第三次世界大戦勃発の気運が高まってきて、色々なことご考えていたところ「食料が完全に手に入らなくなって餓死する」未来が見えた。
そこで思ったのが、「食料配給は出来ずとも、飲んで眠るだけでラクになる薬品を自作することは可能なのではないか」というアイデアである。
いや、これだけは実は簡単だ。
要するにただの服毒自殺である。
フツーに薬局で買えるような薬でも、大量に集めれば致死量を超えることが出来る。
つまり「自分のぶんを用意すること」に限って言えば簡単なのだ。これではお話にならない。
せいぜい自殺の方法について書いた本の、チャプターの1つを構成できる程度だ。
「安楽死薬を製造する会社」という検証の前提
そこで今回は、『「勃発した第三次世界大戦により持続不可能となった文明。これを受けて安らかに人生の苦悩から解脱し、人間社会の食い扶持を潰して人類全体の存続可能性を上げる」という目的をもとに安楽死薬を製造する会社を立ち上げる』という無駄に壮大なテーマを検証しよう。
ごめん、なに言ってるのか分からないからさらに要約する。
「全人類安楽死薬製造・株式会社」は作れるのか?という話だ。それだけ。
なお致死量については数倍接種しても死亡しなかった事例があり不確実だが、「アルコールや柑橘類などの合せ技で、なんか上手いこと機能する」前提で話を進めたい。
文面だけ丁寧に整えても、書いてる人間性の雑さが消えてなくなるわけではないのでお許しを。
また、言うまでもなく私自身は医学について完全なる素人で、情報はこれから調べてまとめていく。
しっかりと責任を持ってリサーチは行うが、「専門記事を持たない無知な人が書いてる」前提で見て欲しい。
引用元・参照したページのリンクはすべて控えてある。この記事の最後に一斉にリンクを貼っておく。
安楽死薬製造に用いる化学物質やアプローチ選定
まったく、雑に言ってくれるよなあ。
なにから取り掛かればいいのか分からないので、「現実世界で安楽死に用いられている薬」と「服毒自殺に用いられている薬」について、それぞれリサーチしてみよう。
サクっと考え事をするつもりが、ちょっとした研究・論文みたいにならないといいのだが・・・
現実に安楽死に用いられている薬
「放っておくと助からないけど治療しない」ことを消極的安楽死というらしいが、これは今回どうでもいい。
命と時間の使い方は個人の自由だ。
さてさてさてさて、どう進めればいいか分からない。
とりあえず『安楽死法』というwebページを始めとして、幾つか書き出していこう。
二酸化炭素(CO2)
棺の中に入れられていたドライアイスを吸い込んで、二酸化炭素中毒を起こしてしまって亡くなった方がいるらしい。
また、二酸化炭素を用いた消火設備の誤作動・操作ミスによって命を奪われる事態も置きている。
いきなりシャレにならない事案が出てきた。
空気中。つまり吸う空気に含まれるCO2が30%を超えてしまうと意識がなくなるらしい。
ドライアイスだけで人って死ぬんだ・・・
日焼けマシンを応用した安楽死マシンのアイデア
とりあえず、日焼けサロンのマシンにちょっと改造を加えた「二酸化炭素マシン」を発明するだけで、それが安楽死マシンとして機能する可能性があるかもしれないということがわかった。
まず気密をしっかりと行う。あとはマシン内に二酸化炭素ボンベを置きまくる。
あとは安楽死希望者が自らの手で、ボンベの栓を開けて安らかに眠るだけ。
一瞬で完成してしまった気がするぞ!?!?
