/年 のパッシブ収入
ある海外開発者は、WebのCORS制約を回避する「CORS Resolver API」をRapidAPIに出品。累計500人以上が利用し、**年間3万ドル(約400万円)**の収益に。開発後2年以上ほぼ放置でも、月額25万円規模の不労所得となっており、”簡単だが便利”なAPIのニーズを捉えた事例。
レシピ解析APIで月 $200 の継続収入
米国の個人開発者が、料理レシピの材料表記を構造化するニッチなAPIを販売。月200ドル前後の収益を継続的に得ており、アプリ開発者など一部ユーザーに長く支持されている例です。放置でも成り立つ”原価ゼロ型API”の好例です。
Webサイト画面キャプチャAPIで月 $20,000 規模の成功
ウクライナのDmytroさんが開発した「ScreenshotOne」は、Webページの高精度スクリーンショットAPI。広告・Cookieバナー除去、高画質レンダリングを強みに、**月間MRR 2万ドル(約270万円)**を達成。ユーザー数2,100人以上、月3,900,000回以上のAPIコール実績。
SMS通信APIで月 €500,000 MRRの企業化例
スウェーデン発の小規模チームが作った「46elks」は、SMS・通話APIを北欧向けに特化。**月次収益50万ユーロ(約7,500万円)**を記録し、今や本格スタートアップに成長。開始は2011年で副業レベルからのスタート。
生成AIファインチューニングAPI:一時的な成功
フランスの2人チームが立ち上げた「Dreamlook.ai」は、ユーザーデータによる画像生成モデルの学習API。最盛期には月70万円程度の収益があったが、競争激化により減収し、現在は月$5k程度で落ち着いている。”流行を狙うAPIの難しさ”と”開発以外の業務負担”が課題となった例。
※ その他、「メールアドレス検証API」「画像圧縮API」「OAuth認証代行API」など、業務効率化を目的としたシンプルなAPIで月数万円〜数十万円規模の成功例も多数あります。
成功事例(中小規模)
事例1:ChatGPT×画像生成APIで月1,200ドル超
- Python初級者が、Stable DiffusionとChatGPTを連携
- RapidAPIに出品、画像生成+NSFW対応などで差別化
事例2:企業向けPDF→テキスト抽出API
- ノーコード+ChatGPT+Pythonで実装
- 月5万円×複数企業と契約、法人対応APIとして成功
事例3:外国人旅行者向け 鉄道運賃API
- HTMLレベルの知識で英語UIの軽量APIを構築
- 月200ドル前後のMRR、Zyla API Hubで販売中

副業としてのAPI開発:成功のためのポイント
1. ノーコード+AIで十分に開発可能
ChatGPT+簡単なコーディングスキルでも、形になるAPIは作れる。最初は”数値を判定するだけ”のAPIでもOK。
2. 需要のあるジャンルを狙うのがカギ
- AI連携(画像生成・要約・分類)
- 企業の自動化ニーズ(PDF・Excel処理)
- 旅行や生活情報の提供(交通費計算など)
3. プラットフォームに出せば集客も不要
RapidAPIやZylaを使えば、検索経由で使ってもらえる可能性が高く、SNSや広告に頼らず済む。
月いくら稼げる?リアルな金額感
| 開発レベル | API内容 | 月の収益目安 |
|---|---|---|
| 初心者 | 素数判定や日付変換などの軽量API | $0〜$20程度 |
| 中級者 | AIや企業向けに少し便利な機能 | $100〜$500 |
| 実務対応 | OCRや分類+自動処理系API | 月5万円以上の法人契約もあり |
| ヒットAPI | スクリーンショットやSMS系 | 月$1,000〜$20,000超も可能 |
まとめ:プログラム初心者でもAPI副業は十分可能
最初は収益ゼロでも、RapidAPIに出してみることで「使ってもらう」「改良点が分かる」などの経験が得られます。ChatGPTを補助にしながら、軽量APIを量産→当たりが出たら育てる、というモデルが現実的です。
副業でAPIに挑戦するなら、”とにかく出してみる”ことから始めましょう。