たまたま観ることにした「キャッシュトラック」という映画。
これが「GTAVの完全上位互換」と言っていいほど面白い内容の映画だったので、簡易的に紹介しよう。
まずこの映画は、スティサムさんの主演だ。
予告編の中からなら本編画像を切り出しても問題ないと思うので、ネタバレにならない程度にいこう。
映画の始まりから現金輸送車強盗だ。
工事現場を装ってブロックしてから銃を取り出す、グラセフのような計画性のある強盗シーンである。
この冒頭の現金輸送車強奪、中盤以降で意外すぎる伏線になり物語全体を大きく突き動かすことになる。
冒頭のシーンでは、強盗たちの会話・音声に意識を向けておいて欲しい。
さてスティサムは、「新入りの現金輸送車の運転手」として初出勤する。
「先日、ちょうど輸送車が襲撃されて死者が出た」という会話を挟みつつ、視聴者たちも新入り気分で普段見られない現金輸送車の職場見学が出来る。
基本的に無口だが堂々としていて、そういう性格なのか何かを隠しているのか読み取れない。
そんなスティサム氏の演技も今後のストーリー展開を楽しみにさせるし、ホモォな空気感と共に陽気に職場を紹介してもらえるシーンも面白い。
まあその人たちに色々と闇が絡んでくるのだが。
グラセフで何回も襲撃したり、チップ配達員に変装してカジノに入っている身には非常に新鮮だった。
現金輸送車の見た目もGTA世界を彷彿とさせる。
そうして過ごしたある日、スティサムの乗った輸送車もグラセフ感覚で強盗に遭う。
しかし、ピストルいっちょう
しかし、ターミネーターのような落ち着きあるエイムで返り討ち。
職場ではヒーロー呼ばわり。
…というノリで進むと思ったか。
全然違うのだ。
ここで現金輸送車が集まる車庫への襲撃計画を練る、軍の特殊部隊やSWAT並みに練度や装備の整った闇の組織が登場する。
頭脳明晰なリーダーと、銃で撃ったくらいではビクりともしない変態技術アーマー。
GTAオンラインのカジノ強盗で、銃撃戦前提のアプローチで調達することができる「強化アーマー」。
内通者を通じて得た情報を元にした緻密な計画。
彼らは具体的にどのようなプランで車庫を襲撃するのか、スティサムがどう絡むのか。
さっき言った「伏線」とは何のことなのか???
冒頭から中盤のストーリーの変化、それ以降の襲撃シーンまで見飽きることがない。
無実の輸送員が殺されまくるのは見ていて胸糞が悪い。
しかし、見かけにはシンプルな「現金輸送車の日常」と「複雑な伏線と時間軸の交差」を見やすく取り込んだ脚本。
見終わった後に振り返ってみても、あれこれ振り返って関心させられてしまう。