このアイデアについては、もう少し踏み込んだ検証をしてみたいところだ。
バルビツール酸誘導体
また聞いたこともないし、残りの人生で使うこともないワードが出てきた。
これは脳の大脳皮質や脳幹に作用することで覚醒を抑え、緊張を抑えたり眠りやすくする薬として用いられているらしい。
麻酔と合わせて遣われることもあるとか。
用法用量を間違えると致命的な被害をもたらすため、フツーの医療でも使われるものだが慎重な扱いが要求されている。
もう少し調べてみたところ、「ラボナ錠」という医薬品がヒットした。
しかし、これは「2.1 バルビツール酸系化合物に対し過敏症の患者」に対して使用してはならないという文面が、文字列検出で検索エンジンに引っかかったのだと思われる。
ラボナ錠を大量に買ったところで、バルビツールなんとかとかいう化学物質を手に入れることは出来ない。
また、服用時の注意として以下の表が出てきた。
今回の検証においては、この種の禁忌をあえて犯すことで、安楽死薬の効果をさらに確実なものと出来そうだ。
短時間型や超短時間型もあるそうで、「ペントバルビタールカルシウム」や「 セコバルビタールナトリウム」、「チオペンタールナトリウム」や「チアミラールナトリウム」などの名称が出てきた。
以下の記述も見つけた。
バルビツール酸は大脳皮質から始まり,順次下方の中枢神経系を抑制し,意識の消失から麻酔状態へと至る.過剰量では深麻酔状態から呼吸中枢の抑制による無呼吸へと進展し,心停止に至る.
http://nichiju.lin.gr.jp/mag/05808/06_8a.htm
これ人間の安楽死に使えるのか・・・?
医学のことは良くわからないが、とりあえず続けていこう。
メソキシフルレン・ハローセン
私自身が聞いたこともない、どんなものか全く知らない医薬品の名前を挙げては「脳の中枢に効いて意識を低下させる効果がある」を言い換えたような文言を並べるだけの記事になりそうだ。
ここで、バイオセーフティ講習会のとある資料が出てきたのでサクっと紹介しよう。
これはマウスに用いるものなので「へぇ~そうなのか~。こんなものがあるのかあ~(なにも分かってない)」程度に流しておこう。
いちおう具体的な商品名が出ている。
適当に検索してみたら、動物病院向けの医薬品の卸売サイトみたいなものが出てきた。
これ買えるのか??買ったところで使い道ないけど。
塩化カリウム(KCL)あるいは硫酸マグネシウム(MgSO4)
塩化カリウム(KCL)
とりあえず塩化カリウムについて調べてみた。
清涼飲料水・粉ミルクに添加、減塩食品の食塩代替物、電解液、医薬品と、様々なことに使用されています。
最近では、当社製品が高純度なことから金属製造原料としても使用されています。(中略)
塩化カリウムはその苦い辛味(塩味)より、食塩(塩化ナトリウム)の代替品として、幅広く使用されています。
ナトリウムの過剰接収は高血圧・心臓疾患等の原因となるため、塩化カリウムを使用した減塩効果が注目されています。
※カリウムには体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる作用があるといわれています。(中略)
水に塩化カリウムを加えて電気分解すると、強酸性電解水と強アルカリ性電解水が生成されます。
https://www.takasugi-seiyaku.co.jp/products/qanda-kcl.html
- 強酸性電解水はすぐれた殺菌力を持ち、病害菌を駆除出来ます。
- 強アルカリ性電解水は、土壌のpHコントロールが出来、カリウムイオンなどを含み、作物の成長を促進します。 現在、農薬の代わりにこの電解水を用いた農業が盛んに行われています。
なお上記の記事には、”苦い辛味(塩味)がある。”という記述もある。
「ペロッ、これは塩化カリウム!?」とやっても、少量なら問題ないらしい。
それどころか製品紹介ページには「手術後や衰弱時の栄養補給として、1日あたり約2~10gを水とともに投与する」という用途が明記されている。
過剰投与・過剰摂取すると高カリウム血症を発症する恐れがあるようだ。
こうなると筋力が低下する発作や不整脈、最悪の場合は心停止に至ることもあると書いてあった。
つまり、大量に大量に投与すれば安楽死薬として使える・・・?
そこでもう少し調べてみたところ、アメリカでは死刑執行時に用いられることもあるらしい。
本格的な製造まで考えておきたいので、自前で生成できないか確かめてみよう。
どうやら塩酸と水酸化カリウムの中和反応によって生成できるようだ。
自分の工場でこういう化学反応を起こしてもいいのだが、これ単体でネットでドサっと買える。
いや売ってもらえるのか分からないが、いざとなったら偽の病院や製薬会社でも始めればなんとかなるだろう。
安楽死ビジネスを行う上で、薬剤調達が簡単であり、実際に人間の死刑に使用されているという点で、実はCO2マシンに次ぐ理想的なアプローチかもしれない。
硫酸マグネシウム(MgSO4)
この物質について調べると、真っ先に富士フィルムのサイトが出てきた。
主に工業で活躍している物質であるようだ。
“防火剤、製紙などの原料として使用される。“と富士フィルムのページに書かれている。
薬品としては1回あたり5~15gを水とともに飲むことで、便秘症に効果があるらしい。
食品添加物としての用途もあるらしいが、調べてみても良く分からなかった。
馬居化成工業さんのページに “醸造用添加物: 醗酵助成剤(発行時の微生物の無機栄養源 味の向上に効果)” という記述を見つけたが、「発行」は「発酵」の打ち間違いか?
