「むちゃくちゃ気に入った画像だけど、顔がボヤけているからそこだけ修正したい!!」
という場面にstable diffusionの使用中に遭遇したらこう解決しよう。
残念なことに生成した画像のプロンプトが残っていない。
再生成はできないし、代わりがない場面でのテクニックとなる。
顔だけ綺麗にするためにADetailerを使っていく
stable diffusionの品質向上ツールとしてよく名前を聞くADetailerを使っていく。
↓このextensionsをまず導入しよう。
https://github.com/Bing-su/adetailer
まずimg2imgタブにて、修正元の画像をインポートする
設定はこんな感じ。
最も大事なのはDenoising strengthを控えめな数値にすることだと思われる。
この数値が小さければ小さいほど、元の画像に対して忠実に生成してくれるようだ。
私は適当に0.05を入力したが、これで理想的な結果を得られた。
Sampling stepsも、ある程度は増やしておいたほうが完成度は上がるだろう。
モデルのダウンロードページ内に、推奨のステップ数が書かれている場合がある。
もちろん画像サイズも大きめで生成することをお勧めする。
ADetailerの中には2つポイントがある。
まず最初にアニメ系の画像に対しては”face_volov8n.pt”を使うのがいいとされる。
またプロンプトを何も指定しない場合、瞳の色などの情報がブレて別人の顔が生成されるため、必要に応じてポジティブプロンプトを描き足そう。
これが元画像。
Denoising strengthをイジらずに生成したもの。まるっきり別の画像になってしまっている。
Denoising strengthを抑え、ADetailerのプロンプト内に”smile”のみ記載したバージョン。
瞳の色が赤色から変わってしまったし、私の理想よりもニコニコしすぎている。
プロンプトに”res eyes”を追加。
また”smile”よりも雰囲気が合っていると判断した”chuckle”を追加。
理想の状態で生成された。