あまり安楽死的な用途は見つけられなかったため、時間節約のためスルーさせてもらう。
エーテル
高校の化学でも出てくる、極めて高い引火性・爆発性を持つ麻酔として用いられる化合物。
酸素の原子に、炭化水素基が2個結合された形をしている。
どのくらい危険かと言うと、これを用いて安楽死を行った死体は、24時間は置いてエーテルを抜かないと爆発する可能性があるほどらしい。
気化しやすい特製を持つため、
つまり、後ほど行おうと思っている爆発物の自作についての考察で出番がありそうだ。
さてさて、もう少し調べてみるとその歴史は1846年まで遡るらしい。
この頃に初めて、痛みナシでの手術を可能とする「吸入麻酔」が出てきた。
その後に複数人によってエーテル麻酔は実用化されて今に至る。
最も現実的に見える「安楽死薬製造アプローチ」
キリがないので塩化カリウムを用いることにする。
端的に言えば「自前で塩化カリウムを製造する方法」について、少し考察を進めることになる。
BSI 生物科学研究所の資料に、工業ベースでの生産方法について書かれていたのでまとめよう。
塩化カリウムを製造するには、シルビンを原材料として用いるのが良いらしい。
図2から100℃にある共晶飽和溶液 E100 を 25℃に冷却すれば、KCl の
http://bsikagaku.jp/f-industry/KCl-industry.pdf
結晶区域に入り、KCl が過飽和の状態となり、一部が結晶として析出する
だいだいの内容を読み解くと、まずシルビンというのは、塩化カリウム(KCl)と塩化ナトリウム(NaCl)の組み合わせで構成されている。
これに水(H2O)を混ぜた溶液を作成する。
この「KCl + NaCl + H2O」で構成された溶液を、100℃に加熱した後に25℃まで冷却する。
そうすると、塩化カリウムの一部が結晶として出てくるらしい。
工程のステップ
① 100℃に加熱した母液にシルビンを添加して撹拌し、溶解させる。
② 高温のままで溶液をろ過分離して、溶解されず残った NaCl とその他の異物を取除き、
清澄する。
③ 溶液を 25℃以下(常温)に冷却して、KCl を結晶として析出させる。
④ 常温で溶液をろ過分離して、KCl 結晶を取り出し、乾燥して製品にする。
⑤ ろ過後の母液は 100℃に加熱して、①のステップに戻す。
以上のサイクルを繰り返して、シルビンから KCl と NaCl を分離し、塩化加里を得るこ
とができる。まず、採掘されたシルビン鉱石は破砕機(2)に破砕して、篩を通して 2mm 以下の粒子
にしてから 3 台直列で連結する溶解槽(4、5、6)に送り、逆流溶解を行う。シルビンは 1
→2→3 の順で溶解槽に通し、溶解される。100℃に加熱された母液は逆に 2→1 の順で溶解
槽を流れる。
1 番目溶解槽(4)に入ったシルビンは 2 番目溶解槽(5)からの母液で溶解処理を受け、
未溶解分は 2 番目溶解槽(5)に送り、溶液は清澄槽(8)に送り、清澄してから結晶缶(10
~12)に送り、KCl の結晶・分離を行う。
2 番目溶解槽(5)に加熱器(15)から加熱された母液と洗滌液が流入して、シルビンの
溶解処理を行う。未溶解分は 3 番目溶解槽(6)に送り、溶液は 1 番目溶解槽(4)に送る。
3 番目溶解槽(6)に入った未溶解物はほとんど NaCl で、尐量の水で洗滌してから遠心
分離機Ⅰ(7)で脱水分離して廃棄処分する。洗滌水は加熱器(15)に送り、結晶工程から
戻ってきた母液と混合して、シルビンの溶解処理に供する。
清澄槽(8)から出た清澄した溶液は KCl と NaCl の熱共飽和液であり、真空結晶缶に送
り、冷却をして KCl が結晶として析出する。清澄槽(8)下部に沈殿した固形物は NaCl
の微細結晶と粘土鉱物であり、ドラムろ過機で脱水してから廃棄する。脱水液は清澄槽に
戻す。
真空結晶工程の冷却効率と製品品質、生産コストを考慮して、真空結晶缶は数個~数 10個を直列の形で連結して、濃縮と冷却を同時に行う。最後の結晶缶には液温が常温に達し、
過飽和の KCl もすべて析出したので、遠心分離機Ⅱ(13)で分離して、固体の KCl 結晶を
乾燥機で加熱乾燥させ、製品にする。分離した母液を加熱器(15)に送り、100℃に加熱し
てから 2 番目溶解槽に戻す。
工場における生産工程の概略図まで出ていた。
理解しがたい文章だが、遠心分離機を用いた物質の取り出しや塩化ナトリウムの処理、各ユニット同士の繋がりが示されている。
というか、図の矢印の流れと文章から読み解ける物理的な物質の移動が合ってないと思うのだが、まあ気にしないことにしよう。
もう少し簡単に作れると思ったのだが、「やけに面倒で個人の手に終えるものではない」ことが判明してしまった。
つまり塩化カリウムアプローチの場合、「大量の塩化カリウムをなんとかして調達すること」が、基本的に唯一の課題である。
調達した塩化カリウムの具体的&現実的な使い方
ちなみに「東海大学安楽死事件」によれば、塩化カリウムを整脈内に注射することでそのまま安楽死が可能であるらしい。
モノさえ手に入ればなんとかなりそうに見えるが、大量の粉をプロテインのように飲めば良いのだろうか・・・?
それとも、「注射を打つ」という簡単には見えない手間を、希望者に強いるのか。
また注射をした場合、やり方を間違えると非常に痛い&苦しい思いをするらしい。
このアプローチは断念したいところだ。
というかもう少し調べていたら、「計算ミスで入れすぎちゃって、患者さん◯んじゃった」という事例の報告書まで出てきた。
http://www.med.oita-u.ac.jp/yakub/di/qa/20181228koushin/kariumuseizai.pdf
どれだけ高度な頭脳を持ったお医者さんでも、ちょっとややこしい意味不明な計算をミスってしまったら終わり。
医薬品医療機器総合機構からの通達文書も見つけた。興味深いので紹介する。
(事例1)高カロリー輸液に混注する予定のリン酸二カリウム補正液 (20mL)を、別に指示されていた
薬剤の溶解液(5%ブドウ糖(20mL))と勘違いし、側管からワンショット静注してしまった(中略)
(事例2)カリウム補充の目的で、カリウム製剤 2アンプルを高カロリー輸液内に混注する指示であったが、患者ルートの側管よりワンショット静注してしまった。
https://www.pmda.go.jp/files/000144382.pdf
取り違えて、間違えて打ってしまっている事例もある。
「間違えやすいんだよ!!!」
ということが、何もわからない人にも分かるようにわかりやすく書かれているが、私には違いが分からない。
ミスらないよう、物理的に使用できないようにする工夫がなされているらしい。
パッケージへの警告表示も標準装備。
話が逸れてしまった。
ちなみに致死量について調べても、明確な数値は出てこなかった。
死亡事故の事例のレポートを探し、実際に投与された量を調べることでサンプルを得ることが出来るが、これ以上は不謹慎が過ぎるので自重することにする。
まとめ
今回の考察で、「CO2マシーン」と、「塩化カリウムの大量摂取」という2つのアプローチについてリサーチを行った。
しかし内容としては、既にある知識を並べ立てただけであった。
物品さえ調達できれば、あとは売り込むだけだからね。しょうがないね。
答えのない問いに挑んでいく考察シリーズ、危ないラインを今後も狙っていこう。
参考文献リスト
参考URL
http://bsikagaku.jp/f-industry/KCl-industry.pdf
http://www.med.oita-u.ac.jp/yakub/di/qa/20181228koushin/kariumuseizai.pdf
https://www.pmda.go.jp/files/000144382.pdf